LIGHT MY FIRE 《詩》
「LIGHT MY FIRE」
未完成と完成を隔てた僅かな領域
其処に呼吸する息遣いを聞け
独自の意志と観点から
発されたメッセージ
もうこれ以上
書き足す事など何も無い
綴られた文章に
目的や意味を見出す必要も無い
何かが強く其れを求めたからだ
それが全てだ
僕は熱い珈琲を淹れた
FMの電波は殆ど入らない
ノイズの切れ間
時折聴こえる米軍放送
途切れ途切れの音楽
ドアーズの歌が流れていた
時間が止まった気がした
LIGHT MY FIRE
愛は火葬の薪になる
炎を灯してくれ
僕は未完成と完成の狭間にある
完結された文章を破り捨て
火を付けて燃やした
終わりなき炎の夜が始まり
果てしない震えの中
幻が僕を呼び お前を知る
そして 何もかもを僕に告げる
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