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#74 6月28日(火) 広島 3-6 ヤクルト

要約

【①:床田 寛樹】
中盤までヤクルト打線に的を絞らせない投球
【②:坂倉 将吾&上本 崇司】
6試合連続マルチヒットコンビ
【③:松本 竜也 | 前田智徳(解説)】
首を振って投げたボールについて考えてみた
【④:カープ打線】
6試合連続チーム2桁安打(継続中!)
記事本文

スタメン

Sports navi 野球速報 / 先発投手・スターディングメンバー・対戦成績

宇草、推してくるよね~(笑)

賛否両論・・・、今は結果が出ていない分、否定の方が多いかもしれないけど、こういう起用法は、僕は、嫌いじゃない。

「愛人枠」と揶揄されることも多いが、辛抱強く起用して潜在能力の開花を期待する方針は、僕はアリだと思う。

選手を育てる上で「絞る」のは必要なこと。
それがたとえ「依怙贔屓だ」と言われたとしても。

おそらく、僕たちの目に入らないところで「コイツに賭けてみたい」って思わせるだけのアピールを、宇草自身が見せているのだろう。

「左打ち外野手」というポジションなのもあって、秋山入団の報を受けて「尻に火が付くぐらいの気持ちで頑張れよ」とエールを送っている。そんな感じもする。

現状だと、入れ替え候補の筆頭に挙がるのかな、宇草は。

どこかの記事で「教えを請うにしても1軍に居ないと意味がない」という旨のコメントも残していたけど、果たしてどうなることだろう。ワクワクとドキドキが入り混じった気分。


試合結果

Sports navi 野球速報 / スコア・責任投手・本塁打・バッテリー | その他情報

村上27号・・・。

既に多くの野球ファンがやってみたかもしれないが、僕も、村上の成績を1シーズン換算で、出してみることにしよう。

<6月28日現在>
「72試合|27本塁打|74打点」

 ↓↓↓↓↓

<1シーズン換算>
「143試合|53.7本塁打|147打点」

そりゃあ「村神様」って呼ぶわけだわ・・・(納得)。


打者成績

Sports navi 野球速報 / 打者成績

いつ見ても打っている坂倉と崇司(笑)
彼らが打ってくれるから試合に負けてもポジれる。幸せだ。

ていうか、崇司は打率3割3分を超えてきたのか・・・。
規定打席未満だから参考記録にはなるけどね。

シーズン当初、ラッキーボーイ的な活躍でチームを引っ張ってくれて、途中、疲れが出てきたかなって時期があって、ベンチスタートが増え始めて。

今シーズンは、疲労も考慮しながら「スーパーサブ 兼 困った時のスタメン」みたいな、いぶし銀の活躍でチームを支える、縁の下の力持ち。

そんな活躍をしてくれたら嬉しいなって思っていたんだけど、いやはや、気が付けばチームの中心選手になってますよ。今はもうスタメンには欠かせない。それぐらいの存在感があるよね。

”飛ばしまくって、落ち着いて、また上げて来た”

「また上げて来た」っていうのが凄い。
ココまで絶好調モードが続くイメージは、申し訳ない、正直、無かった。
坂倉はあったんだけどね(笑)

それもこれも、崇司の頑張りでしょう。
勢いだけでは成し得ない。
確かな打撃技術をコツコツと磨き上げて来たからこそ。

また、佐々岡体制になってから「バッティングにも期待しているからね」という朝山さんの声かけがあったのも見逃せない。

崇司本人がそう言っていたものね。
「打撃でも期待してくれたからバッティング練習にも精を出せた」と。

32歳を迎えるシーズンになって、努力が実を結ぼうとしている。
チームを支えるだけではない。
僕たちカープファンにも希望を与えてくれていますよ。

”崇司のブレイク、プライスレス(^^)”


投手成績

Sports navi 野球速報 / 投手成績

ヤスと竜也がそれぞれ1失点を喫して、劣勢ムードが高まる。
重苦しい雰囲気はあったね、正直なところ。

2人とも、2アウトランナー無しからの失点なんだよな。
ココが痛かった。

見方を変えれば、ヤクルト打線の嫌らしさを感じた。

チーム全体に「簡単には終わらせないぞ」って雰囲気が漂っている。

今日に限らず、ヤクルトは、チームが束となって襲い掛かってくるイメージがある。荒くならないというのか。ワンマンプレーに走らないというのか。

「どれだけ独走状態に入っても慢心することはないんだろうな」と思ってしまう。「揺らがない強さ」とでもいうべきか。だから、どこかのタイミングで落ちて来るイメージが持てないんだろうな。

黎來は無失点ピッチング。

オープン戦でちょこっと見た時に、ウーンって感じたこともあったのだけど、1軍昇格以降は良さげだねー!

真っ直ぐで押せることが出来るし、落ちる球も今のところ操れている。
この2つを磨いていけばリリーフで十分通用する。
あとは場数をこなしていけば、勝ちパターンに割って入れる力がある。
そんな未来予想図も描けたな、今日のピッチングを見ていると。

黎來はね、育成から支配下契約を勝ち取って、記念すべき1軍初登板の日かな。あの時、凄い嬉しそうにさ、良い表情で投げていたのが印象に残っているんだよ。その姿を見てスグに「良いヤツ認定」されたんだよね(笑)

活躍を期待している一人でもあるので好投すると嬉しいのだ(^^)


投打のヒーロー

(投)床田 寛樹

<中盤までヤクルト打線に的を絞らせない投球を魅せる>

今日の床田は「コーナーにバシバシ決まってるね!」とか「分かっていても打てないような球威(キレ)があるね!」とかよりも「老獪なピッチングを披露しますね~」って感じだった。

”速球・半速球・遅球”

球種で言えば

”ストレート系・チェンジアップ(スライダー)・カーブ(パーム)”

床田の持ち味である多彩な球種を、序盤から出し惜しみすることなく見せて行って、ヤクルト打線に的を絞らせない。そんなピッチングが出来ていた。

甘めのコースに入る場面もちょくちょくあったんだけど、上手くタイミングを外せていたんだよね。ミスショットを誘うことが出来た、というのか。

「バッターが打ち損じた」という見方もあるとは思うけど、個人的には「床田の投球術の賜物」と解釈したい。

バッテリーの共同作業で「怖いヤクルト打線をどう抑えるべきか?」を熟考したからこそ、ミスショットさせることが出来た。僕はそう思う。

事実、5回終了時点で、打たれたヒットは僅かに1本。
ココまでは、理想通りのピッチングだったんじゃないかな。

<暗転 ~6回に一挙4失点を喫する~>

3巡目に入ったところで、ヤクルト打線に捕まった。
なかなか勝ち逃げさせてはくれないね(笑)

村上のスリーランが決定的な一打になったわけだけど、その前の前、山崎をフォアボールで歩かせたのが痛かったなと、僕は感じた。

このフォアボールは、床田のミスというよりも、山崎のファインプレー。
「貰ったフォアボール」ではなくて「勝ち取ったフォアボール」だ。

アウトローに逃げていくスライダーに手を出さなかったんだよ。
インローに速い球を一つ見せて、残像も利用しながら攻めたんだけど。
山崎のバットは、空を切らなかった。見事に見極められた。

話の流れで触れるんだけど、ピンチの場面で出て来た田口に対して、野間は、アウトローに逃げるスライダーにバットが空を切って、3球三振を喫した。

比べて申し訳ないが「粘り強さ・嫌らしさ」という点においては、山崎の方が一枚上手なのかなと、両者を見比べた時に、そう感じたかな。

山崎をフォアボールで歩かせたことで「ピンチの場面でクリーンアップを迎える」という状況を作ってしまったのが、4失点に繋がった要因かな。

だけど、トータルで見ると、床田は良く投げていたと思う。

今のヤクルト打線は、先発ピッチャーが3巡目も抑えるってのは、かなり難しいのかも。「かも」程度だけども、今日の床田のピッチングを見ていると、そんなことを感じたなあ・・・。

みんな怖いもん。
上位打線はもちろん怖いけど、下位打線だって、怖いよ(汗)
オスナが復調してきたっていうのが、また怖さに拍車をかけている(汗)

なので、明日と明後日は、早め早めの継投で行った方が良いのかも。
継投タイミングも頭に入れながら、観戦することにしよう。


(打)坂倉 将吾 & 上本 崇司

<6試合連続マルチヒットコンビ>

ゴタクを並べる前に、この成績を見てくれ。

Sports navi 野球速報 / 坂倉 将吾 / 最近6試合の成績
Sports navi 野球速報 / 上本 崇司 / 最近6試合の成績

「すごっ・・・」(語彙力を失う)

ちなみに、この間、チームは毎試合、2桁安打を放っている。
つまり「6試合連続チーム2桁安打」という記録を打ち立てたのだ。

Sports navi 野球速報 / スコア(6/22~6/28)

「おほっ・・・」(再び語彙力を失う)

坂倉と崇司は「立役者」に相応しい活躍と言うべきだろう。
ホント毎日「今日も打ってんね~w」である。打ち出の小槌モードだ。

オープン戦、龍馬と小園が、そんな感じだった。
2人とも打ちまくる試合がソコソコあったと記憶している。
その時にも確か「打ち出の小槌」という表現をさせてもらった。
Twitterを漁れば出て来るだろう。たぶん。

”坂倉&崇司、只今絶好調”

だけど僕は「確変」とは言いたくない。
その表現だと「一過性・マグレ」というニュアンスを孕んでしまうからだ。

僕は、彼らは「打つべくして打っている」と思いながら見ている。

なので、調子が落ち着いたり、疲れの影響で当たりが止まるとかはあったとしても、急降下したまま戻ってこない。そんなことは起きない。そう思っている。

それはなぜか?

2人とも「バッティングの型」が体に染み付いているように感じるからだ。

なんか「小難しい話したろ感」のある表現になってしまったから断っておくけども、僕は野球素人だ。なので、技術的なことは良く分からない。

でも「良いカタチで打っているな|良い内容のヒットだな」とかは、野球観戦をそれなりにやってきた者としては、感覚として、なんとなく、分かる。分かっている ”つもり” だけども(笑)

その経験則から「2人はバッティングの型がブレないよな」と感じる。

坂倉は崩されない。

あの手この手でバッテリーに攻められても、自分が打てるポイントにボールを呼び込んでキレイに捉える。打球がピンポン球のように飛んでいく。そういう光景を良く見る。

崇司はしぶとい。

たとえ崩されても、ついて来る。
不格好であっても、ヒットゾーンに弾き返す。
簡単にはやられない。ただでは転ばない。そういう光景を良く見る。

2人とも素晴らしいバッターだが、個人的な好みを言えば、僕は崇司派だ。

「泥臭いプレー」というワードが良く似合う。
いつも見ていて「自分もこうありたいな」と思わせられる。
特に、献身的なプレーでチームに貢献し、笑顔を見せる瞬間なんて最高だ。

あんなの、愛されないはずがない(笑)

組織を形成する上で、ああいう選手が居れば、トップは大助かりだ。
佐々岡監督が掲げる「一体感」を体現する上でも欠かせない選手だろう。

余談だが、羽月は、崇司のような選手になれる素質があると僕は思う。

粘り強さを感じるバッティング。
複数ポジションを守れるユーティリティ性。
前向きなキャラでチームを盛り上げるムードメーカー。

脚力自慢でもある羽月は、将来、菊池の後釜として「2番セカンド」を担ってもらいたい。

崇司という素晴らしいお手本を参考にして、持ち味の粘り強さを更に磨いて「嫌らしいバッティング」が出来るようになってくれば、もっともっと、面白い選手になれると思う。

うん、羽月の成長が楽しみだ(^^)



気になったこと

①:オスナに打たれたホームラン

<首を振って投げたボールに着目>

8回、2アウトランナー無し。
竜也が投じたストレートをオスナは完璧に捉え、ホームランとなった。

その一部始終を見た後、解説の前田智徳さんが語った言葉が印象的だった。

「首を振って投げたボールだったので『ストレート勝負で来る!』とオスナに読まれたのかもしれませんねえ・・・」

なるほど。
そう言われればそんな気がしてくる。

僕自身「首を振って投げたボール」は気になるタイプだ。

キャッチャーのサインではなく、自分で選択して、投げたボール。
つまり「ピッチャーの想い」が詰まった1球。
クサイ言い方になるけれど、そこにロマンを感じるじゃないか(笑)

竜也といえば、伸びやかなストレートが魅力のピッチャー。

それを思えば「首を振って投げるのは自分が一番自信のある球だ」とオスナが考えるのもうなずける気がする。

僕はこれまで「何を投げるべきか困った時は、バッターに打たれても悔いが残らないボールを投げた方が良い」と考えていたのだが、今日の前田さんの解説を聞いて、考えを少し改めることとなった。

”悔いが残らないボールを投げる”

これだけだと、バッター目線を除外している。
そのことに気付いたからだ。

首を振った時は「悔いが残らないボール(≒自分が一番自信のあるボール)」をバッターに狙われている。その可能性も考慮した上で、何を投げるべきか考えた方が良い。そんなことを学ばされた。

・・・とはいえ、実際にやるとなると、なかなか難しそうだ(笑)

それでもし打たれたら「自分が一番自信のあるボールを投げ込むべきだった・・・」という風に、やっぱり、悔いが残るのかもしれない。

つまり、リードに正解はないということ。
いつもこの答えに行き着く。だけどまた考えてしまう。
なぜなら考えることそのものが楽しいからだ。

なんにせよ、野球を見る視野を広げてくれた前田さんに感謝(^^)


おわりに

<チーム2桁安打が続いている間にヤクルトに打ち勝ちたい!>

"5連勝&借金完済&先発ピッチャー床田”

「これだけの好条件を揃えてもヤクルトには勝てないのか・・・」と気落ちする感は否めないけども、カープだって、一方的にやられるわけにはいかない。

チーム2桁安打の記録は継続中。
つまり、打線は依然、活発な状態。
この間になんとか一矢報いて、重たいムードを少しでも振り払いたい。

ヤクルトの前のカード、巨人戦での壮絶な打ち合いを見ても、ロースコアに持ち込んで手堅く勝つのは、あんまり考えづらい。

なので、ある程度の失点は覚悟せざるを得ない。
目安は、5,6点の勝負だろうか。
今の打線の調子ならば、厳しいけれども、不可能ではないはず。

裏を返せば、チーム2桁安打の記録が止まると、打線全体の調子が下降線になるかもしれない。そうなると、非常に苦しくなってしまう。

なので、今、みんなが打ってくれている間に、ヤクルトに打ち勝ちたい!

理想は、明日と明後日、両方取って、勝ち越したい。
それは高望みだったとしても、なんとか、1勝はしたい。
また前のように、3タテされて返り討ちを食らうのは御免だ。
そうなると、次のカードの巨人戦にも悪影響を及ぼしかねない。

というわけで、明日と明後日は、バッティングに注目して、観戦してみることにしよう。

それでは、また(^^)

(6013文字)

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