【レーエンデ国物語】



まさに王道ファンタジーと呼ぶに相応しい小説だった。
危うく読まずに後悔すら出来ないところだった。




素晴らしいのは、ヒロインたちが立ち向かう試練と、レーエンデ地方の神秘さが織りなす世界観が素敵で、ハラハラする場面もあるのにどこか心地よさが失われないところ。


世界観がしっかりしていて、神秘的で、生々しい戦いがあり、恋愛があり、友情があり、親子愛があり、それでいて結末が未知数。ファンタジーとして大正解だと思う。そして、これだけの楽しめる要素が続くから500ページ弱でも全く中弛み無く読める。徹夜本としても優秀。




全5部作で完結と公表されているうちのこれが第一部。子供時代にハリーポッターの小説を読んでいた時の、まだまだ話が続くワクワク感を思い出すには十分。


今年読んだ本でお勧めしたい小説の上位間違いなしであり、これまで読んできた本でお勧めしたい小説であることも間違いない。これは決して個人の感想にとどまらないと思う。



家に続編あと二部。
来年以降刊行があと二部。
退屈とは無縁確約された。



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