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児童虐待が年々増加している事をご存知ですか?

少子化である日本。だからこそ、より大切に子育てが出来る様、法体制の強化や、設備・環境づくりに一丸となって取り組むべき時だと思います。

しかし、悲しいことに児童虐待による相談対応件数が過去最多になったというデータが「令和4年度児童相談所における児童虐待相談対応件数」により明らかになりました。その数なんと219,170件。

何が起こっているのでしょうか。皆様と一緒に考えていきたいと思います。

目次は以下のとおりになっています。


虐待相談の種類

虐待にはいくつか種類があります。令和4年度のデータを参照し、多い順に並べると以下の様になります。

心理的虐待(59.1%)
身体的虐待(23.6%)
ネグレクト(16.2%)
性的虐待 (1.1%)

一目で分かるように、心理的虐待が圧倒的に多く占めています。心理的虐待とは、暴力で体を傷つけるものと違い、暴言などで心に深い傷を負わせるものです。「死ね」「バカ」「産まなきゃよかった」等、ついつい喧嘩した時に口走ってしまった事がある育児経験者もいらっしゃるのではないでしょうか。親は本気では思っていない言葉であっても、子供からすれば、絶対的支配者である親から存在を否定される言葉を浴びせられたら、親が思っている以上に重く受け止めている可能性があります。精神面の発達が未熟である年頃だと、その後の人格形成にも大きく影響されてしまう事でしょう。心の傷は身体の傷の様に時間が経てば治るものではありません。死ぬ瞬間まで傷が治らない場合だってあります。まずは自身が発する言葉が取り返しのつかないものではないだろうか、という事を考え、クールダウンをはかるべきだと思います。

虐待の要因

ではどういった要因で起こるのでしょうか。厚生労働省「子ども虐待対応の手引き」を用い、3つに分けて考えていきます。 

保護者側のリスク要因

保護者のリスク要因として、妊娠・出産・育児を通して発生するものや、保護者自身の性格や精神疾患等の精神の不安定さから起こるものが考えられます。
例えば望まない妊娠・出産、早期の妊娠・出産、また早産等で胎児へ影響が出たことにより受容が困難になる、胎児が長期入院が原因で、愛情の形成が不完全になった場合等が挙げられます。これらの調査内容から考察すると、出産前後に何かしらの理由で子供への愛情が著しく欠如してしまうことが虐待に繋がる要因だと考えられます。

別の角度から考えられる要因として、アルコール依存症や薬物依存、ギャンブル依存症により攻撃性・衝動性が増した状態であったり、また自身が幼少期に虐待されてた経験があり、その後のサポートが不十分であったことによる精神面の不安定さも要因として挙げられています。

また親の精神年齢の未熟さも問題視されています。子供が泣き止まない、食事や準備が遅いといった、月齢から考えるとごく当たり前である段階にも関わらず、正しい知識がないばかりに虐待行動に至るケースもあります。

上記をまとめてみると、自身が抱えている不安定要素が妊娠・出産を機に助長され、虐待に繋がる場合があると考えることができます。

子供側のリスク要因

子供側のリスク要因としては、乳児・未熟児・障がい児等、養育者にとって何かしらの育てにくさを持っている子供という要因が挙げられます。

養育環境のリスク要因

養育環境のリスク要因として、ひとり親家庭や、いわゆる嫁姑等の家庭内での人間関係が良好では無い家庭、転勤やその他要因で外部との人間関係が良好では無い家庭、配偶者の不仲や、DVによる暴力が発生している家庭等が挙げられます。
つまり、子育てに集中出来る状態ではない環境にいる親は、虐待行動に繋がってしまうと考えられます。

虐待への対策

では児童虐待を防止する為、どういった対策が行われているのでしょうか。

市町村による支援


妊婦健康診査や乳幼児健康診査を行い、母子ともに健康状態の把握や、養育の相談に乗ることで、育児への孤独や不安の解消に繋げています。また経済的な支援として、児童手当等の給付金もある為、役所で相談することも大切です。

保健師・ソーシャルワーカーによるサポート


より濃密な相談に対応するべく、保健師・保育士が自宅に訪問し子育ての相談や支援も行っています。
また養育支援として、より不安が強い家庭に集中して支援を行ったり、ネグレクトが疑われる家庭には家事支援等も行い、養育力を高め、子供の成長発達を支援する活動もしています。

ショートステイや一時預かりの活用


児童相談所の一時保護よりハードルが低いショートステイ・トワイライトステイで、短期間だけ乳児院や児童養護施設に預けることが出来ます。保護者の経済的負担が生じますが、低所得者には一部減免措置がある市区町村もあります。また数時間単位の一時預かりも活用して、少しでも家事と育児のバランスを整えることも大切です。

家族・友人の支え


個人的に一番大切だと思うことは、夫婦どちらかが偏った育児にならない様、平等に育児をするという環境づくりです。まだまだ妻が専業主婦もしくは時短・フルタイムで育児をメインでされている家庭が多いと思います。全く育児をしないという夫は論外ですが、育児・家事をしている夫でも、負担割合で考えれば妻の方が多いのではないでしょうか。もっと負担割合が増やせる夫であれば、しっかりと夫婦間で話し合い、仕事の関係で物理的にそれ以上の負担が難しい様であれば、ちょっとした気遣いやコミュニケーションで妻の気持ちが軽くなるケースもあります。育児を孤独な戦いにせず、家族や友人と支え合いながら日々行うことが大切ではないでしょうか。

全員一丸となって親と子供を守れる環境

いかがでしたでしょうか。上記では少し偉そうな意見も書きましたが、私自身育児真っ最中で未熟な部分があると痛感しました。
結論として、虐待という最悪のケースを避けるためには、養育者が孤独になりストレスや不安に追い込まれてしまう状態や環境にならない様、国や市区町村の公的支援の活用・拡大と、身近な家族や友人が意識して支えていくということが大切ではないでしょうか。

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