集芳軒(京都慈照寺 銀閣寺)


「集芳軒(しゅうほうけん)」

京都の慈照寺(銀閣寺)にある茶室。

お寺の庫裏(くり)再建とともに安政年間(1854~60年)に、庫裏の東部に建てられたと伝えられ、平成5(1993)年に書院の東に移築されたのが現在のものだそうです。

内部は全体四畳半のうち、角の半畳を踏込床の枡床の形式としています。点前座は床柱に袖壁を付けて中柱を立てた、台目構えとなります。

床の間からは床脇、点前座からは風炉先にあたる壁には下地窓があきます。二重棚は同じ大きさの棚で客座側から下棚が見える位置に釣った利休流の形式となります。

躙口を広くとり、板戸を二枚建てるなど、平面は武者小路千家の半宝庵の忠実な写しとなっています。

次の間との境に建つ欄間の意匠も武者小路千家の環翠園(かんすいえん)のものと共通となっており、このお寺と武者小路千家(官休庵)の縁の深さが伺えます。

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