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近隣国比、ベトナムの渋滞。

■ベトナムの完成車輸入台数大幅減。
・最近のベトナムNEWS(2024年1月15日付)、「ベトナム税務総局データより、2023年ベトナムへの完成車輸入台数11.9万台(前年比▲31.5%減)、輸入額4100億円(前年比▲26.3%)大幅減」。
・過去、ベトナムへの完成車輸入台数は以下の通りとなっている「2022年17万3740台、2021年16万0035台、2020年10万5000台、2019年13万9427台、2018年8万1609台、2017年9万4000台」。

■世界の自動車保有台数は5人に1台普及。
・ベトナムへの完成車はタイ、インドネシア、中国等からの輸入が9割超となり、「国別でタイからの輸入台数5万3942台(輸入額1650億円)で輸入台数/輸入額のいずれも全体の4割以上を占めてトップ」となっている。
・2位はインドネシア「輸入台数4万2676台(輸入額880億円)、3位中国「輸入台数1万1002台(輸入額570億円)」となった。
・ちなみに2021年データとなるが、『世界の自動車保有台数』は15.7億台を超え、人口1,000人当たり200台(5人に1台普及)と言われる。

■自動車は使用せず利用する。
・2022年データより、「ベトナムではバイクの普及率156%に対して自動車は5%に留まる」、他のアセアン諸国に比べトナムの自動車普及率に急速な拡大は見られない。その理由は自動車の購入価格が高く「ベトナムの自動車販売価格は車両価格に特別消費税、付加価値税、自動車登録料が上乗せされ、また裾野産業を含めた国内の自動車生産基盤が十分に確立されておらず車両本体や部品を輸入に依存している割合が高く、輸送関連コストも上積みされ近隣タイやインドネシア比で購入価格が高くなる構造になっている」事等が挙げられる。
・更にベトナムでは「バイクや自動車を好きな時に好きな場所へ配車可能」な配車アプリ『グラブ』等の爆発的な普及により、多くのベトナム人は「自動車は使用するのではなく利用するモノ」という考え方が根付きつつあるように感じている。
・私は雨降るバンコク市内の渋滞で一、二時間ほど車内に缶詰め状態になった経験がある。その酷さに比べればベトナムの渋滞はそこまで強烈でない事も上述のデータを裏付けている。

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