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一足早く春が来た。プロ野球10球団がキャンプイン。チームもファンも平等に夢を見られる時期。昨年日本一に輝いた阪神のようなドラマを、今年はどこが生み出すか?

一足早く春が来た。2月1日は、そう思える日だ。プロ野球はオリックスと西武を除いた10球団がキャンプイン。暦の上では2月4日が立春。それに先駆けて、チームもファンも球春到来を実感している。誰もが平等に夢を見られる。昨年の阪神は38年ぶりに日本一となった。今年はどのチームがハッピーエンドを迎えるのか。ドラマの行方に期待が高まる。

冷え込む1月を耐え忍び、2月も寒さが続く時期。それでも気持ちをポカポカさせてくれるのが、プロ野球のキャンプインだ。「球春」という言葉がチームもファンも前向きにさせてくれるのだ。

昨年、阪神は岡田彰布監督が15年ぶりに阪神の指揮を取った。「優勝」と言わず「アレ」という言葉でチームを牽引し、38年ぶりに日本一をつかみとった。

今年、球界は3人が初の指揮官となる。巨人の阿部慎之助監督、ソフトバンクの小久保裕紀監督、楽天の今江敏晃監督だ。

球界の盟主と言われながら、巨人は2年連続クライマックスシリーズ(CS)進出を逃した。ライバルの阪神が日本一に輝いただけに、その明暗はくっきり出た。阿部監督の下、巨人は巻き返しを図る。

ソフトバンクは4年ぶりの日本一を狙う。西武の山川穂高選手をFAで獲得したが、人的補償をめぐり、ひと騒動が起きた。小久保監督の下、チームの結束を高めていく必要がある。投打ともに戦力は充実している。覇権奪還は十分に可能だ。

楽天は2年連続でCS進出を逃した。チームが唯一の日本一に輝いたのは2013年。今江監督率いるチームが、11年ぶりの歓喜を味わえるか。クローザーの松井裕樹投手がメジャーへ移籍し、則本昻大投手が先発から転向。新ストッパーの活躍に期待だ。

2022年に完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手。キャンプイン直前の先月26日に契約更改を終えたばかり。昨季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するため、急ピッチで仕上げた影響からか、けがなどの影響もあり15試合の登板に終わった。

今や朗希投手は球界のスーパースターともいえる存在。22歳の右腕は「しっかり土台となる体の強さを身に着けたい」と初日は軽めのキャッチボールなどで調整した。今季はどんな快挙を成し遂げるのか注目だ。

各球団ともに、新戦力がどんな化学反応をチームに生み出すのかにも期待が高まる。

3年連続パリーグ優勝のオリックスは2日にキャンプを開始する。松井稼頭央監督の就任2年目となる西武は6日に始動し、全球団が球春を迎える。

選手もファンも日本一を平等に夢見られる「球春」。この先、最後まで戦い抜いて、頂上に到達するのは、どのチームか。寒さが続いても、心はどんどんヒートアップしていく。

今年のプロ野球も、きっと熱くなる。12球団の動向に注目し続けたい。

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