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旅の日記とか

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りょう、冒険やめて良かったな

りょう、冒険やめて良かったな

2015年の秋口だったと思う。

京都でやっていた、栗城史多さんの講演を聞きに行った。

5,000円した。

講演は、何度も何度も話をして来たのだろうなぁ、と思うほど、淡々としていて、笑い所も、泣き所も、全部が綺麗にパッケージされたような印象だった。

500人近いオーディエンスは、時に笑い、時に泣き、僕にとって単調に思えたその話を感情豊かに受け取り、最後は盛大な拍手によって幕を閉じた。

僕は

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あれから4年、穂高岳山荘へ行く

あれから4年、穂高岳山荘へ行く

2014年、夏。

大学を卒業し、新卒で入った会社をすぐに辞め渡米し、帰国したタイミングで働きだしたのが穂高岳山荘だった。

たまたま、Facebookで流れて来た、知り合いの投稿を見たのがキッカケ。

アルバイト募集

お金稼がないとなあ…とすぐに飛びつき。

面接の電話で山登りの経験の有無を問われたが、正直、無いと答えたら落とされそうで怖かったけど、植村直己の話でどうにか山への熱を伝えた。

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狩猟民族と共に暮らした、1ヶ月の記録。パプアニューギニア・サローミーの森より。

狩猟民族と共に暮らした、1ヶ月の記録。パプアニューギニア・サローミーの森より。

※前編はこちら。

セピック川に辿り着いたのはそれから3日後の事。

小さな村を繋ぎ、森の内側へと入って行く。次第に緑は濃くなり、山岳を少し越えると熱帯の気候に変化する。じめったい風が強く吹いた。

森が運ぶ爽やかで懐かしくもあるその風は、なんだか心地よさよりも「また帰って来てしまった」という後悔の念に近いものを感じさせた。

それでも、道中は森や川の情報をできるだけ集めようと思い、現地の人に話し

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狩猟民族と共に暮らした、1ヶ月の記録。パプアニューギニア・サローミーの森より。

狩猟民族と共に暮らした、1ヶ月の記録。パプアニューギニア・サローミーの森より。

パプアニューギニアという国に行って来ました。

一ヶ月くらい、また筏を作って、向こうの川でも下ろうって。

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2017年の暮れ、熊の観察員という特殊な仕事ををやってました。

三年後に北極圏の犬橇をやろうと思って、その為に必要なスキルの一つが得られる。今のタイミングだと思い、実家の果樹園をすっぽかし、北海道へ向かいました。

熊を観察する日々はとても面白く、毎年

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