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#41【夢日記】僕のパスミスが響いて敗北を喫する(バスケ)

こんな夢を見た。

僕はバスケをしていた。試合中だった。味方のメンバーを見ると、高校時代、一緒にバスケに励んでいた面々が並んでいた。どうやら、高校時代の部活動の夢を見ていたらしい。

※僕は高校時代バスケ部に所属していた。

試合は4Qの終盤。得点差は一桁台。つまり、野球に例えれば、9回の表裏で、一点を争う攻防、みたいなものだ。手に汗握る接戦である。

そんな中、守りから攻撃に切り替わった際に、僕がボールマンとなって、前に攻めて行く。そんなシーンが生まれた。

どうやら、夢の世界の僕は、ロングパスが得意らしい。なのでこの場面では、一気に、ゴール近くに居る選手にボールを送って、相手チームがディフェンスの形を整える前に得点を決めてしまう攻撃、つまり「速攻」を狙おうとしたのだ。

ちなみに、現実世界の僕は、ロングパスが得意ではない。というか、どちらかと言えば、パスする側よりも、パスされる側だった。センターを任されることが多かったから。

・・・といった、現実世界と夢世界の乖離が災いしたのか、それは分からないけれども、僕は、ロングパスを狙おうとするも、敵・味方ともに、ボールに対する動きが色々と気になってしまい、パッと前に投げることが出来ず躊躇してしまい、一瞬、不要な“間”を作ってしまったのだ。

このままでは相手選手がディフェンスの形を整えてしまう。スピーディーな攻撃が展開出来なくなる。そういう“焦り”を感じた僕は、半ば、見切り発車、といった感じで、前に居る味方の選手に、ロングパスを出した。

しかし、これが裏目となった。

僕がロングパスを出すやいなや、相手の選手がソレに颯爽と飛び付いたのだ。それも、パスカットではなく、そのままキャッチされてしまうという大失態を、僕は犯してしまったわけだ。

こうなると、オフェンス時の有利が、そのまま、ディフェンス時の不利に、働いてしまう。味方の選手は慌てて自コートに戻ろうとするが、当然、間に合わない。瞬く間に「速攻返し」を、決められてしまった。

この一連のプレーが潮目を変えるキッカケとなったのか、その後、あれよあれよと言う間に、相手チームの攻撃がポンポンと得点に繋がった。

試合は終盤。巻き返す時間も残されていなければ、気力も体力も残っていなかった。万事休す。為す術なく点を取られ続け、最終的には、20点差を付けられた状態で、試合が終了した。

整列をして挨拶をした後、僕は、特に何も言われることはなかった。おそらく、気遣ってのものだろう。敗因は本人が一番良く分かっている。それを敢えて指摘する必要はない。そういった空気感が、チームメイトや監督・コーチの方々から伝わって来た。

その善意が、辛かった。

良かれと思ってやっている行為にケチをつけるつもりは全く無い。そもそも悪いのはロングパスを躊躇した自分にある。報いを受ける責任があることは心得ている。

だからこそ、無言が、重たかった。

こう言ってはなんだけど、「なんであそこでパッとパスを出さなかったんだ!」と怒鳴りつけられた方が、正直、気が楽だったと思う。良くも悪くも、自分のプレーに、区切りをつけやすいから。

だけど、そういうのは一切無いまま、試合の振り返りにおいても、言及されることがなかった。こうなると苦しい。区切りを付けにくいからだ。ずうっと「なんであの時俺は・・・」という観念に支配されてしまうのだ。

自分で折り合いを付けて切り替えられるプレーヤーになれ、という、無言のエールとも受け取れる。そういう意味では、僕は、まだまだなのだろう。

色んなモヤモヤが心の中でザワついていたのだが、やがて、メタ認知、と呼ぶのか分からないけれども、自分のミスを、もう一人の自分が俯瞰しているような心境に、変化していった。

「もしも逆の立場だったら、僕は、どうするんだろう。声を掛けるのか、そっとしておいてクールダウンを待つのか。声を掛けるとすれば、どんな声掛けをするんだろうか・・・。」

ココまで考えて、僕は、ハッとなった。

「そうか。言葉じゃない。スキンシップだ。体をポンポンっていう。ああいう、身体的接触を、ミスが敗因となって茫然自失になっていた僕は、求めていたのかもしれない。負けて挨拶をした後に、肩や背中をポンポンと叩いて貰えれば、全然、違っていたのかも・・・。」

そう思い至ってから、僕は「気を遣う」という行為の難しさについて、思いを巡らした。

良かれと思って、そっとしておいたけれど、そっとされた本人が、疎外感を感じるなどして、余計、落ち込んでしまうケースもある。

だからと言って、良かれと思って「ドンマイドンマイ!」と声を掛けて、立ち直らせようとすると「放っておいてくれよ!」と、火に油を注いでしまうこともある。

そう。

唯一絶対の正解は、存在しないのだ。

僕の中で、一つの結論に達したことで、“良い意味で”、自分のミスが、他人事のように思える心持ちになれた。そのおかげで、冷静に振り返って、なぜミスが起きてしまったのか、自分なりに、分析することも出来た。

そして、再発防止に努めることを心に誓った後、僕は、自らに言い聞かせるように、一人、心の中で、呟いた。

「仲間がミスをした時は○○をしよう」と、あらかじめ行動を決めておくのではなく、その都度「今、自分は、どんな行動を取るのが最善なのか?」と自らに問いかけた上で、実際に動ける自分になろう。

スラムダンクの名言「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」という言葉の重みを、更に深く感じられるようになったことに感謝しながら・・・。

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