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「アイテム」を準備して、楽しく生き抜くのだ

この間、はましゃかさんのInstagramのストーリーズを見ていたら、めっちゃ良いこと書いてあった。(はましゃかさんは、ご存知の方もそうでない方もいらっしゃると思いますが、とてもセンス良きで可愛くてイケてる方です。正確な肩書きがわからない・・・)

こちら。

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「メンタルやフィジカルがしんどい時どうするか?」を、そのレベルによってリストにしてスマホにメモしている、というのだ。


な、なんと使えるライフハック・・・・!

しかも、「起き上がれる」「起き上がれない」とか、結構ヤバめラインを予測していることが偉いし、「全部無理」な時のことも考えてあるから、抜け目ない。
若いのにしっかりしてるな・・・!「生き抜く方法」をよく知ってらっしゃるんだな・・・!と、勝手に感心しちゃった。


自分の場合は結構、大人というか、社会人になっていくにつれてどんどんプライドばかりが大きくなってきてしまって、「自分がダメになってしまったらどうしよう」っていう大事な問題から目を背けてしまいがちになってた。

本当は、いろんな自分を知って色んな対処法を「アイテム」みたいに取り揃えるところまでが「大人になる」ってことなんだと思うけど、単なる「仮定」だけでもなんだか怖くなったり、認めたくなかったりとかして。とても子供だったなぁと今は思ったりする。

パニック障害を経験したり、30歳になったりして思うのは、意外に強そうに見えるひとが弱かったり、弱そうに見える人が強かったり、人ってそれぞれなんらかの「弱さ」を抱えているんだということ。もっと若い時は、がむしゃらに「強くいなきゃ!」と思っていたけれど、そんなサイボーグはこの世に存在していないことがわかったから(笑)、なんだか力が抜けた。

完璧に強い人なんていないからこそ、その上で一番「強く」いられる人はどんな人かっていうと、「良い時も悪い時も、どうしたら自分が健やかでいられるか」「どうしたらリカバリーできるのか」を知っている人。だと思う。

そして、そのリカバリー方法って、人によってほんっとに違ったりする。だから、はましゃかさんみたいに「自分のための」ライフハックが必要になる。


私の場合は、しんどい時はわりと人に会いたくなるタイプで。自分一人でいると、どんどん落ちて孤独感に襲われるから、スカイプでもLINEとか電話とかでもいいから、人と話すようにする。(治療初期で一人で外出できなかった時は、スカイプで友達の飲み会に参加したりしてた。笑 あれはあれですっごく楽しかったな)
ただ、友達でも家族でも知人でも、相手は選ぶ。ネガティブなことを話す人からは、意図的に遠ざかるようにする。

誰も捕まらない場合は、知らない人でもいいから「誰かがいる場所」にいるようにする。公園とかその辺のベンチでぼーっとしたり。そのほうが、内省的な部分が弱くなって、気が散って、良い。

あと、出来るだけ外に出るようにすること。面倒だなぁと思う誘いでも、大抵行ったら「行ってよかった」って思う気がしているから。ただ、何でもかんでも行くかといっても、違う。最近気付いたんだけど、「行った方が良いかどうかを判断する基準」は、私の中で2つ用意している。
①面倒かどうか(ただ腰が重いだけかどうか)
②気が向くかどうか(なんとなく、心が「嫌だ」と言っているかどうか)
の2点。

なんとなく、ただ「面倒だなぁ」と思うだけだったら、ちょっと重い腰を上げて行ってみる。一方で、「面倒」っていう気持ちを通り越して「気が向かない」と思ったら、無理して行かない。自分の気持ちに逆らいすぎると、良くないから。これは、マジで、物理的に「胸に手を当てて」聞いたりしてる。「行きたい?行きたくない?」「やりたい?やりたくない?」って。笑 これ、結構効くからおすすめ。笑

「面倒」も「気が向かない」も、他人にとっては似たようなものだと思うんだけど、私にしかわからない感覚的な「基準」みたいなものがあったりする。他人の判断よりも、その感覚を大事にした方が私にとっては良いな、と学んだ。


夢や希望や野望は持ちつつも、「ダメな自分」への準備をするのも、生き抜く秘訣だったりする。最悪な状態の自分を、元気なうちに受け入れて、準備しておく。もちろん最初から上手く対処できるわけなんてないから、人生経験とともに学んで、アップデートしていく。これって、どんな資格よりも有能で、生涯楽しく生きるための「最強のライフハック」かも。

Sae

「誰しもが生きやすい社会」をテーマに、論文を書きたいと思っています。いただいたサポートは、論文を書くための書籍購入費及び学費に使います:)必ず社会に還元します。