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女性専用車両の違和感

女性専用車両が嫌いだ。

画期的この発想に
ホッとした女性も多いだろう。
サティも都会の満員電車
痴漢被害には多々遭っていたので
車両を丸ごと女性で占領させるなんて
なんて心優しき社会的配慮と
思ったものだ。

今や当たり前のように
woman onlyのピンクの車両。
たまにとぼけた殿方が悪気なく
紛れ込んでいて笑っちゃうけど
主要な路線の主要なダイヤでは
100%見事に女性だけで占められている。

この車両がお目見えした頃は
女性専用車両が設けられているのに
あえて一般車両に乗り込む女は
痴漢されてもやむなしとする自殺行為か…
はたまた痴漢願望のある変態女か…などと
男性陣の間で笑い話の種に
まことしやかに囁かれていたが
確かにその選択の自由は
女性達に任され
そのどちらを選ぶかは
それぞれの判断だ。


サティも女性専用車両に乗ってみたり
一般車両に乗ってみたり
その時々でいろいろと乗ってみた。
だけど
いつの頃からかサティは
女性専用車両を
すっかり避けるようになってきた。


まぁ右を見ても左を見ても
老若女女
女だらけ。
その聖なる楽園のような
ピンクの車両は
一見清らかな感じがする。
だが
この救いようのない閉塞感。
女が集まるところ
ろくな思想は生まれない。


聖なる楽園に喜びを感じ
社会的配慮を高く評価する
女性達がいてもいい。


だけど
アブラギッシュなオヤジ
ニンニクや煙草や酒臭いオヤジ
理性の効かないスケベオヤジ
そんな不快を排除したからといって
素晴らしい楽園が生まれる訳がない。
世界はそんな不快なオヤジ達と
MIXしてバランスが取れている。


サティの感じるこのたまらない違和感は
なんだろう。。。
聖なる楽園を飛び出して
加齢臭のするオヤジが恋しくさえなるのは
なぜだろう。。。


何かを排除し
意図的に作られた世界は
確かに一瞬の安堵を生む。
だけど
いずれまたそこに必ず
新たな異物を発生させる。
それはどこまでいっても
自己の正当性を唱える
自己中な世界で
排他的な社会というのは
とてもいびつな構造なんだ。


自分とは違う価値観や世界観が

蠢く社会

不快もあれば

危険もある


綺麗な姉ちゃんも
堅物なおばさんも
紳士もスケベなオジサンも
大人も子供も老若男女
みんなぶちこんでMIXジュース

それが私の見てきた社会


サティはこっちの方が好きだ。




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最後まで読んでくれてありがとう(*^^*)♪

またサティに会いに来てねー(^з^)~.:*:・'°☆



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