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子育てのほんとうの醍醐味


こんにちは、ささきみです^^


前回から
子どもにウザイ・うるさいと言われなくなるには?
というテーマを全4回に分けてまとめています。


● そもそも子供はなぜ、ウザイ・うるさいと言うのか?

①言われてるときの子供の脳内パターン
  今までの否定っぽい対応が蓄積している

②言われてるときの子供の脳内パターン
  人は、他人から聞いたことより自分の体験がすべて

③言いたくなっちゃう親の心理
  自分の過去の体験を子供に重ねている


前回はここまで書きました。


ザックリ言うと、子供との会話・やりとりを普段から少し気を付ければ、ウザイ・うるさいと言われなくなるわけです。

だって、単純に考えてみてください。
親が何も言わないときもウザイ・うるさいって言う??
いきなり言い出す??

言いませんよね(笑)
ほっといたら黙ってますよ~。

ウザイ・うるさいという言葉を引き出してるのは親の方。なので、声のかけ方、話す内容を少し工夫したらいいよーってことですね^^



。。。。。



④具体的にやるといいこと 2つ

● 自分の発言をふりかえる


これまでの記事で子どもにいろいろ言うのは、脳のしくみ的に実は逆効果になっているということをお伝えしてきました。

だからと言って、急に自分の発言を変えたりやめたりできないと思います。言いたくなってしまう仕組みもあるのですから当然です!

親だってうまくできないこともある^^;


そこで振り返る、です。


慣れないうちは発言する前に気付けないので、会話が終わった後に振り返ってみればいいんです。

例えば、子どもが何か忘れ物をしてしまったと話してきたとき、「え~~、ちょっと、大丈夫~?だからあれほど言ったじゃない。」

まあ、こういう会話よくあると思うんですが、
この声掛けだと、

・「私の言うこと聞かないからそうなったんだ」という責め
・「私は正しい、あなたは間違ってる」という否定
・「失敗してはいけない」という縛り

が裏メッセージになってるんですね。

親の方はそんなつもりなくても、脳は言葉というものをそういう構造で受信しています。

これ、どうです??
言われた方はキツイですよね^^; 窮屈というか。
少なくとも相手への安心感は湧かないと思います^^;


で、言ってしまったことに気付いたらふり返り。

どうしたら良かっただろう?

そうだった、失敗することで気を付けられるようになるんだから、忘れ物したっていいんだった。

じゃあ、ああいう話をしてきたときは
「へ~、そうなんだ。それでどうだったの?大丈夫だった?」
って聞けば良かったんだな。

今度こういうことがあったら、そう言おう。


こんな感じです^^

この思考の流れで脳は学習するので、言ってしまっては振り返り、、を何度か繰り返していると面白いほど定着します(笑)

ここで大事なポイントは、「へ~、そうなんだ。それでどうだったの?大丈夫だった?」という声掛けのしかたが定着するわけじゃないってこと!

「忘れ物はしてもいい」
「失敗してもいい」
という許可が定着することなんです!!

そしてこの「許可」は、実は子供に対してではなく自分に出せるということが重大な意味をもっています。

「忘れ物してもいい」という概念を、脳は自分に適用します。(しくみ上そうなってしまう)なので子供に許可したことで、自動的に自分にも許可が出せるのです。


私たちがときおり感じている生きづらさや窮屈さは、こういった自分の中にあるルールや、制限のせいです。

そのルールや制限は、赤ちゃんの頃は持っていませんでした。成長して、いろんなことを経験したり、親や周りの人に言われたりしたことで少しずつ取り入れてきたものです。

つまり、
子どものころは制限があまりない状態。
制限があまりないからこそ、自由にふるまう。

私たち親の方が、制限だらけで不自由を感じて生きているんですね。

自由な存在=子供と関わることで、こうやって自分に許可が出せるようになって、少しずつ制限をはずして自由になれるんです。


実は、子供を育てる醍醐味はここにあります。

自分の制限をはずしてもらえる。

子どもから親へのギフトなんですよ!!


これをはき違えて、「躾けよう、指導しよう」という目線ばかりで接するからうまくいかなくなるのです。


ということで、上記は忘れ物に抵抗のない人向けの簡単バージョンです。

なかにはもっと強く抵抗を感じる人もいると思います。「絶対に忘れ物はしてはならない!!」っていう人。そういう人は、自分自身にもそのルールを強く課しているということです。

だからこそ子供の忘れ物に関してもうるさく言う。

そういう人は、「なんで?」と掘り下げてみてください。

「なんで忘れ物したらいけないの?」

「忘れたら困るから」

「何が困るの?」

「授業ができないから」

「友達に借りれば?」

「借りられない、そんなこと言えない」

「なんで言えないの?」

「だって、そんなことしたらイヤな顔されるから」

「イヤな顔されたらなんでダメなの?」

「そのあと、仲間に入りづらくなっちゃうから」
 ・ 


もちろん、どういう答えに行きつくかは人それぞれです。

でも、お気づきだと思いますが、こうやって掘り下げていくとどんどん自分の過去の話になっていきます。


子ども関係ないでしょ?(笑)
借りるのは自分じゃないんだし
イヤな顔されるとも限らないし。

で、

「忘れ物するのを避けたい」んじゃなくて「仲間外れになっちゃうことを避けたい」というのが根っこにある本当の不安なので、忘れ物も関係ない(笑)


こうやって子供とのやりとりで気になったことを糸口にして掘り下げていくと、自分の中に埋もれていた本当の原因が表面化できます。

「忘れ物するしない」は本当の原因ではなかったんです。なのにそれを一生懸命どうにかしようとしていたんですね。


ここまで分解できると、

子どもの忘れ物と私が仲間外れになったことは全く関係がない。

と気付けますので、「子供が忘れ物しても大丈夫」となりますし、さらに言えば「忘れ物と仲間外れは関係ない」と気付けるので、だんだんと「忘れ物」や「失敗」に許可が出せるようになります。

(自分の「仲間外れになったトラウマ」を消せれば一番良いです。これは心理技術で可能ですが、今回のテーマ「子供に干渉しなくなるためには?」とズレるので、またの機会にご紹介しますね^^)


例として忘れ物の件にしましたが、どんなパターンでもこんなふうに掘り下げていって繰り返せば、少しずついろんな制限が外れて子どもに対する接し方も変えられますよ!
というか、普段どれだけ言わなくていいことを言っていたんだろうって思うと思います(笑)


私も昔、掘り下げをやって
イライラ子供に小言をいう時って、お金の不安があるときじゃん!!
て分かったとき、自分で唖然としちゃいましたよ(笑)

子どもがやったどーのこーのなんて、いっこも関係なかった(爆)

完全に八つ当たり~~
マジごめーんて謝ったことあります^^;

でもこうやって掘り下げなかったら、お金の不安があるときに子供のアラが目につきやすいなんて全然わかってなかったですから、あのまま謎に怒りだすということを繰り返してたでしょうね~。


。。。


● それともうひとつ!

もうすでに関係性が「ウザイ・うるさい」って言われるのができあがっちゃってる人へ!!

「そういうふうに言われると悲しい。」
「さみしくなっちゃう。。」

など

落ち込んだように、しょぼくれた感じで伝えてみてください。
本当に泣くのも効果あります!


ウザイ・うるさいと言われたとき、言い返してませんか?
「またそんなこと言って!」とか
「誰に口きいてんの!?」とか。

冒頭でも書いたように、ウザイ・うるさいと言ってくる方にも正当な理由があります。

それなのに「またそんなこと言って!」「誰に口きいてんの!?」なんて響かないに決まってるじゃないですか(笑)

自分の発言は改善していきながら、もし言われてしまったときは素直に「悲しい」「傷つく」って伝えればいいんです。

でもこれ、
「わかりました!自分の気持ちを言えばいいんですね!」って、勘違いする人がいるんですけど、

「悲しいからやめて!!(怒)」じゃないですよ?
それは命令^^;

「悲しいんだけど!!(怒)」でもないですよ?
それは責め^^;

あくまで「私は悲しい。」と、伝えるだけです。
なので、落ち込んでしょぼくれて、、なのです。


こうやってナマの弱さをさらけ出されると、人はかなり心に刺さります。

え、そうなの?じゃあどうしたらいいだろう?
と、無意識で考えちゃうんですね。

なので、1回や2回でウザイ・うるさいと言うのが止まらなくても毎回こうして刺さってはいますので、繰り返してるうちに言わなくなってきます。

逆に、怒りや責めを受けると人は無意識で防御態勢に入ります。守ってるわけですから、相手の話なんて入りません。


怒るから、またウザイ・うるさいの関係性が続くんですよ^^


ということで、やったらいいこと

1、言ってしまったことのふり返りをする
2、素直に「悲しい」と伝える

でした。


もっとたくさん例を挙げたかったのですが、文章だとかなり限界があるのでもし、「こんな場合はどうやって掘り下げたらいい??」というようなものがありましたらぜひコメント欄にでも書き込んでみてください~^^



【 子供がウザイ・うるさいと言わなくなるためには? 】


①言われてるときの脳内パターン 
  今までの否定っぽい対応が蓄積している


②言われてるときの脳内パターン
  人から聞いたことより、自分の体験がすべて


③言いたくなっちゃう親の心理
  自分の過去の体験を子供に重ねている


④具体的にやるといいこと 2つ (この記事)


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