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[小児科医ママが解説] 「首がすわっている=たて抱っこOK」ではありません。

生後3〜4カ月ころになると気になる
「首のすわり」。

3〜4カ月健診でも、
小児科医が必ずチェックしている項目です。

首、バッチリすわってますね!

というと

じゃあ、たて抱っこOKですね?

と言われることがあります。

が、
「首がすわっている=たて抱っこOK」ではないことを、
今日はお話ししていきます。


赤ちゃんは4頭身。首がすわっていても、グラグラする。


生後3〜4カ月ころの赤ちゃんは、4頭身です。
体にくらべて、頭のバランスがとても大きい・重いんですね。

すると、首がすわっていても、
頭の重さで、グラグラします。

赤ちゃんがうつぶせになって、
自分で頭をあげているときも、
頭がグラグラ、プルプルするのも、そのせいです。

抱っこしたとき、まだ頭がグラグラするから、
まだ、首がすわってないんですよね…?

と聞かれることがありますが、
これも単純に頭がデカイからなんですね。

抱っこして頭がぐらついても、
首はしっかりすわっていることも多いです。

あおむけから45°引き起こしたときに、首がたれないか。


では、小児科医はどうやって、
赤ちゃんの首がすわっていることを確認するのか。

それは

赤ちゃんをあおむけに寝かせる
→両手をもって、ゆっくり引き上げる
→床から45°くらいのところで、頭がしっかりついてきているか

で判断しています。

(詳しくは過去noteに書いています。)

引き起こした時に、
頭がだらーんと、体の後ろに落っこちるような感じだと、
まだ首がすわってないね、と判断します。

寝ているときは、もっとグラグラする。


「4頭身だから、首がすわっていたとしても、グラグラするよ」
とさきほど書きましたが、
寝ているときには、さらにグラグラします。

単純に、睡眠中は力が抜けるからですね。

というわけで、3〜4カ月健診で

首、ちゃんとすわってますね!

と言われたとしても、

たて抱っこするときや、お子さんが寝ているときなどは、
しっかりと手をそえて、首を支えてあげると安心です。

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