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伝説を超えた輝きを再び放って!広島の中村奨成捕手が背番号22から96に。甲子園で見せた「清原超え」の長打力をもう一度

高校時代に輝いたスターがプロ入り後にもがいている。広島の6年目、中村奨成捕手(24)だ。広陵高時代は甲子園で1大会6本塁打の新記録をマーク。球界のレジェンド清原和博さんがPL学園時代に築いた記録を超えた。期待を背負ってプロ入りしたが、満足した成績を残せずにいる。青春時代の輝きを再び!中村選手にエールを送りたい。

中村選手は高校野球の名門、広島・広陵高出身。中村選手は1年春からベンチ入りしていたが、甲子園になかなかたどり着けずにいた。2017年の最後の夏、広陵も中村選手も、これまでたまっていたうっぷんを吐き出すように快進撃を見せた。

広陵は3年ぶりに夏の甲子園出場を決めた。そして聖地でも勝ち続ける。そこには鮮烈な輝きを放つ中村選手の打撃があった。

準決勝の天理戦が、その象徴だった。この大会で4本塁打を打っていた中村選手。決勝を狙う一戦でも打棒が爆発した。

初回、相手のエース右腕からセンターバックスクリーンへ運ぶ2ランを放った。そして1点を追う五回にはバックスクリーン左へ同点アーチ。

1大会6本塁打。1985年に清原さんがマークした5本塁打を超えた。「レジェンド超え」で甲子園に確かな足跡を刻んだ。

この大会で広陵は決勝に勝ち進んだが、悲願の夏の甲子園制覇とはならなかった。それでも中村選手への注目は増した。この年のドラフト会議で広島と中日が競合する1位指名。中村選手の地元の広島が交渉権を得て入団した。

高卒選手はまずは体力づくり。中村選手の初の1軍出場は3年目の2020年。4試合に出場した。

翌年、出場試合を39試合に増やし、打率2割8分3厘。2本塁打。ここから本領発揮と期待は高まった。しかし2022年は27試合、今季は18試合と出場試合は下降気味だ。プロ通算本塁打は2本にとどまっている。

そして今季のシーズンオフ。これまでの背番号「22」から「96」に変更することが決まった。チームの期待が薄れているともいえる。

しかし、ここで腐ってはいけない。甲子園で見せた輝きを、もう一度プロの場で解き放ってほしい。

来季に向け、シーズンオフは背番号「96」のように、苦労するかもしれない。それでもしっかり立て直して、高3の甲子園で打ちまくった姿を再現してほしい。

甲子園で「レジェンド」清原さんを超えた選手は、プロでも輝きを放たなければ。来季7年目の中村選手にエールを送りたい。

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