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#36【夢日記】佐々木希の結婚に悲しむ又吉直樹

こんな夢を見た。

僕はピース又吉のYouTube【渦】チャンネルを視聴していた。どんな動画を見ようかなとタイトルに目を通しつつ物色していると、興味深い動画に行き着いた。

“佐々木希の結婚に悲しむ又吉直樹”

僕は「又吉が佐々木希の結婚に嘆き悲しむ絵は思い浮かばないんだけどなぁ・・・」と、頭を捻りながらも、気になったので、動画を再生してみることにした。

すると、冒頭から、撮影スタッフの方に

「そういえば、佐々木希さんが、アンジャッシュの渡部健さんと御結婚された、というニュースが入って来たのですが・・・」

と告げられて、無言・無表情で眉根を寄せる、又吉のドアップ映像から始まるという、出オチみたいな始まり方だった。

その“顔芸”の時点で、周囲に居ると思われる撮影スタッフの笑い声が上がって、ちょっと嬉しそうな又吉。それを見て微笑む僕。

すると又吉が、ポツポツと、独白を始めた。

「アンジャッシュさんとなぁ・・・」
「渡部健さんとなぁ・・・」
「俺もワンチャンあったんかなぁ・・・」
「俺も綾部みたいなトコあったらなぁ・・・」

独特な語り口から発せられるセンチメンタルな言葉に、最初は神妙な面持ちで聴いていた撮影スタッフ達も、さすがに耐え切れなかったのか、各所で失笑が漏れ聞こえていた。

そんな様子を目配せしながら「よしよし、ウケているな」といった具合に、少しばかり顔を綻ばせる又吉。それを見て微笑む僕。

そしてまた、独白を続けた。

「まぁ、人は、無い物ねだりの生き物やからさ」
「手遅れになって悲しむのも人間らしいやんか」
「『ねたみ・そねみ』じゃなく、ねぇ・・・。」

お笑いモードで又吉の独白を聴いていた撮影スタッフ達は、ガラッと話の流れが変わったのを敏感に察知し、再び、神妙な面持ちで話を聞き、時折、「へぇ」「なるほど」「そういうもんですか」などと、相槌を打っていた。

又吉もまた、真剣そのものといった感じで、一つ一つ、取捨選択しながら、言葉を紡いでいる。僕は「自分の言葉で話す」というのはこういう状態を指すんだろうなと、ちょっと違うベクトルから、彼の話を聴いていた。

そこで、動画は終了した。

YouTubeを閉じて、スマートフォンを閉じて、僕は静かに、決意した。

「僕も自分の言葉で語れるようになりたい」

今回、撮影スタッフとの受け答えで、又吉が話していたように、何か質問をされた際は、早く答えようと思うのではなく、自分なりに咀嚼して、自分が納得する答えを出した上で、丁寧に紡いでいく。

後日、同じ質問をされたとしても、全く同じ返答が出来る、且つ、なぜ自分はそんな受け答えをしたのか、しっかりと言語化出来る状態を目指す。

それが「自分の言葉に責任を持つ」ということだと、彼の動画を通じて、学ばせてもらった。ありがとう。ピース又吉。

僕は、感謝の念を抱きながら、パソコンデスクから立ち上がり、部屋を出た。

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