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日曜には日曜の勝ち方がある。2週連続の楽天サヨナラ劇場。ソフトバンク戦で34歳鈴木大地選手が試合を決める一打。前週は小深田選手が犠牲フライで決着

日曜には日曜の勝ち方がある。2週連続の楽天サヨナラ劇場は、見応え十分の結末だった。3月31日に続いて、4月7日も楽天がサヨナラ打で決着を決めた。特に「後編」では34歳鈴木大地選手が今季初ヒットで楽天をハッピーエンドへといざなった。ワシがタカに勝って、大空へと舞い上がった。サヨナラ勝ちは勢いをつける。楽天が上昇気流に乗った。

楽天は5~7日にホームの仙台でソフトバンクと3連戦。開幕ダッシュに成功したホークス(タカ)が、イーグルス(ワシ)の縄張りを襲撃してきた。5日、6日とタカに敗れたが、3連戦の最後にワシが劇的にやり返した。

7日の3連戦最終日。2-2の同点で迎えた九回裏。この回先頭の浅村栄斗選手が四球で出塁すると、次打者が送りバントを決めて、1死二塁となった。

ここで登場したのが、34歳のベテラン鈴木大地選手だった。フルカウントからの7球目。136キロのフォークをしっかり振り抜くと、打球はライト線を抜けた。二塁走者が生還して勝負あり。大地選手が値千金のサヨナラ打で歓喜の幕切れへ導いた。

大地選手はプロ生活13年目。ロッテから2020年に楽天に移籍して、今季が5年目となるが、打率が年々、下降線をたどっていた。昨季は2割4分4厘。ロッテ時代には、この数字を下回るシーズンはなかった。

活躍できない焦りが、今季の打席にも表れていた。出場した3試合はいずれも試合途中からの参戦。4打数無安打だった。

7日の試合は今季初の先発出場だった。この試合も最初の4打席はノーヒット。それでも九回裏の大チャンスに打席に立つことができた。代打が出されてもおかしくなかった状況だ。大地選手は意気に感じたことだろう。

この試合の5打席目。そして今季9打席目。大地選手の会心の一打が楽天にサヨナラ勝利を呼び込んだ。楽天にとっても、大地選手にとっても、大きな一日だった。

大地選手は「最後の最後いいとこ取りみたいになっちゃいましたけれど、1本出たことはすごく次につながると思っています」と振り返った。大地選手にもチームにも次につながるはずだ。

楽天は前週の日曜3月31日にも劇的な勝利をつかんだ。仙台でのホームゲームは西武と延長十一回にまでもつれる展開に。

1死二塁から茂木栄五郎選手がライト前へ弾き返し、一、三塁のビッグチャンス。ここで小深田大翔選手がレフトへ犠牲フライを放って、4-3とサヨナラ劇でチームの今季初勝利をつかんだ。

楽天は日曜に何かを起こしてくれる。仙台の楽天ファンにはワクワク感がたまらないだろう。

2週連続の楽天サヨナラ劇場。次の日曜14日も仙台でロッテ戦がある。3週連続の劇的な勝利があるかもしれない。

サヨナラ勝利を収めた楽天は勢いが出てくる。日曜だけでなく平日の試合も魅了してくれるかもしれない。9日から大阪で戦うオリックス戦も楽しみだ。

楽天のサヨナラ劇場。平日に舞台を移して開催されるかもしれない。上昇気流に乗ったワシたちを見守っていきたい。

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