アメリカという国の指針にもう少し理性があった時に、中東はもう少し安全だったと思う。

これってアメリカだけではなく、ヨーロッパも日本も理性と知性を放り出したトップが国の中枢に座ってしまっていると思う。

スキャンダルで大統領を退任したクリントンの時代にオスロ合意が在ったのは憶えている。

私は専門家では無いので、それは方向性として良かったのかどうかは解らない。

だけど、今行われている虐殺は起り難かったんだと思う。

オスロ合意を調べてみると、パレスチナもイスラエルも政府として認めるという事だった筈だ。

その後合意するかに思われた交渉はキャンプデービッドで決裂した、だから前の問題は保護にしていると言う訳では無い。

その後の湾岸戦争、イラク戦争、同時多発テロがパレスチナに問題が有ってテロリストの巣窟の様に見せてしまっているが、これは全て自治区を拡大させてきたイスラエルに問題は無いのかな、と私自身は考えている。

まあ、私は専門家では無いので、本当のところ（専門家も解らないんじゃ無いかな）は解らないんですけどね。

兎にも角にも現在のイスラエル政権は国際法を守らない無法国家に堕ちてしまっている。

きっとガザに対する攻撃を反対する人も居るのだろう、だけど政権の選民思想を植え付けられた人間は、パレスチナの市民の命の価値を考えたりしないのだろうな。

イスラエルの人間は全て聖書を信仰して居る筈で、仕返しをするだけに自分を滅ぼしたが居たのに、今では魂の健常性は不必要な物なんだろうか？

私には解らないが、復讐こそが国に必要な政治だと考えて、それを実行しているのかも知れない。

このイスラエルを何故アメリカやヨーロッパが指示しているのかが分からない。

私なんて物を壊す行為は、次に復興というお金を使って、新しいものを建造する事に繋がるから、壊して新しく作り上げる時には、何らかの利益が取れると思って、戦争を続けているのかも知れない。

ハマスを武装解除させる為だけに、あそこまでの虐殺は必要が無いから、きっとそこに侵攻して行く為には、その土地に住んでいる人間を排除したかったのだろうな。

西洋諸国やアメリカを重視しないネタニヤフ政権が非難されないのは、そこにお金の匂いがしているからかも知れない。

私の勝手な私見ですけどね。

私達が何もできないでいる間にも、ワシントン大学ではガザのジェノサイドに反対する抗議運動が起こっている。

他にも反対運動が原因で公権力に逮捕される事態も起きている、虐殺して全てを壊して、それを良しとする公的な力には本当に驚いてしまう。

何処かで、知性が残ってたら出来ないんじゃ無いかと思ってしまう。

私は学生運動は知らないが、高橋和巳氏の小説で、学生運動を簡易ながら育ってきた。

その事は自分が解かる解らないに関わらず、声を上げるのは良い事だと感じている。

父親に学生運動をどう思う？？と聞いた事が有った。

「お父さんは学生運動ってどう思う？？」

父親は少し考えて、答えてくれた。

「俺はなー、折角国のお金を使わして貰って勉強できるのに、何で勉強せんようにするんか分らんのや。」

そうだよね、父親にすれば、子供の頃に親が亡くなって、仕事をしながら高校に行ってきたのだから、勉強できる環境にあるのに贅沢だと感じていたんだよね。

「私がさ、高橋和巳の本読んだらさ、どうも彼らがやっているのは大いなる自己否定だって書いて在ったよ、どうしても必要な自己否定何だって。」と言ってみた。

「それが分からん、何で勉強出来て、働かんと勉強できる環境で、自己否定せなならん、ちゃんと勉強しとったらええや無いか。」

父親がこう言った時に、母が横から言葉を掛けてきた。

「あの人らはあほなんよ。」

あほと言われたらそうなのかも知れないが、その時の私は偉いな～と考えていた。

社会的な問題に反論せず社会に出れば、彼らには洋々たる未来が有るんだよね。

だけど、社会問題に反対の意思を表明している、それは社会の為であって、自分の為では無いのだよね。

私ならと考えると、そんな事は知らんふりして通り過ぎてしまうかも知れない。

その頃中学生だった私はそう感じた。

その頃の私の様な人間が多くなってきたからか、昨今では納得いかないニュースが多い。

納得いかないだけなら良いが、問題をそのままにして置くと、これからの自分達に問題が出る物も多い。

ここで子供に言ってきた言葉を自分に言わなければ為らないのかも知れないな。

「喧嘩はしたらあかんけど、喧嘩を吹っ掛けられたら、喧嘩を買え、絶対に負けんように頑張れ。」

喧嘩をするのはイカン、だけど喧嘩を見て見ぬふりして、家に籠ると良い様にされてしまいそうだ。

今の時代はどうもマスコミや政府に、国民が喧嘩を吹っ掛けられて居る様に感じている。

だから声を出していこう。

イスラエル政府がしているのはジェノサイドだ、日本政府が憲法改正という名の軍国主義に走ろうとして居るとか。

こう言っても何もできないから哀しいけどね。