佐々木俊尚
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アリゾナの「クルマのない街」実験は、ウォーカブルシティの未来か 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.807
特集 アリゾナの「クルマのない街」実験は、ウォーカブルシティの未来か〜〜〜「歩ける街」の楽しさから観光立国の未来は始まる(5)
ここまで4回にわたってウォーカブルシティ(歩ける街)の可能性について解説してきました。ウォーカブルシティの未来は、自動運転の実現とセットで考えていく必要があります。つまりレベル4〜5の完全自動運転が実現し、都市を無人タクシーが縦横に走り回ってバスや鉄道などの公共交通を代
完全自動運転が実用化し、普及した社会を描写してみる 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.806
完全自動運転が実用化し、普及した社会を描写してみる〜〜〜「歩ける街」の楽しさから観光立国の未来は始まる(4)
3回にわたってウォーカブルシティ(歩ける街)の可能性について解説してきました。今回は、この「歩ける」という都市機能が自動運転の実用化によってどう影響を受けるのかということを論考していきます。
いまタクシーの「台数足らない」問題が大きな議論になっています。この問題は都市と地方、あるいは都
コンパクトシティとウォーカブルシティから地方の未来を考える 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.805
特集 コンパクトシティとウォーカブルシティから地方の未来を考える〜〜〜「歩ける街」の楽しさから観光立国の未来は始まる(3)
歩ける街「ウォーカブルシティ」について2回にわたって論考してきましたが、読者の方から以下のようなメッセージをいただきました。紹介いたします。
「私は横浜から12年前に岡山に移住した者ですが、地方都市の人にとっての移動は100%自動車であって、間違っても徒歩は選択肢に入りま
これからの観光は名所旧跡ではなく、歩ける「けもの道探訪」佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.804
特集 これからの観光は名所旧跡ではなく、歩ける「けもの道探訪」〜〜〜「絶景でインスタ映え」はもはや古い
歩いて楽しい街、最近の流行りことばで言えば「ウォーカブルシティ」に必要な要素は、何でしょうか。前回は以下の四つが必要であると解説しました。
(1) 商店や飲食店、駅、住宅などさまざまな要素が混在していること。
(2)交差点と交差点の距離が短く、歩道なども整備され「歩くインフラ」が整っている
歩き迷える「ウォーカブル」な街こそが21世紀の都市の魅力だ 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.803
特集 歩き迷える「ウォーカブル」な街こそが21世紀の都市の魅力だ〜〜〜歩いて楽しめる街にはどのような要素が必要なのか
「歩く」ということに近年、注目が集まっています。とはいえ本稿では「健康のためには歩くことが大切だ」「身近な散歩から始めよう」と言った、よくあるステレオタイプな話に終わらせるつもりはありません。「歩く」が2024年現在、社会においてどう位置づけられ、これが未来にはどう変化していく可
水道の給水停止という公務員のお仕事から、現代社会の貧困を学ぼう 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.802
特集 水道の給水停止という公務員のお仕事から、現代社会の貧困を学ぼう〜〜〜生田斗真主演の傑作「渇水」をAmazonPrimeVideoで観る
今回は「水道の停止執行」をテーマに、貧困について考えてみましょう。昨年劇場公開された「渇水」という日本映画があります。アマゾンプライム会員ならプライムビデオで追加料金なしで配信を観ることができます。
生田斗真が主人公の市役所水道局員、同僚に磯村勇斗、水道
「運用する側の視点」と「弱者の視点」のバランスを考えることが大事 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.801
特集 「運用する側の視点」と「弱者の視点」のバランスを考えることが大事〜〜〜SNS時代に可視化された「現場の哲学」を考える(2)
インターネットが普及する以前から、新聞やテレビの報道はつねに「お客さんの目線」でした。鉄道が事故や災害などで運休したときには、あくまで乗客の目線で報じているのです。しかし一般社会には、現場の人間として「運用する側」として働いている人がたくさんいる。そうした人たちは駅員
「弱者は誰なのか?」論争で考える「鉄道駅員は権力者なのか?」問題 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.800
特集 「弱者は誰なのか?」論争で考える「鉄道駅員は権力者なのか?」問題〜〜〜SNS時代に可視化された「現場の哲学」を考える(1)
ハンバーガーチェーンのマクドナルドで今月、システム障害によって全国の多くの店舗でレジが使えなくなり、スマートフォンによるモバイルオーダーもできなくなってしまうというできごとがありました。新聞やテレビでも大きなニュースとなっています。そうしたニュースでは、障害の内容を解
方程式では「解」そのものではなく「解の公式」を示すことが大事 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.799
特集 方程式では「解」そのものではなく「解の公式」を示すことが大事〜〜〜読解力の乏しい人たちにどう届けるのかという難題を考える
読解力の乏しい人の存在が可視化されてしまったSNS時代。このような社会で、どのようにして発信していけばいいのでしょうか。
しばらく前に、とある情報プラットフォームを運営している人から話を聞いたことがあります。その人いわく「情報リテラシーの高い人は、情報に対してそうかん
「水戸黄門のような勧善懲悪」世界観はなぜ害悪なのか 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.798
特集 「水戸黄門のような勧善懲悪」世界観はなぜ害悪なのか〜〜〜イスラエルとパレスチナの戦争から学ぶ「問題解決の壁」
読解力のない人は、世界をどう理解しているのでしょうか。もちろん個別のケースがありその理解のありようは一様ではないのですが、わたしがそうした人たちにTwitterなどで触れてきた経験からいえば、だいたいにおいて、彼らは「過去のステレオタイプ」に凝り固まっていることが多いようです。
「わかりやすさ」と「単純化する」はまったく違うものと意識しよう 佐々木俊尚の未来地図レポート vol.797
特集 「わかりやすさ」と「単純化する」はまったく違うものと意識しよう〜〜〜読解力のない人の世界で文章を書いていくために
SNS社会になって、社会には一定数の「読解力のない人」が存在することが見える化されるようになりました。ツイッターでやりとりをしていて「え?なんでこんなにトンチンカンなリプライを返してくるの?」と感じることは数知れず。
しばらく前に、エアコンの修理について次のような投稿をしたこ
エンピツを題材に「拡散的思考」を練習するレッスン 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.796
特集 エンピツを題材に「拡散的思考」を練習するレッスン〜〜〜成果を出すためには、とりとめもない思考も大事
「アイデアをどう成果物に結びつけるのか」という昔からの難しい問題。本稿では前回に引き続いて、アイデアから成果物へといたる「思考のプロセス」に注目することで、この難題について解説していきます。
思考には「集約的思考」と「拡散的思考」があります。集約的思考はただひとつに集約していく思考であり、
思考には、集約的思考と拡散的思考の二つがあると認識しよう 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.795
特集 思考には、集約的思考と拡散的思考の二つがあると認識しよう〜〜〜アイデアや思いつきは、書き留めるだけでは先に進まない
読者のかたから質問をいただきました。
この記事で、地方には「男性の仕事のバリエーションに比べると、はるかに女性のバリエーションが地方にはない」という理由が語られているけれども、本当にそうなのだろうかという質問です。そうではなく「男尊女卑的な固定化されたジェンダー観」「給与水
現代日本社会におけるアジール(無縁の避難所)としての宗教の価値 佐々木俊尚の未来地図レポート Vol.794
特集 現代日本社会におけるアジール(無縁の避難所)としての宗教の価値〜〜〜宗教と社会の関係を考える(2)
宗教と社会の関わり合いについての論考の第二回目です。日本では1980年代の霊感商法事件や90年代のオウム真理教事件などから、新宗教への忌避感が異様に強くなっており、現代日本では語ることさえ誹謗中傷の対象になってしまっています。宗教という内心の自由も含めた多様性を尊重するはずの「リベラル」を名