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  • 本日の一曲 ハイドン・シリーズ

    多作であるハイドンの曲を一日一曲ずつ聴いていきましょう。

  • 本日の一曲 20世紀第3四半期の音楽

    連載「本日の一曲」のうち、1951年~1975年の音楽をまとめました。

  • 本日の一曲

    さくらMusic officeでは、新企画「本日の一曲」をスタートしました! この「本日の一曲」では、ジャンルにこだわらず、時にはアーティストや時代背景にも触れながら、誰もが知るヒット曲から隠れた名曲まで幅広く音楽を発信して参ります。 ご覧の皆さまからの音楽情報も取り入れ掲載いたしますので、事務局HP(http://sakuramusic.jp)お問合せフォームまたはoffice@sakuramusic.jpまでお送りください。

  • 本日の一曲 20世紀第4四半期の音楽

    連載「本日の一曲」のうち、1976年~2000年の音楽をまとめました。

  • 本日の一曲 21世紀の音楽

    連載「本日の一曲」のうち、21世紀の音楽をまとめました。

記事一覧

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第44番 悲しみ (Sinfonia No.44 "Trauer", 1771)

交響曲第44番も自筆譜は残っていなくて、楽譜出版社の1772年のカタログにあることから、1771年ころの作曲であろうと言われています。ハイドンさんの「疾風怒濤(シュトゥル…

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本日の一曲 vol.274 ソウル・トレイン天国 (1992)

1992年に日本のテイチクから「ソウル・トレイン天国」と題した1970年代のディスコ・ソングを集めたコンピレーション・アルバムがリリースされました(Discogs)。 そのプ…

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第43番 マーキュリー (Sinfonia No.43 "Merkur", 1771)

交響曲第43番は、1772年の楽譜出版社の目録に記載されていることから1771年の作曲と考えられているそうです。また、愛称の「マーキュリー(水星)」は、ハイドンさん自身が…

本日の一曲 vol.273 早川義夫 知らないでしょう (1969)

早川義夫さんは、1947年12月15日東京生まれのミュージシャンで、1967年に早川義夫さん(Vo)、水橋春夫さん(G)、谷野ひとしさん(B)、木田高介(Dr)の4人で「ジャック…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第42番 ロンド (Sinfonia No.42, 1771)

交響曲第42番は自筆譜が残され、1771年の作曲であることが分かっているそうです。いよいよハイドンさんにもロマンの風が吹いた「疾風怒濤」(シュトゥルム・ウント・ドラン…

本日の一曲 vol.272 ウィークエンド 情事の終わり (Weekend: The End Of The Affair, 1982)

ウィークエンドは、1978年、イギリス・ウェールズのカーディフで結成されたヤング・マーブル・ジャイアンツ(Young Marble Giants)が1981年に分裂して、アリソン・スタッ…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第41番 3連符 (Sinfonia No.41, 1768)

交響曲第41番も自筆譜が存在せず、楽譜の出版や筆写譜の存在などから考えると1768年ころの作曲であると考えるようです。同時期の交響曲としては、第34番の「こだま」や第48…

本日の一曲 vol.271 ビートルズ シー・ラヴズ・ユー (The Beatles: She Loves You, 1963)

ビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」は、イギリスでは1963年8月23日にリリースされた4枚目のシングルで、アメリカでは9月16日に、日本では翌年1964年4月5日にリリースされ…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第40番 フーガ (Sinfonia No.40, 1763)

交響曲第40番は自筆譜が存在し、1763年、エステルハージ家の副楽長時代の作曲で、第12番や第13番と同時期であると言われています。 第40番も、第12番や第13番と同じように…

本日の一曲 vol.270 アサシン・クリード・シンフォニック・アドヴェンチャー (Assassin's Creed Symphonic Adventure, 2024)

「アサシン・クリード(Assassin's Creed)」は、フランスのユービーアイソフト社(UBISOFT)が提供するステルスゲームです。 筆者自身はコンピューターゲームに疎く、「…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第39番 海の嵐 (Sinfonia No.39 "Tempesta di mar", 1765)

交響曲第39番の調性はト短調で、これまでで第16番に続いて2曲めの短調の交響曲になります。 短調の交響曲であるため、疾風怒濤時代の作曲とする説もありますし、4本のホル…

本日の一曲 vol.269 ザ・イコールズ ポリス・オン・マイ・バック (The Equals: Police On My Back)

ザ・イコールズは、1966年にデビュー・シングル「I Won't Be There」(おそらく日本未発売)をリリースしたイギリスの異人種混合バンドです。equalには平等という意味があ…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第38番 こだま (Sinfonia No.38 "Echo", 1767)

交響曲第38番も自筆譜がなく、研究により1767年ころの作曲とされています。第2楽章にヴァイオリンのメロディーをこだまのように繰り返す部分があることから「こだま」ある…

本日の一曲 vol.268 ドリーム・シアター グラス・プリズン (Dream Theater: The Glass Prison, 2002)

昨年、マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)さんがドリーム・シアターに復帰することがアナウンスされました。 ドリーム・シアターは、1989年にファースト・アルバム「ホエ…

本日の一曲 vol.267 BARBEE BOYS 目を閉じておいでよ (1989)

BARBEE BOYSは、1982年に結成されたバンドで、当初、男性だけのメンバーだったので「BOYS」だったのですが、ヴォーカルの杏子さんが後から加入してもなおバンド名を変えな…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第37番 隠れた1番候補 (Sinfonia No.37, 1757)

交響曲第37番は、筆写譜に1758年と書かれているため、1757年ころの作品、すなわち交響曲第1番と同時期、あるいは、第1番より前の本当の第1番の候補だとされています。した…

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第44番 悲しみ (Sinfonia No.44 "Trauer", 1771)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第44番 悲しみ (Sinfonia No.44 "Trauer", 1771)

交響曲第44番も自筆譜は残っていなくて、楽譜出版社の1772年のカタログにあることから、1771年ころの作曲であろうと言われています。ハイドンさんの「疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)」時代の作曲です。疾風怒濤時代は、1768~1773年であり、ハイドンさんが36~41歳の時期で、エステルハージ家の楽長として活動していた時期です。アラフォーから不惑の40歳で責任のある地位にあった時期ですね

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本日の一曲 vol.274 ソウル・トレイン天国 (1992)

本日の一曲 vol.274 ソウル・トレイン天国 (1992)

1992年に日本のテイチクから「ソウル・トレイン天国」と題した1970年代のディスコ・ソングを集めたコンピレーション・アルバムがリリースされました(Discogs)。

そのプレイリストを作成しましたので、ご活用ください。曲目です。

ソウル・ドラキュラ(ホット・ブラッド)

スカイ・ハイ(ジグソー)

チャイニーズ・カン・フー(バンザイ)

ビバ・アメリカ(バンザイ)

吼えろ!ドラゴン(カール

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第43番 マーキュリー (Sinfonia No.43 "Merkur", 1771)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第43番 マーキュリー (Sinfonia No.43 "Merkur", 1771)

交響曲第43番は、1772年の楽譜出版社の目録に記載されていることから1771年の作曲と考えられているそうです。また、愛称の「マーキュリー(水星)」は、ハイドンさん自身がつけたものではなく、1839年の目録に初お目見えになったのですが、その由来は不明だそうです。水星は、その天体の動きが速いことから、ローマ神話の商業と盗賊の神メリクリウス(Mercurius)にちなんで、「マーキュリー(Mercur

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本日の一曲 vol.273 早川義夫 知らないでしょう (1969)

本日の一曲 vol.273 早川義夫 知らないでしょう (1969)

早川義夫さんは、1947年12月15日東京生まれのミュージシャンで、1967年に早川義夫さん(Vo)、水橋春夫さん(G)、谷野ひとしさん(B)、木田高介(Dr)の4人で「ジャックス」を結成し、翌年1968年9月にファーストアルバム「ジャックスの世界」をリリースしました。1969年10月にセカンドアルバム「ジャックスの奇蹟」をリリースした後、ジャックスは解散し、早川さんは、11月にソロアルバム「かっ

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第42番 ロンド (Sinfonia No.42, 1771)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第42番 ロンド (Sinfonia No.42, 1771)

交響曲第42番は自筆譜が残され、1771年の作曲であることが分かっているそうです。いよいよハイドンさんにもロマンの風が吹いた「疾風怒濤」(シュトゥルム・ウント・ドラング)時代の曲です。最終楽章にロンド(輪舞曲)が使われた最初の交響曲ということになっています。

ただ、このロンドは、変奏曲とのハイブリッドであり、「ハイドン様式のロンド(Haydnesque rondo)」と言われたりします。

交響

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本日の一曲 vol.272 ウィークエンド 情事の終わり (Weekend: The End Of The Affair, 1982)

本日の一曲 vol.272 ウィークエンド 情事の終わり (Weekend: The End Of The Affair, 1982)

ウィークエンドは、1978年、イギリス・ウェールズのカーディフで結成されたヤング・マーブル・ジャイアンツ(Young Marble Giants)が1981年に分裂して、アリソン・スタットン(Alison Statton)さんたちが結成したバンドです。

アメリカでのラモーンズ、イギリスでのセックス・ピストルズなどパンク・ロックの嵐が吹き荒れた直後、新しい音楽を模索するムーヴメントが「ポスト・パン

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第41番 3連符 (Sinfonia No.41, 1768)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第41番 3連符 (Sinfonia No.41, 1768)

交響曲第41番も自筆譜が存在せず、楽譜の出版や筆写譜の存在などから考えると1768年ころの作曲であると考えるようです。同時期の交響曲としては、第34番の「こだま」や第48番「マリア・テレジア」があるということです。

1767~1768年は、ハイドンさんがエステルハージ家の楽長に就任したころにあたります。第41番にもティンパニとトランペットが加わっていますが、これも後から付け加えられたものと言われ

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本日の一曲 vol.271 ビートルズ シー・ラヴズ・ユー (The Beatles: She Loves You, 1963)

本日の一曲 vol.271 ビートルズ シー・ラヴズ・ユー (The Beatles: She Loves You, 1963)

ビートルズの「シー・ラヴズ・ユー」は、イギリスでは1963年8月23日にリリースされた4枚目のシングルで、アメリカでは9月16日に、日本では翌年1964年4月5日にリリースされ、B面曲は「アイル・ゲット・ユー(I'll Get You)」でした。日本のシングル盤はこちら(Discogs)をご覧ください。

この曲のインパクトは強烈で、今聴いてもその鮮烈さは失われていないどころか、同時代に生きた人で

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第40番 フーガ (Sinfonia No.40, 1763)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第40番 フーガ (Sinfonia No.40, 1763)

交響曲第40番は自筆譜が存在し、1763年、エステルハージ家の副楽長時代の作曲で、第12番や第13番と同時期であると言われています。

第40番も、第12番や第13番と同じようになかなか充実した曲で、穏やかで落ち着いた雰囲気の交響曲です。

交響曲第40番ヘ長調(Sinfonia No.40 F Du, Hob.I:40)
第1楽章 Allegro 落ち着きのあるメイン・メロディーにランニング・ベ

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本日の一曲 vol.270 アサシン・クリード・シンフォニック・アドヴェンチャー (Assassin's Creed Symphonic Adventure, 2024)

本日の一曲 vol.270 アサシン・クリード・シンフォニック・アドヴェンチャー (Assassin's Creed Symphonic Adventure, 2024)

「アサシン・クリード(Assassin's Creed)」は、フランスのユービーアイソフト社(UBISOFT)が提供するステルスゲームです。

筆者自身はコンピューターゲームに疎く、「アサシン・クリード」もプレイしたことはないのですが、このゲームに使われている音楽がよいと思いましたので、ご紹介します。

演奏は、ウエイン・マーシャル(Wayne Marshall)さん指揮のケルン放送管弦楽団(WD

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第39番 海の嵐 (Sinfonia No.39 "Tempesta di mar", 1765)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第39番 海の嵐 (Sinfonia No.39 "Tempesta di mar", 1765)

交響曲第39番の調性はト短調で、これまでで第16番に続いて2曲めの短調の交響曲になります。

短調の交響曲であるため、疾風怒濤時代の作曲とする説もありますし、4本のホルンが使われていることから、エステルハージ家副楽長時代の作曲とする説もあります。

交響曲第39番ト短調(Sinfonia No.39 g moll, Hob.I:39)
第1楽章 Allegro assai ト短調による楽章です。疾

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本日の一曲 vol.269 ザ・イコールズ ポリス・オン・マイ・バック (The Equals: Police On My Back)

本日の一曲 vol.269 ザ・イコールズ ポリス・オン・マイ・バック (The Equals: Police On My Back)

ザ・イコールズは、1966年にデビュー・シングル「I Won't Be There」(おそらく日本未発売)をリリースしたイギリスの異人種混合バンドです。equalには平等という意味がありますね!そして、セカンド・シングルが「Hold Me Closer」でこのB面曲の「Baby Come Back」がオランダでヒットしました。

そして、1967年に「ポリス・オン・マイ・バック」をリリースしました

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第38番 こだま (Sinfonia No.38 "Echo", 1767)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第38番 こだま (Sinfonia No.38 "Echo", 1767)

交響曲第38番も自筆譜がなく、研究により1767年ころの作曲とされています。第2楽章にヴァイオリンのメロディーをこだまのように繰り返す部分があることから「こだま」あるいは「エコー」と呼ばれています。ティンパニとトランペットは後から付け加えられたものと考えられています。

交響曲第38番ハ長調「こだま(エコー)」(Sinfonia No.38 C Dur "Echo", Hob.I:38)
第1楽章

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本日の一曲 vol.268 ドリーム・シアター グラス・プリズン (Dream Theater: The Glass Prison, 2002)

本日の一曲 vol.268 ドリーム・シアター グラス・プリズン (Dream Theater: The Glass Prison, 2002)

昨年、マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)さんがドリーム・シアターに復帰することがアナウンスされました。

ドリーム・シアターは、1989年にファースト・アルバム「ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト(When Dream and Day Unite)」をリリースしてデビューし、当初から、その極めて高い演奏能力が話題となっていました。当初から、ドリーム・シアターの演奏はロボットがやっ

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本日の一曲 vol.267 BARBEE BOYS 目を閉じておいでよ (1989)

本日の一曲 vol.267 BARBEE BOYS 目を閉じておいでよ (1989)

BARBEE BOYSは、1982年に結成されたバンドで、当初、男性だけのメンバーだったので「BOYS」だったのですが、ヴォーカルの杏子さんが後から加入してもなおバンド名を変えなかったため、そのままになったそうです。

1984年9月に「暗闇でDANCE」でメジャー・デビュー。

1987年4月、7枚目のシングル「女ぎつね on the Run」がリリースされ、CMでも使われました。

1988年

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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第37番 隠れた1番候補 (Sinfonia No.37, 1757)

本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第37番 隠れた1番候補 (Sinfonia No.37, 1757)

交響曲第37番は、筆写譜に1758年と書かれているため、1757年ころの作品、すなわち交響曲第1番と同時期、あるいは、第1番より前の本当の第1番の候補だとされています。したがって、モルツィン家時代の作曲とされています。

ティンパニとトランペットが目立って演奏されていますが、初期の楽譜にはティンパニとトランペットのパートはなかったそうです。ティンパニとトランペットが演奏されているのは、32番と33

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