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Vol.5邦画「嫌われ松子の一生」~観るべき映画BEST5とかは好きではありません!ひねくれ者の映画好き~

いつもお世話になっております。
するめでございます。

するめは、今は洋画が見ることが多くなりましたが、学生の頃はハリウッド映画のあの全てうまくいく感じが好きじゃなったんです。なので邦画ばっかり見ておりました。蔦屋に行っては邦画のところで2時間ぐらい悩みに悩んでみたりしながら借りたものです。

邦画ってさぁ~

・映像が地味
・伏線だと思っていたら伏線ではない
・ドラマ性が薄い
これだけ聞くと面白いんか!って感じですがするめにとってはすごく面白いんです。だって、自分の人生でドラマ性があることって少ないですし、伏線なんてないですよね。そんな身近な作品が多くて心が豊かになるものが邦画だと感じていまいした。

度肝ぬかれた作品

 中島哲也監督の 嫌われ松子の一生 です。

初めて観たときはびっくりしました。色鮮やかで映像の撮り方が天才的です。この中島哲也監督はすごく好きで、するめ史上大好きなドラマ”私立探偵濱マイク”のミスターニッポン~21世紀の男~を撮ってたことは後で知るのですが、なんかとてつもなくテンポが良くて何かが違う!と感じていました。

中島哲也監督とするめ~キモめタイトル~

下妻物語は、ものすごく流行りロリータファッションをサブカルからカルチャーにさせましたよね。すごく面白かったですが、するめは嫌われ松子の一生が1番好きです。映像だけだと、パコと魔法の絵本も好きなのです。

ここからあらすじ!ネタバレ注意!


ネタバレ注意線!!

あらすじ
東京に住んでいる甥っ子が一度も会ったこともない叔母こと松子が殺されたことを知り、遺品整理を父に頼まれる。松子の人生を遡るとともに、殺した犯人を捜すこととなる。

するめの一番の見て欲しいところ

何がいいって宮藤官九郎のダメ男っぷりがいいのよ。好みすぎる!好みすぎる!大事なことなので2回言いました。もう好みすぎてため息でちゃう。
するめの映画の感想は基本、男の感想でもある。

落ち様が鮮やか

この松子が人生に落ちっぷりが凄くて、父に褒められたく教師になるが、教え子に嵌められて教師を辞職してからというもの、作家志望の八女川役の宮藤官九郎に同棲するが自殺する。その後、八女川の友人と恋に落ちるが不倫で妻にばれて捨てられる。とまあどんどんと落ちていくのが、果たして本当に落ちるというのか?というのがするめの疑問です。

松子は何を求めていたのか

一般的に見れば、教師のままいれば良かったのにと思うかもしれませんが、この松子は、愛に突き進んで生きた人生だったと。そして素晴らしい人生だったと感じます。どんなに捨てられようが、どんなにひどい事をされようが、愛を求めていったんだと。それは現代でいう父親から愛情が受けれなかったからその反動で過剰に愛情を求めるというものかもしれませんが、するめにはそういったものには見えず、自分がただただ求め続けたなれの果てのように見えるのです。

ラストがまたいい

松子はもう誰からも必要とされないのではないかと思っていたが、昔の友人に声をかけられて昔していた美容師をやらないかと言われるが断る。でもやっぱり出来るかもしれないと思い捨てた名刺を取りに向かうと殺されてしまう。胸糞に思えるかもしれません。また夢を持った松子が殺されてしまうのですから。やりたかったことが出来ずに、死ぬなんて・・と感じるかもしれませんがするめは、夢半ばで死ぬのが一番幸せだと思うんですよね。

明日もこれやって、あれやってとやることや待ってる人がいて、求められることに幸せを感じる人が多いと思います。もう何もすることがなくなってしまった方が悲しいことなのです。

松子は、また誰かから求められたまま死んでいって幸せだったと思います。

歳をとる楽しさ

このラストを納得するまでにすごく時間がかかりました。
当時10代後半のするめにはどうしてもラストが理解できず、何にも報われないこの映画が好きなようで観てて辛い映画だったのですが、歳を取っていくにつれてだんだんと、幸せな人生で、笑って死んでいったんだなって感じるようになりました。
というかよくよく考えればずっと愛をテーマにしているメタファーがあったんだと気が付いたもの歳をとり、知識が付いたからなんでしょうな。

大好きな作品ばかりな中島哲也監督の次の作品も楽しみです。

ほんだらまた!


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