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新しい器には、希望がびっしり詰まっている。Jリーグ開幕。広島が新スタジアムで白星発進。9年ぶり王座奪還へ新たな一歩

新しい器には、希望がびっしり詰まっている。そう感じさせるゲームだった。Jリーグが開幕。サンフレッチェ広島は新スタジアム「エディオンピースウィングスタジアム」でホーム初戦を迎えた。初の公式戦。広島は昨季のアジア王者浦和を2-0で下して白星スタートを飾った。9年ぶりの王座奪還へ新たな一歩を踏み出した。

新スタジアムはサポーターの願いでもあった。「まちなかにスタジアムを」。この思いで37万筆の署名が集まり、今月オープンとなった。場所は広島市中心部。東に広島城、南に原爆ドームと観光客でにぎわうエリアだ。

新しい地でのキックオフ。広島の初戦は昨季のアジアチャンピオンズリーグを制した浦和戦。文句なしの相手だ。23日にあった開幕戦の観客は2万7545人。収容人数2万8520人なので、ほぼ満員の中で行われた。

今季のJリーグ初ゴールは広島から生まれた。前半45分。MF川村拓夢選手のミドルミュートを相手キーパーが弾く。このボールに右サイドで詰めたFW大橋祐紀選手が右足で蹴り込んで先制点を生んだ。

湘南ベルマーレから今季新加入の27歳。昨季リーグ7位の13ゴールを生んだフォワードの名刺代わりの一発だ。背番号77は一気に広島サポーターの心をつかんだ。

ストライカーは、これだけで満足しない。後半10分には左サイドからFW加藤陸次樹選手が挙げたクロスを、中央にいた大橋選手がヘディングで合わせて追加点を挙げた。

新スタジアムで新加入の大橋選手の2ゴール。広島がアジア王者浦和を2-0で下して、白星スタートを飾った。

これまでのホームスタジアムは広島市郊外にあり、スタジアムには陸上トラックがあった。新スタジアムはサッカー専用。しかも観客席には屋根が付いているので、試合観戦には最高の環境だ。

プロ野球の広島カープのスタジアムには、バーベキューができるテラス席があるなどユニークな取り組みが行われている。広島はスポーツ観戦の先進地といえるかもしれない。

広島は2季連続J1で3位。あと一歩のところで優勝を逃していた。過去2年のリーグ初戦はいずれもスコアレスドロー。9季ぶりの王座奪還に向け、新スタジアムが後押ししてくれたかもしれない。

新しい器には、希望がびっしり詰まっている。サンフレッチェのさらなる躍進を楽しみにしたい。

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