ARTivismとは?アートを通した活動②

前回のARTivismというアートを通した活動では、軽くARTivismという言葉に触れたが、今回は1つのイベントを例として上げて少し深く見ていきたい。

アートで環境問題を訴える?社会問題?なんじゃそりゃ。という人がまだまだいるだろう。

今回、例に取り上げるのは、ハワイにあるPangeaSeedという非営利団体が行なっているストリートアートフェスティバルである、SeaWalls : Artists for Ocians。Instagramのフォロワーは約6,7000というとても大きな団体だ。

私たち人類の命の源でもある海。しかし、そんな人類にとって大切な海は、私たち自らの手によって汚されている。特に、プラスチックは大きな問題で、海にあるゴミのほとんどはプラスチックだと言われている。

そんなプラスチックを誤飲したり、口に絡まり死んでしまう海洋生物たち。さらには、細かくなったプラスチックを魚たちが飲み込み、それを人間が口にしています。私たちは愚かにも自分たちを首を絞めているわけだ。

PangeaSeedはそんな海に関する環境問題を、アートの力で訴えている団体だ。しつこいようだが、これをARTivismと呼ぶ。

2014年に設立されてから、現在に至るまでに12を越える国々で200以上の世界中からのストリートアーティストと共に、300近い壁画の作成を行なってきた。

言葉よりも、実際に壁画を見てもらおう。

4階建ての建物に、このような色使いで壁画が描かれていると、「スゴい!」と驚くだろう。しかし、目を凝らして見てみると、魚は釣り針に引っかかり、鳥は釣り糸に巻かれて飛ぶことができない状態だ。

これもまた大きな建物に、立体的なイルカが描かれているが、お金のために小さな箱に閉じ込められているのだ。


壁画を作るだけで、海が綺麗になるのだろうか?

PangeaSeedがどのような活動を行なっているのかわかってもらっただろうが、読者の中には

「いや、壁画作っても環境、海は綺麗にならないしょ?」

と、思っている人もいるだろう。その通りだ。正直に、壁画を作ったところで、地球は綺麗にならない。

上記で、紹介してきた壁画製作の他にも、開催地でボランティアの掃除をしたりもしているが、それでもそんなの雀の涙程度にしか綺麗にならない。人間が地球を汚していくスピードを考えれば、むしろ無意味といっても過言ではない。

しかし、やはりこの壁画作成には大きな意味がある。


それは、いままでに環境問題に関心など無かった人の気持ちを変えることができるからだ。

変えるといっても「環境を綺麗にしなきゃ!やばい!」という気持ちに
ではない。

「あ、カッコいいじゃん。この団体について調べてみよ。」といった感じにだ。

地球、海の汚染問題はもはや、環境を気にしている数万人の人がいくら頑張ったところで、どうにかなる問題ではないのだ。なので、このようにいままで関心の無かった人の気持ちを少しでも変えることが非常に大切だ。

別に、環境問題を真っ先に考えなくても良い。「あ、ちょっとカッコいいじゃん。」なんてそんな気持ちから環境問題に感心を持ってもらえれば良いのだ。

PangeaSeedのホームページでは、多くのアーティストの作品(絵画、Tシャツ、バッグ、帽子など)が売られており、売り上げはアーティストと、環境保護(特に海洋保護)を行うために使用されるのだ。

「カッコいい」が環境問題を救う手助けになるのだ。

壁画以外のデザイン作品にも注目

Instagramでは、壁画の他にもアーティストのデザインなどが紹介されている(ストリートアーティストと呼ばれる人たちの多くは、普段はデザイン関係の仕事もしている人も多くいる。)

氷山のように見える、プラスチック袋

溶けていくホッキョクグマ

北斎を連想させるプラスチックの波

現在、このPangeaSeedと手を組み、日本で環境問題を訴えるイベントをするための場所(地域や壁など)を探している最中です。ご興味のある団体、市町村の方々からのご連絡をお待ちしております。(ご連絡はこちらのフォームからお願い致します。)

次回は、地域活性化に関わるストリートアートのあり方について書こうと考えています。

イベント参加に当たって、移動費など含めて、ほぼ全て実費で活動しています。今後の活動のためにもよろしければ、投げ銭お願い致します。

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写真提供 - Yoshi

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