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Unknown7

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#片想い

La Vie en rose

輝く瞳が見ている光は
いったい何光年先のものかしらね
そのぐらいの距離で愛し合えれば
私たちには丁度いいぐらいなのにね

私が隣にいなくても あなたは立派に結び付き
可愛い子どもを抱き上げる姿が目に浮かぶわ

思い出にもならない関係でも
私はあなたに恋を積み重ねて来たの
だけど星よ あなたの頭上でいい
そこで照らしていられれば美しいから

私の愛が見えなくても あなたはちゃんと結ばれる

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Parlez-moi d'amour

ねぇ 耳元ぐらいに囁いて
ねぇ 唇から いま囁いて
あなたの声なら すべて受け入れるから
私の心に その声を響かせて ちゃんと響かせて

あなたの心臓を震わせるぐらいの女になりたい
私の心臓が震えるぐらいにあなたの女になるの

聞かせてよ 愛の言葉を 嬉しくて 泣くほどの愛を
こんな中途半端な私でも列に並ばせてくれたら
私はそれだけでも 実際 倖せになれる

夜はいつか朝を迎えて あな

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あら木枯らしかしら

どっかのちっぽけな吹き溜まりの埃が
まるで いま手持ちの自分の誇りみたいに
ふわふわ 浮いたり沈んだり うねったりしてる

そうね いまいちね 日々 情けながらに生きてるわ

はにかむときのようにあなたに見せられるような
微笑みなんて もうとうに持ち合わせてないから
忘れているわよね こんなどっかのちっぽけは

やさぐれてるとよく云われてしまうものよ
そんなつもりは何一つないつもりだけ

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THE SHAPE OF WATER

その透き通ったまなざしは
一体 何を見ているのだろう
誰にも言わずに飲み込んで
この手で水を掬う

指と指のあいだから流る
透明な水は表してるの?
だから口に出さない愛に
せめてもの美しさを

恋心は まさか有り得ない
そう信じたくない気持ちもあるけど
愛がまるで水のように柔らかく私を包む

あなたの姿が見えるたびに
いつも優しさが溢れてくるの
恋はつれないね いじわるね
それでもね

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恋と云われて何を思い出しますか

暑化粧は許してネ 剥いだら化けて出るかもネ
張った肩は許してネ 手を乗せたら殴られるかも

いつでも私は純情でいたいのヨ
素顔は見せられない 火傷の跡があるのヨ
熱湯(おゆ)をかぶった青春

ねぇ 恋と云われて何を思い出しますか?
初恋の甘酸っぱい初めてのキスとか
ねぇ 恋と云われて何を思い出しますか?
私は情熱の熱湯(おゆ)の抱擁

悪ガキは嗤ってるワ いつの時代もおんなじネ
好き勝

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温度

いつかあんたと笑い合えたら…
いつかあんたと寄り添い合えたら…
希望はいつも希望のままで
切れかけた蛍光灯のように照らすの
眠りかけたように 心は揺れる
揺り籠のようにと まぶた瞑(つむ)ると

いつもあんたが私と笑っていて
寄り添いながら 優しく抱きしめられる
それが夢だとわかるのは そこに温度がないから

いつかあんたと話し合えたら…
いつかあんたと風を読めたなら…
石を投げた波紋で広

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