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ほんのちょっとの欲も取りこぼさないAmazonの戦略

「そういえば、コピー用紙なかったな。Amazonで買うか。」

こんな感じで、ちょっとしたこれ無い!に気付いた時に使ってしまうのがAmazon。生活に密着しすぎて、もはや一部になっていると言っても過言ではない。日用品で、特にブランドとかにこだわりのないものだったら、たいていAmazonで済ませてしまう。

そんなAmazonの戦略について書かれたこちらの本が面白かったので、少し内容を紹介してみたい。

サービス過多なAmazon Prime会員

読んでいる人の中にもプライム会員の方はいると思う。私もプライム会員なのだが、プライム会員の特典を把握しれていないし、使いこなせていない。そのぐらいサービスが多いのだ。メジャーどころを挙げるとこんな感じ。

お急ぎ便・お届け日時指定便・通常配送料が無料
プライムビデオ
Amazon Music Prime
Prime Reading
Amazon Photos

私は正直上2つのサービスしか使っていない(というか他は最近まで知らなかった)。現在年会費4,900円なのだが、このサービス量でこの価格は破格だと思う。

これも1つのAmazonの戦略で、サービスがライフスタイルに入りこませ、脱会する機会を失わせる。そして、徐々に会費を上げていくのだ。実際アメリカでは、スタート39ドルだったところから、現在では119ドルだ。日本の会費も最終的には1万円前後にあげる可能性が高いそうだ。

FBAは出品者の楽したい欲望を叶えた

FBAとは「フルフィルメント・バイ・アマゾン」のことだ。

FBAを利用すると、どんな企業でもAmazonのインフラを利用できる。商品の保管から注文処理、出荷、決済、配送、返品対応etcを全てAmazonがやってくれるのだ。商売を始めたばかりの人や、中小企業のようなインフラや自前のECを持たない人にとっては、非常にありがたいシステムだ。

少しの需要も逃さず、圧倒的なスピードで形にしてしまうのがAmazonだ。

本にこんな文章があったのだが、人の「こうだったらいいな〜」を本当に実現してしまうのがAmazonという会社なんだと思う。

「注文したものがすぐ届いたらいいなあ」
「安くいろんな映画・アニメみたいなぁ」
「楽に商品売りたいなぁ」
などなど、人間のほんのちょっとした欲望でも難なく叶えてしまうところが、Amazonが一大企業になった所以だろう。

こういうちょっとした「こうだったらいいなぁ」に実はビジネスチャンスが隠れている、と考えると面白いかもなとも思った。

ライバルを倒すためには赤字覚悟

Amazonはこれまで、70社以上の会社をM&Aして買収をしてきている。M&Aとは、将来のライバルを消し去り、ノウハウと顧客を買う、ということでもある。

そんなAmazonがライバル視していたのが、「ダイアパーズ」という紙おむつや子供服などのベビー用品を扱う企業だ。かさばるために通販には不向きと言われていた紙おむつを売り、業績を伸ばしていたダイアパーズにAmazonは目をつけ、M&Aの話を持ちかけていた。しかし、拒否される。

そこでAmazonはパパ・ママ向けの「アマゾン マム」というサービスを始めた。ダイアパーズでは45ドルだったパンパースを、Amazonでは39ドルで売った。さらに「アマゾン マム」の会員の定期お得便だと30ドルになる。しかし、これはAmazonにとっては赤字になる額。儲けるためではなく、ダイアパーズに白旗を上げさせ、買収するための戦略だったのだ。実際、高待遇でのM&Aに了承したそうだ。

目先の利益ではなく、将来を見据えて赤字覚悟でそこまでの戦略を立てて実行できるところが、Amazonが他の企業と違うところだ。将来のライバルの芽を早めに摘んでおく、という発想は職人気質な日本人にはあまりない発想のような感覚がある。

まとめ

本を読んでみて、「なるほどなぁー!」と納得するところが多々あった。ここまで有名になった理由や、他に負けない理由が少し分かった気がする。ビジネスの基本である、「こうだったらいいなぁ」を徹底的に実現させて、サービス過多なくらいにしてしまうところは、他が追随できないところまで来ている。Amazonにはなれなくても、Amazon的な発想ができるようになりたいと思う。

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