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【要約備忘録】10月に読んだ本8冊

今まで読んできた本も、要約しようと読むとまた違った見方ができます。
通読と復読を繰り返さないと要約が書けないからです。

手間はかかるけどその分1冊の本に真摯に向き合えることができているかもしれません。
むしろ速読用の本と遅読用、再読用の本があると思っています。

今は遅読用、再読用に重心をおいた読書がメインです。

要約出来た本に絞っているため冊数は少なめですが、どんどん世界が広がってビジネスにも少しずつ活かせているのが楽しいです。

以下要約とこの本を読むきっかけを書いていきます。
どの本にも買うきっかけとか読むきっかけってあると思うんですよ。

Open Network Lab編『Pitch』

「オンラボ」という起業家の登竜門イベントを運営し、多くのスタートアップ事業を送り出しているOpenNetWoekLabが、「自分のアイデアの結晶で、人を動かす」をコンセプトに書いた本。Pitchとは相手の決断を引き出す提案方法であり、短い時間で投資家に自分の「経済的価値」でみた「成長性」を確信させることが重要視される。そのために必要なのは、Context、Design、Deliveryの3要素である。そして誠実さと自信をもって、事実と未来を語ることである。

230字(要約力や理解力UPの一環として、どうポイントを絞るか簡潔に分かりやすく伝えるかを
知りたくて読んだ本。kindle無料です)


ジェニファー・アーカー/ナオミ・バグドナス『ユーモアは最強の武器である』

ユーモアの行動科学とコメディーの原則を上手く組み合わせ、ビジネスに役立つように応用できたら世の中に対する見方を変えることができる。ユーモアには、パワー/つながり/創造力/レジリエンスの4つの効果があり、創造を司る脳の領域が活性化することや心理的安全性が向上することが研究で明らかになっている。このようにユーモアには大きな力があるが、聞き手がどう思うか、自分に深い経験があるかを考えなければならないという大きな責任も伴うのである。

214字(尊敬する会社の先輩が、大切にしている価値観はユーモアと答えていた。ユーモアがない人間なので、まずユーモアとは?から知りたくて読んだ本(初歩的すぎる))


野矢茂樹『論理トレーニング101題』

論理の力とは、思考を表現する力であり、そして表現された思考をきちんと読み解く力である。それは、多様な意見への感受性と柔軟な応答の力のうちにある。たとえば、相手に伝わるように書きたい場合は接続詞を多用すると、より伝わる。だから論理的になりたければ、接続表現に自覚的になることが重要である。
本書は接続詞の性質、論理的な文章かどうかを判断する多くの問題に取り組みながらコツコツと「論理力」を身につけていくための本である。

207字(日本語がおかしいと言われることがあって、ビジネスコミュニケーションと並行して論理力を鍛えたい。これは大学時にレポート書く前に読め!と言われて買っていた本。練習問題実践問題も豊富なので、がっつり国語に打ち込みたい変人向け。)


ドミニク・チェン『未来をつくる言葉』

表現には、その形式に固有の環世界が立ち現れる。それならば、自然言語など様々な表現の形式や技術を使って形成される他者の環世界を訪れながら、自らの認識論を構築する糧を得ているとも言える。そして、人間関係でも変化する2人の関係性そのものが、ひとつの共通の環世界をかたちづくる。そこから、それぞれの知識と記憶を喚起しあう共話が生まれる。だからこそ、複雑な要素が互いに排除し合うのではなく絶妙なバランスの上で共生する人間社会を考える必要がある。

217字(先輩がオススメしていた本。電車や美容院で読んでいた。様々な学問を縦横的に歩きながら、日ごろ使っている言葉について考えさせられる。)


土井善晴『味付けはせんでええんです』

料理は自然と向き合う時間であり、地球と人間を結ぶものである。そして、「料理して食べる」という関係性に意味が生まれる食事を「食べる」だけに特化すると、利他的精神が完全に喪失してしまう。つまり、他者を思いやる健全な脳を維持するためにあるのが料理ともいえる。また、美味しいものは複雑で再現、言語化出来ないものであり、黙ってシンプルに味わうことが豊かな自然を感じ取る、美を感じ取る力を磨くのである。

195字(発売日当日に大きい本屋さんで平置きされているのを見て、最初の3行読んで面白そうと購入した。エッセイ風で脱線している箇所もあるが、それも含めて楽しめた。)


永川玲二『アンダルシーア風土記』

スペインの南部、ジブラルタル海峡近くのアンダルシーア地方にまつわる歴史物語。著者は中世末期の西地中海一帯の海洋文化史を専門にされている方。ヘロドトスの『歴史』に出てくるタルテソス(BC6世紀)からグラナダ王国(15世紀)までの変遷を描く。

(国立近代美術館の『ガウディとサグラダファミリア』展を見に行った。ガウディつながりでスペインに興味を持って、出口治明さんが勧めていた本を取った。Kindleで無料になっているので、会員の方はぜひ。)

地名と人物名が連出で、要約しきれません。お手上げです。
スペインの歴史を物語形式でざっと読みたいときにおすすめ!


松岡正剛『多読術』

読書は著者が書いたことを理解するためにあるのではなく、一種のコラボレーションである。著者の特徴である「書くモデル」があり、それを読者自身が持つ「読むモデル」で比較していくという、重層的な関係のもと成り立っている。つまり、読書は他者との交際であり、挫折も失望も含まれるフラジャイルなものである。対角線の編集読書や、本をノートとして見る、など様々な読書法が取り上げられているので、新たな読書法を試してみたい方にも最適。

207字(読書は編集である、読書は毒を持っているなど共感できるフレーズの嵐。同じ著者の本を集めたいと思うのは、松岡正剛さん、出口治明さん、白川静さん)


ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ『神話の力』

人がほんとうに求めているものは<いま生きている経験>である。神話はその経験を得るための、人間生活の精神的な可能性を探る鍵であり、人生の様々な段階と深い関係を持つ。そして、イメージを超越している究極の心理の一歩手前の心理であり、見出すべき場所は自分の内面にあることを教えてくれる。つまり自分自身にとっての生命のありかを見つけ、自分がいきいきと生きることが至福である。

182字(『千の顔を持つ英雄』も持ってるけど、高校時代にざっと読んだことがあるからあえて『神話の力』からリスタートしてみた。この本が今月で一番読み終わるのに時間がかかった。読むなら覚悟が必要。)


11月はちょっとSFや歴史小説を読んでみたいけど、気分屋だからどうなるかは分かりません。

小説となったら要約というより感想文になりそう。

この記事で上げた中から、気になる本があれば嬉しいです!

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