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ドリッパーの違いによるコーヒーの差を実験しました

先日、クリエイターの「QOLを上げるコーヒー会」という、お互いに好きなコーヒー豆を持ち寄って交流するクローズドなイベントを開催しました。

その中でひとつ実験をするコンテンツを入れていたので、その結果と考察について書きます。

ドリッパーによる違いを感じてみよう

この日は各々に器具を持ち寄っていました。せっかくなので!ということでドリッパーによるコーヒーの抽出の違い(味、濃度 tds)を感じて考察してみました。

実はこういうレポート的な記事はネットに多く存在します。
ただ、読んで理解するのと実際試すのではやっぱり異なるんですよね。試してみてそう思いました。さて、まずは器具と設定の説明です。

器具と説明

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ドリッパー(右から)
・KEY COFFEE クリスタルドリッパー
・RIVERS コーヒードリッパー
・Kalita ウェーブドリッパー(ステンレス)
・HARIO V60(プラスチック)

コーヒー豆
10g
産地は忘れました。。SIGHTLESS COFFEEのケニアだった気がします。

お湯 温度 / 湯量 /ドリップ
約100℃ / 150ml / 1投
沸騰させて順に注ぎます。多少の温度差がでる形になりますが、まぁ許容します。

実践

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大のオトナが列を作って、コーヒーをすすります。
開催場所は某企業のカフェテリアスペースですが、この日は日曜なので、野郎がコーヒーを飲む音のみが響き渡ります。

この日初めて会った6人、すでに昔から友達だったかのよう。
コーヒーにどれだけ詳しいか、ドリップの経験があるかは全く関係ありません。

結果

味(Flavor

KEYCOFFEE クリスタルドリッパー
とにかくあっさりしてる。甘み/酸味が前半にスッと感じられる。なんだか物足りないかも…?
RIVERS コーヒードリッパー
1投でテキトーに注いだだけなのに意外とうまい。甘みを感じる。比較的濃厚で、飲みごたえがある。味がくっきりしててしっかり舌で感じられる。
Kalita ウェーブドリッパー
うまい。コーヒー豆の果実感が伝わり、嫌味のない酸も感じる。RIVERSよりも少し軽い感じ。味が安定するという話も納得 *
HARIO V60
ガツンと濃厚な味。コーヒー豆の果実感が伝わるが、ウェーブドリッパーよりも全体的に強め。後味は短い。

* 通常、ペーパーフィルター用のドリッパーは「透過式」に分類されるのに対し、ウェーブドリッパーは底が平らなためコーヒー豆が浸っている状態が一時的にあり、「浸漬式」に近い。お湯の落ちる速さが比較的安定するので、味もブレにくいと考えられる

濃度(TDS

この日、僕が持参したアタゴの濃度計でそれぞれ同じ条件で抽出したコーヒー豆の濃度を測ります。
これで、どのドリッパーがコーヒーの味(良いも悪いも)を抽出しやすいか理解します。

コーヒーの良質な酸味は、お湯を注いで必要な量を抽出し終えるまでの、ごく前半に出切ってしまうと言われています。その次は甘みにつながる成分、そして後半にいくにつれ嫌味のある苦さが出るとされています。
この実験で数値の差を理解することで、ドリップの仕方をどのように変えたらいいか、という考察に繋げます。

たとえば数値が高ければ、良質な酸味をアプローチしたいなら早めに切り上げなくてはいけないと考えられるし、甘みが欲しいなというときはもう少し長めに…など。

ネットで記事を読むとV60は落ちるスピードが早いからあっさりするだの書かれています。僕はそうは思わないし、V60はとても振れ幅のあるドリッパーで、一概に「あっさりだよ!!」では無いなと感じています。

これ含め諸説あり、「やり方による」が答えかなと思っているのですが今回はどうでしょうか。

KEY COFFEE クリスタルドリッパー
0.5%

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RIVERS コーヒードリッパー
0.95%

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Kalita ウェーブドリッパー
0.84%

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HARIO V60
0.9%(写ってないけど

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クリスタルドリッパー、薄いですね。
ただこのドリッパーで、保管期間が長く、結構味が変わってしまったキリマンジャロのコーヒーをドリップした時に「あれ。まだイケる!」って感じの味に仕上げることができました。
ギリギリの味を抽出できるドリッパーだと僕は思っています。

コーヒー粉の凹み方

ドリッパーの形状によりお湯の流れ方が違うと考えられます。
どのように落ちていくのでしょうか。実験後のコーヒー豆を見比べて形状による差を確認します。

これはかなり憶測ぽさが強いのですが、穴が大きければその分お湯の落ちていく勢いがあるでしょう。安直に考えて、くぼみが大きい状態になるかと思います。ということはスピードのコントロールが必要になります。
逆の場合、くぼみが穏やかになります。スピードのコントロールは容易ですが、お湯がたまりやすく、コーヒーを細かく挽きすぎると必要以上に抽出してしまいます。

だから何?という感じですが、まとまったら↓に書いていきます。

とにかく、持論とか、ネクストステップの布石になるんじゃ無いかなと思います。

KEY COFFEE クリスタルドリッパー
何層かになってる

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RIVERS コーヒードリッパー
中央に向かい比較的綺麗な印象

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Kalita ウェーブドリッパー
底が平たくなってる。構造上、お湯がたまっていた、ということ。

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HARIO V60
リブの形状にそって湯が流れている気がします。

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さいごに

このように実験を行うことで、「クリエイターのQOLをあげるコーヒー会」では、コーヒーを通じたQOLの向上に役立つ集まりとして何か1つでも発見があるように開催していければ、と考えています。

我こそはコーヒー好きだ!という、クリエイティブ職に関係のある方(そうで無い方でももちろん)は、僕のTwitterまでご連絡いただけると。

会は未定ですがぜひ第2回もやりたいし、個人的に色々コーヒーを飲みに行ったりしたいです。

でわ!

今回の実験についてわかったこと、もしくは別の見解、こういったことを試したらいいのでは無いか?など、ご意見があった場合、このnoteか、僕のTwitterまでお気軽にご連絡ください!

今回使ったアイテム紹介


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