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『こんなにおもしろい 弁理士の仕事』を読んだら一人の弁理士人生を知ることができました

先日、『こんなにおもしろい 弁理士の仕事(第4版)』を読み終えました。

本書は、筆者である奥田さんの体験談をもとに、知財業界でどんな仕事をしてきたかなどが綴られています。

私は、いまこそ日頃から周りに弁理士の方がいる環境で過ごしていますが、数年前までは「弁理士(べんりし)」といった職業がある事自体、お恥ずかしながら知りませんでした。当時は、弁護士はよく聞いたことがありましたが、弁理士……?といったかんじでした。
弁理士がどんな仕事をするのかわからなくて知りたい場面において、この本は読む価値があると思います。本書の第2章、第3章で弁理士の仕事がどんなものなのかが詳しく説明されています。

詳しく、といっても本書は非常に読み進めやすいので1日もあれば丸々1冊読み終えることができてしまえます。

私が本書で一番感嘆したのは、第5章の「6.特許翻訳という仕事」です。
筆者の奥田さんは、長らく特許翻訳の仕事もされている方で、特許翻訳の現場にて実際にどうやって翻訳しているかの説明がされていました。例えば、日本語文から英文に翻訳するときに、時制をどのようにするのかの適切なのかの具体例が載っており、いままで全く気づいていなかったポイントなのでこの部分だけでも非常に参考になりました。

あと、商標の章において説明されてた「フランク三浦」と「FRANCK MULLER」事件がそんなことあるんだ、といった意味で興味深かったです。

本書では、上記に説明した以外にも筆者の弁理士になるまでの体験談、弁理士になってからの体験談、弁理士の今後の展望等についても語られています。弁理士と一概にいっても、仕事内容は弁理士によって様々だと思いますが、少なくともこの本では一人の弁理士の方の弁理士人生を程よく詳細に知ることができる、そんな一冊でした。

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