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自由律俳句 #291

【この長さを残されても】


職場のトイレに入る。
用を足す。
トイレットペーパーを取ると、
絶望的な長さだった。

マンガ本の縦の長さぐらいしかない。

一瞬いけるか?と考えたが、
さすがにこの長さでは無理だ。

ストックがないか辺りを見回す。
振り返るとタンクの上にひとつあった。

輝いて見えた。
驚きの白さだ。
これ使って良いんだよね?って思った。

久しぶりに少し焦った。
トイレにもペーパーレスの時代が来たのかと思った。
いやいや、データでお尻は拭けない。
でも、いずれはそんな時代も来るのかなぁ、
なんて思った。


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