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[小児科医ママが解説] 連休中の「受診のポイント」

うちの子、
病院がやすみの日に限って、
体調をくずす!

というのは、お子さんがいらっしゃるご家庭なら、あるあるですよね。

帰省先や旅行先など、ふだんとは違う場所だと、余計に戸惑いますよね。

連休中の「受診のポイント」をご紹介します!

発熱しても、ぐったりしてなければ、受診は急がないほうがGOOD。

発熱すると、あわてて受診しなきゃ!と思いがち。

ですが、ものすごくぐったりしている、などの変化がなければ、
緊急で受診する必要はない場合がほとんどです。

特に連休中などは、病院も「お休み体制」。
休日の間は…

迅速検査は、できません。
(コロナ、アデノウイルス、溶連菌、RSウイルス、インフルエンザ etc)

お薬は、1日分しか出せません。

そもそも、小児科医の先生はいません。

というケースも少なくありません。

嫌がらなければ、アイスノンで体を冷やしてあげる。
なるべく水分を取らせてあげる。

受診してさらにぐったりするよりは、
こんなホームケアができるほうが良いでしょう。

もちろん、市販の解熱剤を使っても良いです。
(製品の表示をよく見て、月齢や年齢にあったものを、用法用量を守って使ってくださいね。)

なお、ジェルシートには熱を下げる効果はなく、
窒息の死亡事故も報告されているので、十分注意してください。

お風呂やご飯についても、こちらにまとめています。

発熱で受診すべきは ■3ヶ月未満 ■けいれん ■ぐったりして水分が全くとれない ■起きているのにおしっこが6時間以上、全く出ない


発熱したときに、急いで受診すべき!という場合は、上記です。

3ヶ月未満のお子さんは、重症の細菌感染症(髄膜炎など)の可能性などがあるため、38度以上の発熱があるとわかった時点で、受診してください。

そのほかは、けいれんや脱水が疑われる場合も、受診を検討してください。


ケガ・やけども、まずは「しっかり洗う」で十分。


普段とちがう場所に行ったり、レジャーに行ったりすると、
ケガややけどもつきものですよね。

どんなケガややけどでも、まずは「しっかり洗う」。
月並みですが、これが一番大事です。

ケガでついた泥や、やけどで荒れた肌の常在菌などが、
お肌に感染を起こしてしまわないようにするためです。

長野県佐久医師会の「教えてドクター!」のフライヤーも大変わかりやすいと思います。

・やけどの範囲が広い(顔全体、腕全体など)
・血が止まらない
・どんどん赤みや腫れがひどくなる

こんな場合は受診してください。


いかがでしょうか。

#8000なども通じにくいことが多く、
お子さんの体調不良やけがなどは、本当にあせりますよね。

日本小児科学会が監修している、こちらのサイトも参考になるかもしれません。


少しでも安全・安心に休日が過ごせるような、お守り情報になれば幸いです。

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