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自分らしく、東京の街にまた一歩踏み出す〈帰省最終日〉

汽車の窓に 映った夢よ
帰りたい心 抑えて
抑えて 抑えて 抑えて 抑えて
泣きたくなるのを 抑えて
次の汽車が 駅に着いたら
この街を離れ 500マイル

500マイル/藤原さくら

大分と東京は800kmくらい離れているらしい。
そして800kmは、だいたい500マイルらしい。

大分空港を離陸する飛行機が
滑走路でスピードを上げる時
いつも涙が出そうになる。
やっぱり自分は、地元が好きなんだと思う。

機内で提供される
あったかいコンソメスープを飲みながら
この文章を書いて、心を落ち着ける。

ただでさえ、旅の帰路は
時間が経つのが早く感じるのに
偏西風に乗った飛行機は
ぐんぐん東へと進んで
行きよりも短い時間で到着する。

この1週間、母親が作ってくれた
ちゃんとした食事のおかげで
肌の調子が良くなってきたけど
これからまた荒れちゃうんだろうなあ。

✈️✈️✈️

実家にあった、中学の卒業文集を
改めて読んでみて、唖然とした。
だいたいの人が
「未来の私へ」みたいなテーマで
15年後、30歳になった自分へ
メッセージを書いていたのに
自分は、中学3年間を振り返る文章を
思いっ切り書いていた。

本当に自分は、過去志向の人間だと思う。
物は捨てられないし
昔に誰かが言った言葉とかを
いつまでたっても覚えているし
これまで自分がしてしまった些細な失敗を
いちいち思い出しては、後悔することも多い。

過去を大事にしているからこそ
上京しておきながら
地元愛が強くなっていくんだと思うし
こうやって帰省した時も
張り切って毎日noteを書いたりしてしまう。

今までに書いたnoteを読み返してみても
昔の自分を振り返っている記事が多いし
「今を大切に」とか「一日一日を大切に」
みたいな締めくくり方をしていることも多い。

未来のことは、なかなか考えきれない。
目の前のことに集中するだけで、精一杯だ。
そういう自分の性質を踏まえると
浪人してしまったのも、正直納得がいく。
就活を終えた地元の同級生には
10年後、20年後のことをちゃんと考えながら
仕事を決めてる人も多くて
本当にすごいと思った。

過去や現在に軸足がある。
これが自分の悪いところだし
まあ、良いところでもあるのかなと思う。

✈️✈️✈️

もうすぐ着陸するみたい。
いずれは地元に戻りたいと思っているけど
今はまだ、東京で頑張る時だ。
信頼できる人、刺激をくれる人は
こっちにもたくさんいる。
自分らしく、目の前のことに全力を尽くしたい。
そういう日々を積み重ねていく中で
気づいたら「東京もいいな」
と思うようになっているかもしれない。
やっぱり未来のことは分からない。
でも、人生なるようになるでしょ!

とりあえず羽田に着いたら
いつも寄っているロイヤルホストで
滑走路の景色を眺めながら
カツカレーを食べよう。

元気を出して、東京の街にまた一歩踏み出す。

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