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【毎週ショートショートnote】呪いの臭み

 今日は嬉しい報告が!
 神戸みかげ、毎週ショートショートnoteで初たらはセレクションに選ばれました↓ やったー!!
 選んでいただき、ありがとうございます。
 今週もがんばるぞ。

【呪いの臭み】
 ……もはやこれまでか。
「蘭丸、火を放て。誰も立ち入らせるでないぞ」
 小姓にそう告げ、信長は障子を閉めた。
 周囲の喧騒も小姓の嗚咽もふつりと途絶える。
 ためらいはない。
 実体光忠をするりと抜き、真一文字に腹を裂く。

 ……メラメラと燃える音がする。白い障子が下から上へ紅蓮に染まりゆくさまを揺れる瞳でただ眺める。

 ――人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢まぼろしの如くなり

 紅蓮の炎が廻転し、最後に大きく円を描いたかと思うと、大炎は醜怪な花へと変化した。異臭が鼻をうつ。裂いた腹からまろびでた我が臓物の匂いか、それともこの世のものではないそれか。

 紅い巨大な花は、中央部からよだれを滴らせている。
『わしを食いたいか』
 心で問いかけると、その花はニタリと笑んだ。

 ……ああ、これは花ではない。呪いだ。粗末にした幾多の命が、紅蓮の呪いと化し、我が命を奪いにきたのだ。
『ならば、塵も残さず食ろうてみせよ』
 呪いの花は嬉しそうにその口を大きく開いた――。

 信長の首は、ついぞ見つからなかったという。
 
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【署名のお願い】
 2023年9月27日、性同一性障害特例法の手術要件が憲法違反かどうかの審議が行われます。
 手術要件は必要なものです。
 もし手術要件を撤廃してしまうと『男性器ある法的女性』が出現してしまいます。著しく防犯のハードルが下がることが予想されます。
 同じように『危険だ』と思って下さる方がおられましたら、下記サイトよりご署名お願いします↓

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