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そして、ゆりは咲く(花の章)



供養の日、ご先祖さまご所望の百合を、買いに行くことになりました。


当時は花屋さんに、今ほど花が豊富になかったのですが、

花屋

この日初めて行った花屋さんで、運よく百合を買うことができました。



「百合をあるだけ全部ください。」と言うと

花屋さんはとても驚かれたそうです。

ゆり3


なぜなら、この日。

卸売市場の百合を仕入れたのは、この花屋さんだけだったそうです。


その百合を、開店した直後、

初めてのお客さんが、「全てください。」と言ったのですから。


まるで、ご先祖さまのために、仕入れてくださったかのようです。


ご先祖さまご所望の百合なので、そんな不思議なめぐりあわせがあったと

家族、親戚皆で感慨深く話したそうです。


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供養も無事に済み、それからしばらくして…。


櫛を持っていた親戚の病気は、嘘のようにすっかりよくなりました。

オーロラ2



そして、百合の咲く時期になると…。


毎年、大きな白百合が、庭いっぱいにたくさん咲くようになりました。


ユリ


それは、ご先祖さまが微笑んでいるような

このうえもなく、美しい光景でした。



長い文を、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。


すこし、ひんやりしていただけましたでしょうか…。


これから夏本番ですね。皆さま、くれぐれもご自愛くださいませ。

はなび


               💗いつも感謝💗 天海瑠璃










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