長生庵(堀内家の茶室)


「長生庵(ちょうせいあん)」

京都の堀内家を代表する茶室。

堀内家は代々表千家の宗匠を務める茶家で、久田家とともに、表千家内で重要な位置を占めています。

長生庵は初代仙鶴(1675~1748年)の好みとされています。元治元年(1864年)蛤御門の変の兵火で焼失後、明治2(1869)年旧規を元に忠実に再建されたそうです。

内部は二畳台目で、躙口の正面に下座床を構えています。

点前座は炉を台目に切り、曲がりのある赤松皮付の中柱を立てて袖壁を設け、客座側から少し見える位置に下棚を釣った利休流の二重棚という構成で、利休流の台目構えを形成しています。

点前座の窓は風炉先窓のみで、勝手側には茶道口、背後の位置には給仕口があいています。

床柱には赤松皮付を立てて、床框にはおとなしい入節の磨き丸太、相手柱にはあて丸太を取り合わせています。

躙口の上には両脇に壁を残した連子窓、隣の壁には大小の下地窓、天井には突上窓があきます。

利休好み二畳台目の典型的な間取りの中で、随所に独創的な工夫がみられる茶席となっております。

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