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Side Story: Eくん from my point of view

今まで書いてきた話の、別視点でも振り返る必要がありそうな気がしてきて、ここ最近はIちゃんとの会話をしっかり読み込んでます。
仲良し女子同士だから話が長い長い。

こんばんは、そしてメリークリスマス。

そして気がついたけど私は高校の記憶を辿る時、Eくんがキャンパスにいたかどうか、私とEくんの距離感がどうだったかを基準に考えてることが多い。

どんな場面でも
僕の絵には君が必ず描かれていて
目を閉じたまま深呼吸してみれば分かる
君はいつも僕のノートに

Drawing /Mr.Children

この曲はEくんと紐付ける思い出の曲の一つなのだけど、本当にそうなんだなって改めて感じる。
私のハイスクール生活は彼で始まり彼で終わったも同然なんだ。私の記憶の大まかなところ、何をしてようが誰といようが彼がいた。

今までの話の流れにうまく組み込めなさそうだからEくんについてちょっと合間がてら詳しく書いてみようと思った。

Disclaimer: これは完全に私見であり偏見です

キャラクターノートにも書いてる通り、Eくんは私の一年先輩。誕生日も彼が早生まれで私が遅いので約丸一年離れてるくらい。
Grade9のときに出会った彼は学校の日本人生徒の中でも2番目くらいに身長が低くて、細くて、顔もきゅっと小さくて彼の学年の日本人と比べても「幼かかった」と思う。Sarryちゃんがいうなや。って彼は思うだろうけど。

私の第一印象はずっとニコニコしてる人で、先輩=怖い方程式があった当時でもEくんだけは怖いとは想ったことがなかった。
どちらかと言わなくても「可愛い」タイプだった。

いつも誰か男の子の友達か先輩と行動していて、インター(あるいは母校だけのケースかもだけど)では珍しく日本人男子から「Eっち」や他のニックネームで呼ばれてた。この人は人気者で、みんなから愛されている人なんだなと思った。
先輩からは可愛がられ、同学年からはいじられつつ同等な付き合いで、後輩からは慕われてた。
私は後輩とは全然仲良くしようとしてなかったし私のことを崇拝してる子もいなかったから羨ましかったな。

大抵の人はそうだろうけど私が本当に好きだった人たちはみんな人から好かれていて、そのことに気づいてない人が多い気がするな.…と書いている今、自己分析。

みんなから愛されている反面、私は彼ほどの人望がないと思って引け目を感じていたときもあったような気がする。
彼には頼れる人がいて、自分には頼れる人がいない。本当は私にだってたくさん味方がいたのにね。

9月ごろのUNの練習で彼からの視線を感じるようになってからは、彼のくしゃっと目尻が垂れるはにかんだ笑顔が好きだった。彼からの愛情を感じることができた。

11月前にお付き合いをし始めてからは、彼が嫉妬心が強いこと、そしてこんなに人望があるのに自身はとてもネガティブで、コンプレックスばかりなことに気がついた。
栗やHage、ログを読み返してるとモヤシとかとも私は仲が良くて、MSNででも学校内ででも頻繁に話をしてたしお互いくすぐり合ったり、はたきあったり、「身体的」にも仲が良かった。
そんな様子を見るたびにEくんはあからさまに落ち込んでいてそれが嬉しい反面プレッシャーでもあった。
いや、どちらかというとプレッシャーのが多かったかな。
落ち込む彼の視線は捨てられた子犬みたいで、ほんとうに悲しそうだったから。(これ当時の自分もまんま言っててあー私って変わってないんだなって尚思った)
私は彼を幸せにできてないんじゃないかと思っていた。
男友達がいることはいいことやしねwっていう言葉に棘を感じた。

周りからEくんとは最近どう?Eくん落ち込んでるけど何があったの?とか話題がEくん、Eくん、Eくん、
Eくん=私 私=Eくん
になっているのが嫌だった。

でもその後、私たちの付き合いが突然終わったときに「SarryちゃんとEくんはお似合いだから」って当時の私たちを見たことない人でさえそう言うようになって…悪い気はしなかった。
というか心の中でそうだったのかなとさえたぶん思ってた。

彼は頭が良くて、数学や生物学が特に好きだったとおもう。頭が良いけど、努力も惜しまないタイプで負けず嫌いであったとも思う。成績のことで良く不平不満を言ってることがあったと人伝えで聞いてる。

私服がおしゃれで、バギージーンズとお財布のチェーンが定番だった。彼の着るピンクの服が彼の優しい雰囲気と合っててとても好きだった。ピンクの服を着る男性にきゅんとするのは彼の影響だと強く思う

バスケが大好きでMarioくんとのタッグは素人が見てもスピード感と連携がすごくて格好良かった。
彼がいるからバスケの試合によく顔を出していた。後にも先にも好きでスポーツの試合をすすんで観に行ったのは彼のためだけ。

体は小さいのに手のひらは大きかった。一年でぐんと身長が伸びてた。それを伝えたら「えー俺めっちゃSarryちゃんのこと見下ろしてたでーw うそうそ、でもありがとーw」って言ってくれて嬉しかった。

見た目に反して、声が低かった。彼の「Sarryちゃん」という私の呼び方がずっとずっ大好きだった。「Sarry」じゃなくてちゃん付けでずっといてくれるのが良かった。

文字が小さくて、まるくて。
E君らしい文字だなと思った。
Mathsノートの方眼紙の細かいマス目にびっしりノートを取ってたのを何故だ知ってる。

Vansの格子柄?の少し底が高いスニーカーを履いていて、私は真似をして冬休み明けは茶色いVansのスニーカーを学校に履いていた。

両手をポッケに入れて大きく肩を揺らして歩く姿が、ヤンキーだねってお母さんとよく家で話して笑ってた。

よく階段とか地べたに腰掛けて手をついてぼーっと眺めてる姿をみかけた。彼は今何を思って何を考えてるんだろうかと思ってた。
頭の中でいつも考え事をしてる人なんだろうなっていつも遠くから見ておもっていた。急に何か指折り数え始めたりもしてたから 笑
よく家でその真似をしてたっけ 笑

バスに座る時背中をべったり背もたれにつけて不良座りだった。前後の感覚が狭いバスだとよく膝を前の席に預けて小さくなって座っていて、その座り方も真似した。

映画が大好きで、映画の話で良く盛り上がった。
唐突に電話がかかってきて映画一緒に観に行こうってお誘いがあったなあ。私も好きになったand I love youを着信音にして、それが鳴ったら心臓がいつも止まってた。

音楽が好きで、幼少期に楽器系の習い事をしてたらしいようなことを聞いた。

スクールバンドのトランペットも難なく吹いてたようにおもうし、日本人先輩に頼まれてベースを弾いてた。HYの隆福丸や、ELLEGARDENのMissingをコピーしていて彼らのバンドの録音をモヤシが「君の彼氏が演奏してるから」ってことで送ってきてくれたことがあった。
それをきっかけにELLEGARDENとHYを聴くようになった。

彼は歌が上手で、でも自分ではそのことに気づいていなくて、いつもカラオケの途中で歌をキャンセルするけでも私は彼の歌声が大好きだった

Mr.Childrenが大好きで、当時のMSN画像はI love youのジャケ写だった。桜井さんのピンクのジャケット、かっこいいなwって言ってたから彼のピンクの服は桜井さんの真似だったのかもしれない。

彼がきっかけで私もミスチルを聴くようになった。今でもミスチル、聴いてるのかな。あの曲を聴いて私を思い出すことがあるのかなぁ。

兄姉が多くて、その末っ子だから甘えん坊でもあったとおもう。だけど年齢に敏感で、「俺はSarryちゃんより年上だから」っていう考えが強かったように思う。
年上だから、同学年の男友達といるほうが本当は楽しいんじゃないかとか。ネガティブ思考につながることが多い印象がある。

家族の話や自分の話をするのをすごく嫌がった。私は彼の「日本での生活」についてほぼ何も知らないんだ。

打たれ弱くて、何か嫌なことがあると自分の「不幸」のせいにして諦めてしまいがちだった。ほんとうは諦めれてないのに。私はそんな彼の弱さがきらいだった。

女の子からの印象が良くて、それなりに彼を好きと言ってる子は何人かいたのにそれにも気づかないのかいつも「孤独」を感じてるような人だった。良いところがたくさんあるのに、それに気づかないなんて残念な人だなとおもった。

そして運命を信じるくらいにはロマンチストだったし、彼はとある詩集が好きで付き合ってる当時は毎日その詩集に出てくる一文をMSNのニックネームにつけていた。
日本に夏休み帰国したときに、彼が好きなそれを見つけて思わず買ってしまった。今でも実家のどこかに残ってるはず。

本当にずっと、ずっと、Eくんとお似合いだった。やっぱりEくんにはSarryちゃんしかいないんだよと言われ続けてた。
ハイスクール卒業してもきっと2人はどこかで続くんだよと。
いつからか私もそうかもしれないと信じるようになってた。気づいた頃には忘れていてそうはならなかったけど。

彼と別れてから好きなものを真似して彼の背中を追いかけていた。

こんな声は届きますか 
君の胸へ響きますか 
君の背を生きる道しるべに
今日も歩いてます

Walking proud /浜崎あゆみ

彼以降に付き合った彼に趣味や嗜好を合わせたことは一つもなかったのに、彼からは現在にも至る「好き」が続いてる。

もうずっと昔から彼が幸せであればいいと思っている。
大好きな人と、笑顔でいてくれれば。
これから触れるであろうトピックだけど、自分が犠牲になってでも彼が幸せであれば良いとさえ思っていた。この気持ちは今でも変わらない。

紛れもなく大切な思い出の人で今後も記憶にある人。
だけど、きっと彼がそれを知ったら嫌がるんだろうなぁ。
「過去はもう忘れた」そうやって不機嫌になるんだろう 苦笑

現在会ったら、「Sarryちゃん、変わらへんなw」っていうんだろうな。私も「Eくんもねw」って返すんだろうな。
お互い過去に何もなかったように演じて。



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