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私は「野球」が好きだ。

私は野球が好きだ


私の野球遍歴

31歳女性。野球好きとして生きてきた。

一番古い記憶のクリスマスプレゼントは青いグローブだった。
物心ついたころから祖母にドーム観戦に連れて行ってもらっていた。
外野自由席で応援の音を子守歌かわりに昼寝をしていた話を祖母から何度も聞いた。
漫画好きの父の影響で小学生のころから「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩」「キャプテン」「プレイボール」「ストッパー毒島」を読んで育った。
時間があれば父とキャッチボールをしていたし、相手がいなければ一人で延々と壁あてをしていた。

小学校6年生の1年間だけ、隣町の少年野球チームが受け入れてくれるということになり野球をすることができた。
今のところ野球をプレーしたのはこの1年だけだが、本当に楽しかったのを覚えている。

中学、高校とソフトボールに明け暮れていたが、やはり野球が好きだった。練習中に野球部の練習を見るのも好きだった。自分がノックを受けながら、野球部の練習を見るのが楽しかった。

大人になってからは観戦が主になったが、時間を見つけてはプロ野球、高校野球、草野球を見に行っていた。
恋人の条件にも「野球好き」は必須だったし、「野球が上手」であればそれだけで好きになるくらいだった。

なんでこんなに野球好きなん?

ふと思った。なぜこんなに「野球」に心惹かれるのだろうか。
ミーハーな私は、世界大会やオリンピックがあるたびに色々なスポーツを見る。サッカー、バレー、ラグビー、卓球、バスケットボール・・・
どれもエキサイティングで心躍るシーンはたくさんある。
ただ、私にとってそれは瞬間のもので長続きはしなかった。

今まで疑問にも思ったことがなかった、野球好きな理由。
note初投稿にはちょうどいい面白い記事になるのではないかと思い、今回はここを掘り下げてみることにした。

一球で勝負が決まる興奮

まず浮かんだのがこれだ。
野球はまず投手対打者の一対一の対決から全てが始まる。
そこでまず投手が投じる一球。この一球で試合が決まることがある。

読んでいる方の記憶にも新しいと思うが、2023年WBC準決勝のメキシコ戦。一球で勝負が決まるシーンの代名詞と言っても過言ではないだろう。
日本中が歓喜に沸いたし、私も引くほど叫んだ。

最近ではパ・リーグCS 千葉ロッテマリーンズ VS 福岡ソフトバンクホークスの第3戦。
0-0で迎えた10回表、均衡を破ったホークスが3点を先取し、勝負は決まったかのように思えた。その裏、先頭打者を四球で出したことから流れが傾き、諦めないロッテナインやファンが産んだともいえる劇的なサヨナラ。

台本があったとしたら、行き過ぎだろうと言われる展開がたまらない。
選手、観客、そこにいるすべての人の一球にかける思いがたくさんの感動を産み出しているのだ。

一生見ていられるファインプレー集

特に守備のファンプレーがものすごく楽しい。いつまでも見ていられる。
少年野球をやっていたころは、お気に入りのを見様見真似で再現しようとし、監督やコーチに指導されていたものだ。

私が今まで出会ったファインプレーで飛びぬけて好きなプレーがある。
2014年6月8日 阪神タイガース VS 福岡ソフトバンクホークス
今宮健太選手の衝撃のこの捕球。

NPB好きな方にはおなじみのプレーだ。
今のところ、このプレーに出会ってから、これ以上私に刺さるプレーにまだ出会っていない。

試合の勝ち負けよりも、目の前でファインプレーを見れたときのほうが興奮する。
そういうプレーに出会うのを楽しみに野球を見ている。

シンプルにボールを捕る音、打つ音が癒し

色々と書いてきたが、一番はこれだ。
私にとってのASMRは咀嚼音やスライムの音ではなく、野球ボールの補給音と打球音なのだ。

キャッチボール中にグラブの芯に入る音。
ノックでボールを打つ音。
ピッチャーがキャッチャーミットに向かって投げ込む音。
バッティングマシーンから放たれるボールをバントする音。

全てが心地よく耳に入ってきて、永遠と見て、聞いていられるのだ。
試合よりも練習のほうがボールがゆきかっているので、練習風景を見るのが実は一番好きである。

私が今まで野球を好きなのは

改めて考えてみたが、好きな理由がシンプルだということがわかった。
このくらいシンプルなおかげで長く深く好きでいられるのかもしれない。

今回、好きなことを深堀りするために自分と向き合うことはとても楽しいということを実感した。野球好き、は結局、フェチという言葉になるのかもしれないが、おかげ様で人生楽しくやっていけていると思う。

これからも野球が好きだ

私はこれからも野球が好きだ。

別に野球人口を増やしたいとか野球が好きな人を増やしたいとかそういう気持ちでこの文章を書いたわけではない。
自分の好きを振り返り、自分の好きをもっと深めていきたいと思っただけだ。

今日、こうして好きを深めたことで、また明日からの私は、パワプロで好みの選手を作り、贔屓のチームの勝敗を肴にお酒を飲み、オフシーズンの動向にあーだこーだ言い、使う機会のないグローブを見にスポーツショップへ行き、草野球や少年野球の練習に足を止める、という、好きなことをしながら生きていこうと思う。



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