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[小児科医ママが解説] 0歳からできる「子どもを守るための性教育」。カギは「オムツ替え」のときの声かけ!

某タレント会社での性被害がニュースになっていますが、
小児科医として一番気になるのは

この子たち、性被害にあったときに、
「悪いことをされている」
ということに、気づいていたんだろうか?

ということです。

子どもはその経験の少なさゆえ、

他人に性器を触られる=絶対に許される行為ではない

ということを理解できないことがあります。

子どもを守るための、性教育。

幼少期において特に大事なのは

自分のプライベートゾーン(水着ゾーン)は、誰にも触らせてはいけない。

ということを、認識することです。

最近はお子さん向けの絵本などでも、
楽しく体の部位を学べたり、
プライベートゾーンについて学べたりするものがあります。

でも、絵本を理解するもっと前、
0歳のときから、性教育はできるんです。

それも、親の声かけ1つだけ。

オムツ替えるね〜。
水着ゾーン失礼しま〜す!

この一言が、大事です。

え?そんなこと?

と思うかもしれませんが、

親であっても、本来は、
「子どもの性器を無断で触る・無断で見る」ということは、
してはいけない行為です。

悲しいことに、家族や親戚など、
身内とされる人々による性虐待も報告がたえません。

親でも、知っている人でも、
自分の性器は、勝手に触らせてはいけない。

というのが、大事なんですね。

でも0歳など小さなお子さんは、
自分でオムツを替えられない。
トイレもできない。
お風呂も入れない。

ということで、致し方なく、親がおしもの世話をしてあげるわけです。

子どもを尊重する気持ちも込めて、
たとえオムツ替えという当たり前の行為であっても、

オムツを替えるので、水着ゾーン、さわりますね〜。

プライベートゾーン、失礼します〜。

などという声かけを、親がまずすることから、
子どもの性教育は始まります。

もっと詳しく知りたい方は、毎月連載させていただいている、毎日新聞のオンライン版「医療プレミア」にて記事を掲載しています。

次回以後も、お子さんの性教育に役立つ絵本やウェブサイトなどを、紹介していきたいと思います。


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