見出し画像

【映画感想】最後まで行く

映画館に見に行くタイミングを逃していたがネトフリで配信が始まった。
ようやく見終えたので個人的な感想を書き留めておく。


※以下ネタバレあり。



おすすめ度 ☆☆
前半サスペンス、終盤ギャグ。


何を見せられていたのだろうか。
見終わった後にそんな感想が一番に頭に浮かんだ。

途中まで凄く良かった。
序盤で工藤に対して「あーこいつ今まで色々問題起こしてきたんだろうな」と思わせるのに十分な畳みかけ、好き。
少しコミカルながらも必死に交通事故を揉み消そうとする工藤、好き。
序盤矢崎の「こいつ何か企んでるな感」、好き。
矢崎パートになって今までの答え合わせをする流れ、好き。

爆弾で吹っ飛んだはずの矢崎が襲いかかってくるの。
は???

仙葉組の組長が金庫にくるのは予想通りだよ。
最終的に今回の事件を手のひらでころころしていたのが組長なのも好きだし良いと思うよ。
いや何で矢崎生きてんだよ。
何で組長より先に矢崎がくるんだよ。
え?車の後部座席に仕掛けた爆弾が爆発して、池らしき場所に車が吹っ飛んで沈んでいったのに、生きていた上に元気に工藤に襲いかかってくるとかあんの?
あいつ、ターミネーターか?

まあ、恐らく運か組長の策で生きていたんだろうが、その説明が一切ないのが個人的には引っかかり過ぎた。
最後の最後も死んだと見せかけてまだ生きていて、笑いながら車をぶつけてくるシーンとかもうギャグじゃん。

「最後まで行く」と言うタイトルなので、まあそのまま車で走り出した二人は最後まで殺し合い続けたのだろう。
それもなんかなあ。
何を見せられていたのだろう感。

せっかく途中まで(金庫に矢崎がくるまで)は良かったのになあと思った。
本当にそれまでは凄く好きな展開だった。
工藤を見下していた矢崎も蓋を開けてみれば同じような立場の人間と言うのと、工藤パートで分からなかったところが矢崎パートで答え合わせされる流れが凄く好きだった。
だからこそ「矢崎なんなん?」が凄く邪魔をしてくる。

爆発で矢崎は死んで、工藤は金庫の金を持ち出そうとする(最後まで行って人生を変えようとする)も組長に殺される。
このエンドが個人的には一番しっくりくる。
矢崎の不死身具合が凄くノイズ。

でもこの矢崎ノイズ化前は本当に面白かったので、そこまでは見るのをお勧めする。

あとこの映画は同名の韓国映画のリメイクらしいのだが、正直言われなくても分かるわレベル。
工藤の死体隠蔽のテンポ感、矢崎が必要以上に人を殴ったりするシーン、工藤の同僚の殺し方など、韓国のドラマや映画を見ていれば「あー韓国っぽい」と思う演出が多い。
ハードロマンチッカーを見た時にも同じ感想を持った事を、この映画を見て思い出した。
徹底的にボコボコにする感じとかコミカルに人が殺される感じとか、個人的にはあまり日本では見ない演出・韓国っぽい演出だと思っている。
めっちゃ好き。

てか警察を軸にしているのに、ここまでヤクザの完全勝利みたいなストーリーの映画ってなかなかない気がする。
そう言う意味では新鮮かもしれない。

いつか本家の韓国の映画も見てみたい。


・総評
韓国ドラマが好きな人は好きなタイプの演出で良いと思う。
全体的にブレーキぶっ壊しアクセルべた踏みのテンポで進んでいく為、要所要所で休憩が欲しい人は一時停止を多用しながらの視聴をお勧めする。

グロに関してはそこまでグロくはない。
ただ死体が頻繁に映るので、「死体見るの嫌ー!」と言う人には向いていない。

「勢い強めでちょっと刺激的な映画が見たいな」って時にお勧め。

この記事が参加している募集

映画感想文

「ほら餌の笹代だ」的な感じでサポートよろしくお願いします! ポチって貴方に谢谢させてください!!!