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ホームレスのためのセール?

デンマークの新聞社が、ホームレスの人々のためだけの
セールを期間限定で行ったそうです。

どんな内容のセールだったのでしょうか。

使わない衣服や食料品を格安で売ったのか?

美味しいご飯を特別価格で提供したのか?

正解は違いました。

どうやら、デンマークで新たな法律が出来たらしく。
その法律は夜間に公共の場所で集団で寝てはダメという内容だったそう。

結果、ホームレスの人々はコミュニティを作ることが出来なくなり、
夜は襲われるかもしれないという恐怖に怯えながら独り眠らざるをえなくなったそうです。

しかし、そんな法律も唯一例外があり、それが

「新商品購入やセールなどの行列に徹夜で並ぶ」

であれば許されるということでした。

そんな唯一の抜け穴を突くように、
毎日場所を変え架空のセールで整理券を配るなどすることで
セールの行列に並んでいるという大義名分を作り、
ホームレスの人々が集団でいられる場所を作ったのでした。

新聞社として、社会の理不尽に一石投じる良い広告だなとは思いましたが、
唯一気になるのは、スマホでセール場所の情報を展開しているようですが
ホームレスの方々はスマホを持っているんだろうかというところでした。

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Homeless Home Sale / Ekstra Bladet (2019)

【クライアント】
Ekstra Bladet / デンマークの新聞社

【参考URL】
https://vimeo.com/317579260

【想定オリエン / 目的】
新聞社として、意見広告を打ちたい

【想定ターゲット】
デンマーク国内の人々

【背景】
デンマークの法律では野宿が許されていない。
だから、ホームレスが集団で生活していると逮捕されてしまう。
しかし唯一、セールなどの行列に並ぶ時だけは集団での野宿が許される。

【想定コアアイデア】
架空のセールを毎日作り出す

【エグゼキューション】
集団で生活することが法律上許されないホームレスのために、
ホームレス用架空セールを街中に作り出す。
セールの行列に並ぶ体を装うことで、集団での生活を可能に。
毎日街のどこかでセールを企てる。
法律の抜け穴を突いた施策を街中の目立つ場所で行うことで、
国に対し意見する。

【所感】
理不尽な法律の抜け穴をうまく突いた点が面白い。
ただ、いつから始まったのかは分からないが、
動画公開から1ヶ月後、セールは終わってるようだったので、
一瞬だけの施策だったのかなというところが少し残念。
あと、ホームレスでスマホを持っている人の割合って
どれくらいなのだろうかと思った。

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