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デンマークで読んだこと、聞いたことと、考えたこと

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読んだ本のレビューや、新聞、ラジオなどで読んだり聞いたりしたこと、実際体験したことから、デンマークの社会に関することを伝えたり、考えをまとめたりするノートです。
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記事一覧

デモクラシーフェスティバルに参加して

10月28日に参加したデモクラシーフェスティバル。当日の様子と、きてくださった方々、フェステ…

さわぐり
5か月前
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#ここにいてごめんなさい

この詩(一部抜粋・翻訳)を書いたのは、早産で生まれ、脳性麻痺とともに生きる、キャスパー・…

さわぐり
7か月前
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見えないところ

2020年から参加している、編集者・藤本智士さん主宰の「りスクール」というスクールコミュニテ…

さわぐり
2年前
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ジェンダー平等視点で考える世界と日本の働き方ーデンマーク・スウェーデンの事例

リクルートさんの iction! にて【デンマーク・スウェーデン】男女格差の解消が進む北欧の取り…

さわぐり
10か月前
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デンマークで作家やイラストレーター、翻訳者を国が支援するシステムとは

「そろそろ誰がいくらもらったか公開になるから見てみない?」そういって同僚が職場のPCである…

さわぐり
10か月前
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デンマークの公共図書館は学校や地域をどのように支援しているか

2年前に、デンマークの公共図書館が学校や地域をどのように支援しているかについて、日本学習…

さわぐり
10か月前
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ヘイトメールを送りつけた人々に会いに行ったある女性の話

ウツレム・チェキック(Özlem Cekic) はトルコ生まれのデンマーク人。10歳のときにクルド人の両親とともにデンマークにやってきた女性だ。高校卒業後、看護師の資格を取得し7年ほど働いたあと、31歳で移民系女性として初の国会議員になった。 ウツレムはイスラム教徒でもある。2000年代、イスラム教徒への差別はデンマーク社会で非常に顕著となった。ムハンマドの風刺画は世界でも注目され、デンマーク国民党の躍進もあって、その後20年近く右傾化へと邁進していった時代でもある。 そ

権力がもたらすメカニズム

相手をいたわる気持ちが弱まった、 運転が荒くなった、 以前より嘘をつくようになった、 相手…

さわぐり
1年前
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ポッドキャストをはじめました

セシリエ・ノアゴー著『デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て 多様性…

さわぐり
1年前
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公共広告についての論争をきっかけに、デンマークの学校で広告について学んだ娘の体験…

JR大阪駅に掲示された公共広告について最近ネット上で論争になっていると知った。広告といえば…

さわぐり
1年前
30

お知らせ:オンライン・トークイベント

京都にある絵本書店、絵本のこたちさんとのオンライン・トークイベントのお知らせです。 2022…

さわぐり
1年前
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路上生活者が案内するコペンハーゲンウォーキングツアー

暖かな日差しが眩しいある夏の日の午後、わたしはデンマークで一日の利用者数がもっとも多いノ…

さわぐり
1年前
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わたしは女でなくただわたしでいたかった

「自分の性別をいつも意識していますか」とたずねられたら、あなたはどう答えますか。 幼い頃…

さわぐり
1年前
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炎上で見落とされたこと -性的少数者の生きづらさにこそ光を当てて

企業広告がSNS上で炎上するというのは日本でも近年よく聞く話だけれど、デンマークでもここのところちらほらとそんな話を耳にするようになった。 今回は、デンマークの伝統的な誕生日ケーキ、kagemand(あるいはkagekone)について、ある有名なベーカリーチェーンがこのケーキ名を少し新しくしたことから炎上したという話題について書いてみたい。 ある新商品名に多くの人々が反応した Kagemand/kagekoneとは、 という意味で、簡単にいうと人型をしたケーキのことを