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【第5回】夜の街錦糸町で敢えて朝を楽しんでみる

どうも、グルメライター兼サウナマニアのだいちです。

サウナが大好きで日本全国300以上のサウナ施設を訪れてきた。

そんな私が本日巡る街は、錦糸町。


錦糸町といえば、サウナの街。
老舗の銭湯「黄金湯」「大黒湯」や日本屈指ののサウナ施設「スパ&カプセル ニューウイング」「楽天地スパ」などがある。

サウナの他にも錦糸町といえば、異国情緒溢れる街。
アジア系の方やロシア系の方が多く暮らしている。そのため、エスニックのレストランや海外の食材を扱うお店も多い。
顔が濃い私は、錦糸町では馴染むことができる。

錦糸町といえば、夜の街。
のイメージがあるかもしれないが、実はモーニングをやっている喫茶店も多い。

だから本日は敢えて錦糸町で朝活をしてみようと思う。

ということで、9時前に錦糸町駅に到着。
西の新宿、東の錦糸町と言われるだけあって、錦糸町駅は大きく、駅の周りにはPARCOやマルイなど大きな建物が数多くある。

コーヒー

JR錦糸町駅の南口を出て、繁華街を抜けて、3分ほど歩けば静かになる。これが錦糸町の良いところだと思う。

そんな駅前の喧騒とは無縁のところにホットケーキが有名な純喫茶がある。

その名も「ニット」

外観

確かBSテレ東の「飯尾和樹のずん喫茶」に出ていたような気がする。
私はBSの番組は基本的に信頼するようにしている。その最たるものがBS-TBSの「町中華で飲ろうぜ」である。
※「町中華で飲ろうぜ」についてはまた別の機会にお話しします

私の偏見なのだか、BSはマニアックな人しか観ないので、万人ウケは狙わずに自分たちが良いと思ったものを突き詰めていると思う。
そういうわけで、BSの番組に出たこのお店は間違いない。

いい味出した看板

ニットに話を戻す。
1965年の創業以来地元の人に愛されて大きくなったお店は、最近では名物のホットケーキがSNS映えすると話題になり、若い人が多く訪れる。時代の流れとは皮肉なもので、どうせ一周したら落ち着いてしまう。
お店の雰囲気を感じたり、コーヒーを味わったりするのではなく、ただSNS映えする商品をSNS用に撮影し、冷えた商品を適当に食べるだけ。(そうじゃない人ももちろんいるが、、)これは虚しい消費である。

味わって温かいうちにいただきましょう

しかし、このお店は敢えてかどうかは定かではないが、ホットケーキ目当てに来た人には進んでホットケーキを提供しない。基本的に朝一で来なかったお客さんには「提供に1-2時間かかるけど大丈夫ですか?」と平気で聞く。
「タイパ」を重視するSNS世代にはおそらくその待ち時間は辛いだろう。

それでも、ちゃんと言われた時間待つことができたら想像以上に美しいホットケーキに出会うことができる。

ホットケーキ

そして、ホットケーキを見れば、時間がかかる理由がわかる。
ホットケーキ専用の鉄板で一定の火加減で一枚一枚丁寧に焼き上げる。だからこそこれほど美しく、これほど分厚く焼き上がる。

断面も美しい

美しく焼き上げられたホットケーキの上には今にも溶け出しそうなバター。

ホットケーキ横撮りver

爪楊枝を外して、上のホットケーキずらし、下のホットケーキにもまるで美しい肌を持った若い女性の背中にサンオイルを塗ってあげるようにバターを広げてホットケーキを潤してあげる。

ホットケーキセット

コーヒーを飲んで準備を整えたら、バターが染み込んだホットケーキを一口食べる。ホットケーキの食感と程よい甘さ、バターの風味を味わったら、透明のシロップを好きなだけホットケーキにかけて食べる。
それをコーヒーで流し込む。
美しい作業。

シロップ
ホットコーヒー

1時間近く待ったのに、食べるのにかかった時間は約10分。それでも時間を無駄にしたとは決して思わない。だって、とんでもなく美味しいから。

時代に抗いながらも生き残る「ニット」。おそらくまだ何十年も続くだろう。

気になった方は時間に余裕を持ってぜひ行ってみてください。
週末は混雑するのでホットケーキを食べたい方は平日のオープン直後に行くのがいいと思います。

サウナ

お次は、サウナ。

ニットから歩くこと約15分、「黄金湯」に到着。

外観

2020年8月にリニューアルした銭湯サウナで、
内装は「Blue Bottle Coffee」や「HAY TOKYO」を手掛けた長坂常氏が担当。

この角度も好き

確か、「ドシー五反田」も長坂常氏の設計だったと思う。彼の特徴としてはコンクリート打ちっぱなし。無機質なのにどこかあたたかみを感じる。

ドシー五反田

ちなみにここから徒歩5分くらいのところにある「大黒湯」は姉妹店。

リニューアルオープン後、特に2021年からはいつ行っても大行列。
最初はお店の前に行列を作っていたが、お客さんを待たせないようにネット予約や店頭予約を導入した。お客さん思いなところが下町らしさが残っていて粋。

この日は午前中だったので、運良く並ばずに入ることができた。

券売機でチケットを購入し、
靴を脱いで靴箱に靴を入れて鍵を取る。この時に鍵の裏を見てほしい。リニューアルオープンのためにクラウドファンディングに協力した支援者たちの名前が書かれている。

受付でチケットと鍵を預け、サウナバンドをしてもらいいざ脱衣所へ。

脱衣所は白を基調としており、明るい雰囲気。狭すぎず、広すぎず絶妙な広さがなんとも落ち着く。

浴室も白を基調としており、こじんまりしている。それなのに女風呂との間に大きな壁がないため、不思議と解放感がある。
そして、黄金湯といったら、壁絵。
女湯からストーリーが始まり、男湯でストーリーが終わる。これだとストーリーが全部見えないじゃないか?と思うかもしれないが、実は毎週水曜日にストーリーが明るみになる。
なぜなら、水曜日は男女のお風呂が入れ替わるからである。
このようなギミックも粋。

頭と身体をよく洗ったら、日替わり湯や高温風呂で身体をほどほどに温める。

そしたら、念願のサウナ。
サウナの前にはお金を払った人しか入ることができない扉がある。
その扉を開けて右に進むとそこには別世界が広がる。

まずはサウナへ。
サウナ室は長方形に広く、2段。
銭湯ではおそらくここが先駆けのオートロウリュサウナ。

温度は100℃を超え、かなり熱い。
特にストーブの前はその何倍も熱い。
このサウナに入ると時間が経つのがゆっくりに感じてしまう。

しっかりと身体を温めたら、青色にライトアップされた水風呂へ。
温度は13℃。体感はもう少し冷たい。
銭湯の水風呂としてはストイックに近い設定。

火照った身体を冷ましたら、水を拭いて外気浴へ。
ベンチやリクライニングチェアー、さらには足を置く台まで完備。
当たり前のように銭湯サウナの域を超えてくる。大袈裟ではなく、ここは銭湯に革命をもたらした銭湯サウナ界の「チェ・ゲバラ」である。

これを3セット繰り返したら、炭酸泉に15分入り、身体を温めたら銭湯を出る合図。

中華

お次は本日のメインディッシュの中華へ。

ととのったような浮遊感を感じながら約20分歩くと「生駒」に到着。

移転後の外観

ここは私が排骨(パーコー)にハマったきっかけのお店。ここの排骨が食べたくて定期的に足を運んでいる。

麻婆豆腐定食やニラ玉子炒めなど定番のメニューはあるけれど、何度来てもやっぱり排骨が食べたい。

「排骨カレーチャーハン」と「麻婆カレー飯+排骨」でいつも悩む。そして、だいたい「排骨カレーチャーハン」を注文する。

排骨カレーチャーハン

排骨カレーチャーハンは、
シンプルな卵チャーハンにサックサクの大きな排骨を乗せて、その上から片栗粉でとろみをつけた中華風のカレーをワイルドにかけたたった2色しかない創作カレー。

これが美味すぎる。どんな状況で食べても美味すぎる。過去に一度本当にどんな状況でも美味しいのか?と気になって、熱中症の状態で食べたことがあるが、熱中症が治るくらい美味しかった。

ニンニク醬油タレに漬け込みしっかりと味を染み込ませた豚肉に、五香粉などでを混ぜた粉を纏わせ揚げる。衣は薄く、脂身もサクッとした食感になる。

まずは、排骨を味わう。
次は、排骨を一口食べたらそのままカレーがかかってないチャーハンを食べる。
その次は、チャーハンにカレーを混ぜてから食べる。
そして最後は、カレーを混ぜたチャーハンに排骨を乗せて一気に頬張る。
これが最も美味しい食べ方。

後ろから見ても美味しそう

私の身体はすでに生駒の創作カレーの中毒性に侵されている。

サウナ後のカレーも中華もいつもより美味しく感じるのに、カレーと中華を一緒にいただけるのはなんという贅沢なのだろうか。

PayPayで1,050円を支払い、汗を拭いながら「ごちそうさまでした」と伝え店を出たが、どうせまたすぐに戻ってくる。なぜなら、このカレーの中毒性に残念ながら侵されているから。

麻婆カレー飯+排骨

感想は一言。

錦糸町、奥が深すぎる。

下町情緒と異国情緒が共存した唯一無二の街。まだまだ深掘りのしがいがある街。

それにしても今日もいっぱい食べた。

次はどの街にしようかな~

本日使ったお金

・サービスセット    900円
・サウナ        1,050円
・排骨カレーチャーハン 1,050円
合計 3,000円

紹介したお店

ニット
黄金湯
緑町 生駒(移転後店名変更)

グルメアカウント情報

https://note.com/yopparaideska

Instagram情報

雑誌風にアレンジしたやつ(一応おしゃれのつもり)
https://www.instagram.com/sauna.sauna.sauna_/

表紙はこんな感じ

Instagramの表紙

グルメアカウント(実はグルメマニアに大人気)
https://www.instagram.com/yopparaideska/

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