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鬱でもいい、笑えなくてもいい、いつか、雨は上がる。

最近、ぼくはしんどすぎて

少し動くだけでも

めちゃくちゃ疲れてしまう

『学校』っていう言葉を考えただけで

吐き気がして気持ち悪くなる

『生きる』っていうことを考えただけで

もう50年くらい生きてきたような

空っぽの気持ちになる

逃げたい

逃げたいけど

逃げる気力も出ない

多分

ぼくは鬱っていう状態が続いてる

ぼくの生きている世界から

美しいものや

楽しいこと

幸せな気持ちが

消えてしまった

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テレビやラジオでは毎日

新型コロナウイルス

ロシアのウクライナ侵攻

悲しい話題ばかり

学校に行けば

身体中に力が入ってしまって

息をするのも苦しくなる

担任と食べる給食はいつも

ゲロの味がして吐きそうになる

ぼくはどうかしてしまったんだろうか

眠れない

笑えない

ウクライナの戦争が終わらない

ぼくの戦争もまだ、終わらない

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今日は雨が降ってる

激しくて冷たい雨

ぼくが苦手な武鑓教室の日

誰かに恨みでもあるみたいな

やけくそになったみたいな雨が

体育館の屋根をバチバチ殴っていた

体育館の電気は暗くて

体育館の床は氷みたいで

寒くて手の指が痛かった

ウクライナはもっと寒いのかもしれない

そんなことを考えた

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Aちゃんがぼくを呼んだ

「一緒にフリスビーしよう」

って

そしたら

すごく重たかったぼくの体から

急に何かが取り除かれたみたいに

ふわっとなって

気がついたら動いてた

ぼくは

Aちゃんと

Hちゃんと

3人でフリスビーをした

そのあとは

かあちゃんも一緒に

みんなでサッカーをした

雨の音はもう

気にならなかった

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笑えない

しゃべれない

楽しくない

だけど

帰りの車から見た空は

小雨になっていて

黒い雲のすきまから

光があふれていた





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