山西咲和/平和の花を咲かせたい

'01『世界中に平和の花を咲かせたい』長崎出身の被爆3世。平和教育の新しいカ…

山西咲和/平和の花を咲かせたい

'01『世界中に平和の花を咲かせたい』長崎出身の被爆3世。平和教育の新しいカタチ。国際協力にも挑戦。社会の負に争いたい。https://lit.link/bloomingpeace

マガジン

  • 私のままで生きる世界

    咲和の嬉しい、悲しい、悔しい、楽しい、感動、色々。 咲和の世界を、咲和が選んだことばに乗せて。

  • タンザニア渡航ボランティア記

    トビタテ5期生として、高校3年時にアフリカのタンザニアでボランティア留学をしました。そのときの体験を綴っています!

最近の記事

  • 固定された記事

私がヘッドホンをする理由。

今までSNS上で一切話さなかったこと。 前まで、日本中世界中、どこでも行きたいところに飛んでいくような旅人でした。 だけど今はヘッドホンがないと、信頼できる人が身近にいないと旅ができない。 大好きな人たちに会いにいくにも一苦労。薬とヘッドホンは絶対手放せない。 そうなってしまった経緯とこの半年間の私の闘いを、ここに残そうと思います。 期待と希望を胸に飛んだはずが2021年7月7日、待望の日がついにやってきました。 マレーシアのカレッジに2021年1月進学して半年、ようや

    • ハタチの夏。

      7/7、出国。 新しい場所にやってきた。 今まで見たことのない景色たち。 新しい環境、新しい友達、新しい「やること」 全部全部、わくわくしてしかないんだ。 毎日、穏やかに過ごしている。 なのに、なんでだろう。 「無性に泣きたい」 今の環境、満足してしかないはず。 友達もいるから寂しくもないはず。 なんで? 理由がわからないこの感情が怖い。 怖くて仕方ない。 ここ3ヶ月、泣きたくても泣けない日がずっと続いていて だからきっと涙は出てこないんだけど、

      • 私ね、

        私ね、きっと信じる勇気がなかったんだ。 今まで、咲和のことをたくさん支えてくれた大切な人たちと離れてわかったこと。 その人たちのことが大好きで大好きで、とっても大切なのは変わらないんだ、ずっと。 でもマレーシアに来て、物理的に距離ができた。 大変なことがあったとき、ちゃんと自分から「助けて」ってようやく言えるようになったのに、画面越しのテキストには余白が大きすぎて、私の頭の中は文字ひとつひとつを読み取ることで精一杯で、怖くて、 「大丈夫」ってかけてくれる言葉に温度を感じ

        • 咲和と言葉

          咲和とコトバ コトバという鋭い便利な刃物で突き刺された。 その刃物は私の心をひと突きに刺し、 私の言葉は奪われた。 代わりに、用意されたコトバで私の体は包まれ、 その布のような薄っぺらいコトバで、 戦場に立たされた。 私のありのままの言葉は許されなかった。 「ありきたりだ。」でかき消された。 言葉を奪われ、コトバを着せられた私は 笑顔の仮面もおまけでついていて、 アイソワライというのを覚えてしまったようだ。 その仮面は、取ることは難しかったんだ。 どんな

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        • 私のままで生きる世界
          10本
        • タンザニア渡航ボランティア記
          9本

        記事

          ごっくん。

          せっかく私の中から誕生したというのに 私の頭が、その言葉たちを飲み込んでしまう。 ごめんね、ごめんね、ごめんね、 そう言いながら。 でもその飲み込まれた言葉たちは、 消化されることはないんだ。 飲み込めば飲み込むほど、溜まっていく。 腐れていく。 溢れていく。 そうしたら、心を腐敗させようと侵攻してくる。 ゾンビの血液と同じく、 触れたら、触れた場所から徐々に 腐敗が広がっていく。 心が壊れるんじゃない、 心が腐れていく。 どれだけ綺麗に洗っても、

          ほそくながく

          ほそくながく ゆらゆら ゆーらゆーらって 火を灯したお香から 細長く煙がのぼってく。 こっちにきたり、あっちにいったり。 1本の細い線かと思いきや たまに分かれ道を作っていたり ゆっくりと向きを変えたり 飛び跳ねるように曲がって見せたり。 線香が煙のベールを纏っているように見える。 優しくなびくベール。 それは 風の流れを見せてくれる。 金木犀の優しい匂いを乗せて。 消えてしまえばただの灰。 それでも、最後の一瞬まで 心地よさを届けてくれる。

          行かないで。

          文字を書きながら コトバを紡ぎながら 突然、こんな感覚に見舞われた。 「文字が、浮き上がって、飛んでいっちゃう。」 私の元から離れていっちゃう。 文字が。 紡ぎ出したコトバが。 行かないで。 私の記憶を、一緒に覚えていて。 遠くに、飛んで行かないで。 寂しい、苦しい、悲しい。 一度生み出した文字たちに乗せていた 私の記憶が、一緒に飛んでいっちゃう。 私の心が、空っぽになっちゃう。 焦ってまた無理やりコトバを紡ぎ出しては、 また飛んでいく。 一緒

          忘れられない、地球の表情を知った。

          みんなでキャンプをしたんだ。 楽しく語らい合ったあと、そろそろ寝ようかなってくらいの時間。 みんなであったかい時間を過ごしたあと、1人、火の麓に残る。 火のメラメラ燃える様が好きで、ずっと見ていたかったから。 それに、「これ終わったらくるから待ってて。」って君に言われたから。 結局、案の定君は待っててもくることはなかったけれど、「待つこと」以外やることもなく、寝る気にもなれず、ひたすら火を眺め続けることにした。 「火が消えるまで見てるね。」 そう友だちに伝えてから

          忘れられない、地球の表情を知った。

          変わらないものを探している。

          「帰ってきていい場所がわからない。」 なんでこんなにモヤモヤしているんだろう。 なんでこんなに寂しさを感じるんだろう。 何で満たされていないんだろう。 ここ最近、ふとした瞬間に、特に1人になった瞬間に感じることです。 私の周りには素敵な人がたくさんいて、素敵な思い出も沢山あって、やりたいことをやれる。なのに、これ以上私は何を求めているんだろうか。そんなに私って欲張りだったっけ? 理由のわからないこのモヤモヤと、そろそろ真剣に向き合ってみようと、実家のベッドで横になり

          変わらないものを探している。

          「どうせ」という言葉

          久しぶりに地元をサイクリングした。 約4ヶ月ぶりに、自転車にまたがる。 中学校からずっと通学に使っていた、赤い自転車。 今日は風が強いけれど、その自転車をみたらどうしても乗りたくなって、 行き先も決めずに家を出た。 ひたすら自転車を走らせた後、市内で一番大きな公園に行ってみる。 駐輪場にはいつもたくさんの自転車があるけれど、風でドミノ倒しになっていた。あちゃちゃ、大変だ。そう思って、自転車を端から一個一個起こしていく。 すると、たまたま通りかかった高校生が、気付いたら何も

          社会と命のお話。~星の見えないこの街から~

          このお話は、星の見えない街で、私が「無関心」に染まるまでのお話。 2020年8月26日。よく晴れた日、日が暮れようとしている頃。 私は品川駅にいた。 駅のホーム。耳に入ってきたアナウンス。 「先ほど、JR京浜東北線で人身事故が発生したため、遅延が生じています。お客様には大変ご迷惑をおかけします。」 長崎で生まれ育った田舎娘が上京して3ヶ月。 このたった3ヶ月で、私の身に起こった変化を綴ろうと思う。 予め伝えておきたい。私は、「東京」という街を非難したいわけでもなく

          社会と命のお話。~星の見えないこの街から~

          【タンザニア記総集編】ハクナマタタ!

          たった2週間。されど2週間。 だけど、その短い期間でも、学んだことはたくさんありました。 タンザニアで学んだことが、その後の高校生活・進路選択はもちろん、私自身の内面すらも変えてしましました。 タンザニアでの生活の中で、特に私を変えてくれた2つのことを紹介したいと思います。 そんな失敗、気にしなくていいさ!〜ハクナ・マタタ〜 ハクナマタタは、「大丈夫さ!」という意味です。 いつも私は小さなことでも失敗すれば、I'm so sorry!!!!とよく言っていました。 その

          【タンザニア記総集編】ハクナマタタ!

          Sakura Girls Secondary School訪問!!

          実は、2週間の滞在の間に、さくら女子中学校を訪問しました! この中学校は、日本の一般社団法人キリマンジャロの会と、現地のさくらビジョンタンザニアが共同で設立した学校です。 一緒にボランティアをしていたしずかが、アクティビティのハイキングの最中に看板を発見。「すぐ近くだから行ってみようよ!」ということで、2人で訪問しました。 さくら女子中学校については、ホームページに詳しく載っているのでぜひ覗いてみてください☺️ ここで働かれている笹瀬さんが作った素敵な動画で、生徒たち

          Sakura Girls Secondary School訪問!!

          あと何日。あと何日。私にできることは。

          タンザニアでの最初の1週間がすぎて、ようやく慣れてきた!というところ。 私は、残された時間がもう1週間しかないことに気がつきました。 気づいた瞬間に覚えたのは「焦り」。 私はここで、何ができるだろうか。 新しいクラス。新しい挑戦。 2週目からは、upperクラスからbabyクラスに移動して授業をしていました。 upperクラスの子は「お手洗いに行っていいですか?」というように、簡単なフレーズは話すことができていたけれど、babyだと完全に英語は0。 今まで以上にスワヒリ

          あと何日。あと何日。私にできることは。

          怒涛の1週間。あれっ、もう1週間!?

          皆さんお久しぶりです。noteを書くのは約11ヶ月ぶりになります。 タンザニアでの活動初日のnoteを書いた後、私は受験勉強に取りかかり始めたので更新ができていませんでした。友だちからも「咲和のnote早く見たい!」って言ってもらっていたけど、今になってごめんなさい😅 今から、1年前の記憶を辿りながら文字に起こしてみます。あれから1年経つと、当時考えていたこととはまた違った感覚で自分の体験と向き合うので、何だか楽しみです! タンザニアでの最初の1週間は生活や活動に慣れること

          怒涛の1週間。あれっ、もう1週間!?

          初めてだらけ。戸惑い?それとも?

          私はアフリカに対してどんなイメージを持っていたんだろうか。貧しくて困っている?食べ物がなくて困っている?プリミティブな生活をしている?自分の先入観、ありすぎて吐き気がした。 タンザニアについて、初めに思ったこと。 「普通に栄えてるじゃん。」 きっと自分にまだ先入観があるだろうとは思っていた。だけどここまでとは。 舗装された広い道路。5階建以上の高い建物。ビル街。車とバイクと牛と羊と人が混在している。みんなスマホを持っていて自撮りしている。マサイ族が自転車に乗りながらス

          初めてだらけ。戸惑い?それとも?