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2024.4.28 世界経済を操る青い秘宝

貴方は、上の画像の場所がどこだか分かるでしょうか?
これは、コロナパンデミックの混乱の中、“驚異的な経済成長”を遂げた、ある地域を表しています。

ここには、世界的なテクノロジー企業アリババやゲーム売上高世界トップのテンセントが積極的に投資し、半導体大手や多くのハイテク企業が我先にと進出…。

さらに、中国の習近平国家主席自らが旗を振る国家プロジェクト『AI発展計画』を主導する中国の5大プラットフォーマーも、相次いで拠点を構えています。

2009年から3年連続で12%以上の経済成長率を記録し、現在も新型コロナウイルスの影響で世界経済が停滞する中、年間8%以上もの成長が見込まれる場所…。

そんな世界トップクラスの経済発展を遂げているこの地域は、21世紀のアジア経済の重要な拠点

ここは、米中覇権争いの中心地となっている台湾ではありません。

経済成長著しいシンガポールや東南アジアの国々でもありません。

中国が長年、宗教的・政治的な理由から弾圧を続けていると言われるチベットです。

私たちにとってチベットというと、中国による少数民族弾圧が起きている場所、ダライ・ラマやチベット仏教で有名というくらいで、ニュースで聞いても、どこか遠い場所の出来事というイメージですが、実は、このチベットを巡って今起きていることを知ることで、米中対立やウクライナ戦争よりも、もっと日本人に大きな影響を与え、私たちの生活を根こそぎ変えてしまいかねない、ある“恐ろしい計画”の全貌が浮かび上がってくるのです。


ニュースで報じられない国際政治の裏側

近年、ニュースやSNSで報じられている通り、中国政府はチベットに対して厳しい弾圧を行っているとされています。

しかし、それと同時に、水面下で巨額の投資も行っていることをご存知でしょうか?
その額は中国人民日報によると、2000~2023年で4兆円以上。

中国からチベットへの投資額は年々増加しており、2021年3月、中国政府は更に投資額を増加させることを発表…。

チベットと四川省を結ぶ鉄道として、最新設備を整えた川蔵せんぞう鉄道の建設工事を開始。

その費用は、中国のインフラ建設プロジェクトとしては、史上最大の“5兆円以上”にまで上りました。
それだけではありません。

北京や四川省などの大都市から遠く離れたアクセスの悪いチベットに、わざわざ最新の高速道路や空港を建設して、大規模なインフラ投資が続けられています。

一体なぜ、中国政府はチベットを弾圧しながらも、これほどまでに莫大な金額の投資を続けているのでしょうか?

一見、経済的なメリットはほとんど存在しないかのように見えるこの地に、中国政府はなぜ、こんなにも力を入れているのでしょうか?

実は、このチベットには、中国が何としても死守したい“ある秘宝”が隠されているのです…。

その秘密を見つけ出すヒントが、下の地図に隠されています。

これは、チベットとその周辺国を表した地図なのですが、このチベットにはインド、中国、バングラデシュ、タイ、ベトナムなど、赤色で示された近隣諸国に対して、致命的なインパクトを与えてしまう、ある秘宝が大量に眠っています。

この秘宝とは一体何なのでしょうか?

それは、アジアの10ヶ国以上で生活する20億人以上、つまり世界人口の約4分の1を支える重要な資源です。

古代ギリシャの哲学者タレスは、この資源を「万物の根源」と呼び、チベット周辺の国々は、この資源を巡って長い間、激しい争いを繰り広げてきました。

そして、それは現代になると、より深刻化し、世界銀行の副総裁イスマイル・セラゲルディン氏は、
「21世紀は、この秘宝を巡る戦争の時代になるだろう」
とまで警告しています。

古代から人類にとって最も重要な存在であり、争いの火種になってきたこの『秘宝』ともいうべき資源とは、石油ではありません。
近年新しい資源として注目を集めているレアメタルやメタンハイドレートでもありません。

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