おすすめ最新刊情報_小説編_

<おすすめ最新刊情報>〜3月小説編Vol.4〜

個人的におすすめ小説の最新刊をまとめておりますので参考にしていただければと思います。

「今日も町の隅で」小野寺史宜 (著)

リードギターを降格された悠太が初デートで訪れたのは「ツリー」ではなく「タワー」だった……。10代のみずみずしさが詰まった「逆にタワー」など、それぞれの「選択」をする男女を描いた10編。著者初の短編集!

「たおやかに輪をえがいて」窪美澄 (著)

家族に疲れた――性風俗に通う夫、不実を隠した父、危険な恋愛に耽る娘。結婚二十年の主婦・絵里子の穏やかな人生は、大切な人の〈秘め事〉で一変した。大きな虚無を抱えた絵里子に、再び命を吹き込むのは整形した親友、乳癌を患う老女、美しい風俗嬢……?
人生の中盤、妻でも母でもない新たな道が輝き出す傑作長編

「ほどなく、お別れです それぞれの灯火」長月天音 (著)

雪も解けない寒い日が続いていたあるとき、美空は仕事帰りに立ち寄った商業ビルの中で、高校時代の友人・夏海と偶然再会する。久しぶりの再会を喜ぶ2人だが、美空が葬儀場で働いているのを聞いた夏海は、急に思いつめた表情で「遺体がなくても、お葬式ってできるの?」と問う。彼女の兄は6年ほど前、海難事故で行方不明になっていた――。

「下級国民A」赤松利市 (著)

バブル期は125名の社員を抱え、2400万円の年収があった「私」は、会社を破綻させたのち、兵庫県でコンサルティング業を営んでいた。 仕事は先細り、不安を覚えていた矢先、小さな土木会社を営む社長から、東北に仕事を探しにいってくれないかと持ち掛けられる。 東日本大震災が起きてから約半年。男性週刊誌に「狂乱の復興バブル」などという見出しが踊る時期だった。 月給40万、仕事が軌道に乗り儲けが出れば、それはきれいに折半しよう。 悪くない条件に乗って、私は仙台に入る。 しかし、女川町で最初の仕事を得たあたりから、雲行きが怪しくなる。 あくまで営業部長として東北に入った「私」まで、作業員の頭数として現場に出ることになったのだ。 そこには想像を絶する醜悪な現実があった。 住所不定、無職。 大藪春彦新人賞でデビューし、2020年に大藪春彦賞を受賞した注目の鬼才が書く初の随筆。

「窓」小手鞠るい (著)

ある日、幼いころに両親が離婚し離れて暮らしていた母のノートが窓香の元に届く。ノートには、母がどのように生きていたのかがつづられていた。そして、世界の窓がひらかれている。一人の女性である母の生き方を知ることで、大きく成長する少女を描く。

「ピカソになれない私たち」一色さゆり (著)

東京にある名門美大の油画科に属する美大生たちの、奮闘と葛藤を描いた青春小説。地方出身で天才的な画風の望音、技術はあるがこれといった特徴のない詩乃、美大生としての自身に迷いをもつ太郎、前衛的で現代的な作風の和美――。スパルタで知られる森本ゼミに属する4人は教授の森本の徹底的なダメ出しを受け、画家としての「才能」や、自身の将来に不安を感じながらも切磋琢磨している。そんなとき、森本ゼミに伝わる過去の放火事件の噂を聞き――。

「眠りの神」犬塚 理人 (著)

スイスで黙認されている安楽死=自殺幇助を行う団体のスタッフである若き医師・絵里香は東京で起こった自殺幇助事件の真相を確かめるために日本に渡る。尊厳を守るため死を選ぶことは正しいのか、それとも――。

「薬屋のひとりごと 9」日向夏 (著)

壬氏の一世一代の行動の結果、とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。できる範囲で治療を施していくが、医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが―。

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