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<おすすめ最新刊情報>〜2月小説・ラノベ編Vol.2〜

「薬屋のひとりごと 10」日向夏(著)

無事に西都に到着した猫猫。環境は変化しても仕事は相変わらずで、薬屋として、また医官手伝いとして働いていた。どこに行っても呑気なやぶ医者に、何を考えているかわからない新人医官・天祐。猫猫は、壬氏の火傷が二人にばれないようにとひやひやしながら西都での日々を過ごしていた。壬氏もまた皇弟として政務をこなす毎日だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱っていた。そんな中、猫猫は農村部を視察するために連れて来られた羅半兄とともに農村へ行くことに。視察するにあたって、かつての羅漢の部下・陸孫が動いていることに気付く。彼は、中央とは異なる農村部のやり方に疑問を持っていた。

「母影」尾崎世界観 (著)

行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。
小学校でも友だちをつくれず、居場所のない少女は、母親の勤めるマッサージ店の片隅で息を潜めている。お客さんの「こわれたところを直している」お母さんは、日に日に苦しそうになっていく。カーテンの向こうの母親が見えない。少女は願う。「もうこれ以上お母さんの変がどこにも行かないように」

「シンフォニー」真白悠輝 (著)

「フミオ君、あなたは人をほんとうに愛したことがあったのですか」別れたばかりの妻から届いた手紙には、エゴイスティックに生きてきたぼくに問うそんな言葉がしたためられていた。その答えを求めて出かけた京都で、オーケストラの響きのように彼女と過ごした日々が堰をきって溢れ出す。晩夏の古都で交錯する過去と現在。繰り返す出会いと別れ。いまだ愛を知らなかったぼくが、旅の最後に見つけたものとは――。「愛とは何か」を求めて旅立つぼくの、喪失と再生の物語。

「ラスプーチンの庭」中山七里 (著)

中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の著作!

「嘘 Love Lies」村山由佳 (著)

幼い頃に養父を亡くし、母親の愛人から日常的に暴力を受けていた刀根秀俊(とね・ひでとし)に、十四歳のとき初めて気の置けない存在ができた。中学二年のクラス替えで、近くの席になった美月、陽菜乃、亮介だ。四人で過ごす時間は、秀俊にとってかけがえのないものとなる。しかしその年の夏休み、彼らをある事件が襲った。想像を絶するような悲劇に、四人の人生は一変してしまう。それから二十年。大人になった秀俊は、暴力の連鎖から抜け出せず、彼を思う美月、そして陽菜乃と亮介もまた、いまだ秘密と後悔にもがき続けていた。絶望の果てに辿り着く、究極の愛の物語。

「純真なるキミへ~未来のイヴに捧ぐ~」槇祐治 (著)

2025年、地域創生事業のテコ入れのため自律型ロボットの全国展開を始めた日本。そんな中、都会の暮らしに行き詰まったシングルマザー駒場郁美は、地方への移住を決意する。国の実証実験に参加する形で、育児・デスクワーク支援型アンドロイド『PA108』と出会い、一人娘の里美と共に平穏な日々を送るはずだったのだが……。

「あの胸の煌めき、そして覚めゆく夢」清澤 綾子 (著)

鮮やかな紅葉とともに思い出すハンサムなボーイフレンド、若者であふれていた白銀のゲレンデ、旅先で出会った優しい人、危険な誘惑。島でのリゾート、小雨の熱海のそぞろ歩き、新宿や銀座での再会、仙台の七夕デート……美しい景色、花の甘い香り、おいしいお酒とともに青春の日々がよみがえる。十数年経ったあとの再会は、ちょっぴり切ない。ときめきと哀愁のメモリーズ。

「僕が恋した、一瞬をきらめく君に。」音はつき (著)

サッカー選手になる夢を奪われ、なにもかもを諦めていた高2の樹。転校先の高校で友達も作らず、ひとりギターを弾くのだけが心落ち着く時間だった。ある日公園で弾き語りをしているのを同級生の咲果に見つかってしまう。かつて歌手になる夢を見ていた咲果と共に曲を作り始めた樹は、彼女の歌声に可能性を感じ、音楽を通した将来を真剣に考えるようになる。どん底にいた樹がやっと見つけた新しい夢。だけど咲果には、その夢を追いたくても追えない悲しい秘密があって・・・。

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