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<おすすめ最新刊情報>〜 8月小説編Vol.2〜

「凪に溺れる」青羽悠 (著)

仕事も恋愛も惰性の日々を過ごしているOLの遥。ある日遥は、無名のアーティストの曲がYouTube上で「バズって」いるのを見つける。その曲にとてつもない引力を感じた遥だったが、数日後、そのアーティストの公式サイトで、「2018年10月23日、Vo.霧野十太逝去。27歳」の文字を目にする。なぜ1年も前に亡くなった無名のアーティストの曲が、今更注目を浴びているのか。霧野十太とは何者なのか――。一人の天才音楽青年と、彼が作った「ある曲」を軸に、夢と理想、そして現実とのはざまで藻掻く6人の人生を描き切った、著者渾身の青春小説。

「立待岬の鴎が見ていた」平石 貴樹 (著)

5年前に函館で起きた連続殺人・傷害致死事件。美貌の作家として注目され始めた柚木しおりは、その一連の事件の関係者だった。彼女の作品を読んだことをきっかけに、舟見警部補は以前事件を解決に導いた青年、ジャン・ピエールに、再び捜査協力を依頼。関連があるのかどうかも分からなかった3つの事件について、当時の記録を辿り始める。積み重ねられた事実と痕跡で、見えてくる事件の真相とは!

「夏、君と運命の恋をするはずだった」 大城 密 (著)

10年前の高校時代、ひとつの紙飛行機を縁に出会った明良と千花。恋に落ち結婚した2人だったが、事故に遭い10年前へタイムリープする。元の世界に戻るには、過去と同じ〈運命の出会い〉が必要と気づくが

「毒島刑事最後の事件」中山七里 (著)

刑事・毒島は警視庁随一の検挙率を誇るが、出世には興味がない。犯人を追うことに何よりも生きがいを覚え、仲間内では一を話せば十を返す能弁で煙たがられている。そんな異色の名刑事が、今日も巧みな心理戦で犯人を追い詰める。大手町の連続殺人、出版社の連続爆破、女性を狙った硫酸攻撃……。捜査の中で見え隠れする<教授>とは一体何者なのか?かつてない強敵との勝負の行方は――。手に汗握るノンストップミステリ!

「日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙」伴名 練 (編集)

『なめらかな世界と、その敵』の著者・伴名練が、全力のSF愛を捧げて編んだ傑作アンソロジー。恋人の手紙を通して異星人の思考体系に迫った中井紀夫の表題作、高野史緒の改変歴史SF「G線上のアリア」、円城塔の初期の傑作「ムーンシャイン」など、現在手に入りにくい、短篇集未収録作を中心とした恋愛・家族愛テーマの9本を厳選。それぞれの作品への解説と、これからSFを読みたい読者への完全入門ガイドを併録。

「教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 7時間目」さがら総 (著)

「わたしは、このお話が、読みたかった」――『教え子』の物語をついに描いた天神。その新作の宣伝のため、担当編集者から提案されたSNS運用を始めるが、一向に認知が高まらない。ヤヤにアドバイスを求めたところ、天神の自宅にて疑似新婚生活(!?)を送る冬燕と、予測可能回避不可能なご対面を果たすことに。たちまち勃発する大惨事冬ヤ大戦――「もう、天くんとキスした?」「……は?」「ヤヤは毎日ちゅっちゅしてる」「はあああ!?」
挙句の果てには、星花と冬燕とヤヤの三人娘が、なぜか揃って動画に出演することになってしまい……? これは“才能の話”ではない。もっと根源的な、物語の価値についての話だ。

「宮本サクラが可愛いだけの小説。4」鈴木大輔 (著)

宮本サクラはやっぱり可愛い。なぜって、
理由1 世界の危機にも動じずにいて可愛い
理由2 自分のツンデレをハッキリ自覚して可愛い
理由3 前世の恥ずかしいやらかしに身悶えして可愛い
理由4 意味不明な状況にも全力でツッコミを入れて可愛い
理由5 なおかつ胸も大きい
可愛さが溢れて止まらないとはこのことです。巨人が暴れてメチャクチャになったり、唐突に別世界でピクニックをしてみたり、みんなの正体が明かされたりと、世界の本質に限りなく近づいていくんだけど――やっぱりこれは『宮本サクラが可愛いだけの小説』なんです、はい。

「星の降る家のローレン 僕を見つける旅にでる」北川 恵海 (著)

母に捨てられた少年・宏助は、謎多き中年画家・ローレンを慕っていた。しかしある日、ローレンは姿を消し、生死不明となってしまう。年月が過ぎ、大学生になった宏助のもとに突然、ローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が届く。なんとか個展を開催する宏助だったが、「ローレンは人殺しだ」という噂を聞き、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始めるのだった――。過去と現在がつながったとき、ローレンの絵の中に見つけた悲しい真実とは――!?

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