I cook almost every day.

寒くなってからの鍋料理は

とてもありがたいものでして

美味しい知恵と工夫だと私はとても感じます。

身体の内側から美味しく温めてくれる

そんなお料理が日本らしいなと感じる。

土鍋の保温や熱で家族で囲むテーブルは

とてもホッと安心するものです。

世界中に家庭料理を研究している上で

やっぱり経済発展での影響ある国の家庭料理は

簡素で質素になるなという感覚。

外資が各国に入り込むグルメ事情なんかも

ファーストフードさえも美味しくないのに高価格で

なんとがっかり。その土地のものを楽しめないっていうのも

事実なんだと思います。

現地の料理を楽しむってことがない方もいらっしゃるので

仕方ありませんが。

私たち日本は他国よりも料理をするのが

当たり前な方も多いのはまだまだ喜ばしいことです。

ですが、どんどん失われていく料理をすること。

冷凍食品が気軽に買え、コストコなどの

大きな味付け肉や大量の惣菜などで、子供たちの味覚が

育っていくのは物悲しくもありますね。

ファミレスにしろ回転寿司にしろ、本来の美味しい料理を

簡素に保存性高い状態にし、簡単に誰でも提供ができる

コストパフォーマンスに優れたものの仕上がりになっているので

味覚の成長としては米国などと同様になっています。

海外では外食が高い高騰しているとは言いますが

日本人の食べる料理とはるかに異なり

アメリカでも一人前が日本での3倍以上の料理を出してくれます。

原材料が3倍以上、一人に対してかかっているのです。

日本の外食でのポーションは少ないのが現状。

コストコの惣菜サイズやパンなどのサイズを見れば

まぁその辺はよく理解できますね。

日本人は味覚をとても大切にしますが、あちらは『味より量』。

この事実はとても面白い結果ですね。

四季折々のお料理は日本らしさの原点でもございます。

鍋の素や麺つゆなど使わずとも

料理ができる知恵と工夫を持つことが

日々の暮らしの質を上げるということを

ぜひ伝えていきたいなと常々思います。

子供たちこそ美味しい記憶を大切に。

お写真はレシピ撮影及び料理撮より引用しております。

料理研究家　指宿さゆり

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