【万葉集】あしひきの(巻二・一〇七 大津皇子)
【解釈】
山のしづくに、というフレーズを2回繰り返しているのが印象的な歌です。
大事なことだから2回言ったのかな。
たった31文字しかない世界で、7文字も消費する全く同じ言い回しを2度も使う。なかなか思いきった表現です。このフレーズ気に入ったのかな。J–POPのサビみたいなものでしょうか。繰り返しの中に妙味がありますね。
作者は天武天皇の息子、大津皇子(おおつのみこ)。
24歳の若さで謀反の疑いがあるとされ、自害を余儀なくされた悲劇の人です。
この歌では恋人だった石川