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【新学期】社会系授業で使えるかもしれないWebサービス50選

GISを利用したインタラクティブ・マップやウェブ上のアーカイブ、生徒が自ら使えるツールなど、オンライン上で公開されている社会系授業で使えるかもしれないWebサービスをランダムに50個集めました。
「ネタ」としての提示は "打ち上げ花火"的 なものとなりがちですが、計画とアイディア次第で地理総合、地理探究だけでなく、歴史総合、世界史探究、日本史探究、公民科においても効果的に使えるものもありそうです。

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1. 文化財総覧WebGIS:身近な場所の文化財の場所を見せたい

By 奈良文化財研究所

なお今年「大嘗」と記された木簡が発掘されたのはここ↓。



2.TheTrueSizeOf…:メルカトル図法の罠を理解させたい

これは定番中の定番。ぬるぬる動く。発想次第でいろいろな使い方ができるはず。

By Kai Krause.

こちらも参照。

http://kai.sub.blue/images/True-Size-of-Africa-kk-v3.pdf


 投影することによる歪みの学習には、こちらも便利。





3.時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」今昔マップ:昔の地図と今の地図を比べたい

By  埼玉大学教育学部 谷 謙二(2000~2022年)

本サイトでは、全国59地域について明治期以降の新旧の地形図を切り替えながら表示できます。収録した旧版地形図は、4,847枚にのぼります。「今昔」の読み方は「こんじゃく」です。

 現代と過去の地図の比較対照ができる定番のサービス。谷氏の功績は大きい。


 こちらもあるが、使い勝手はよくない。



4.古地図コレクション:古地図を見せたい

関東大震災関連図、伊能図、国絵図などを掲載。
By Geospatial Information Authority of Japan




5.「絵葉書からみるアジア」:戦前の絵葉書を見せたい


「絵葉書からみるアジア」は、京都大学東南アジア地域研究研究所政治経済共生研究部門(貴志俊彦教授)が中心となって、2004年以降収集してきたアジア関係の絵葉書コレクションである。収集された絵葉書は、「日本」「中国」「中国(蒙古)」「中国(満洲)」「香港」「台湾」「朝鮮半島」「東南アジア」「ソ連/ロシア」「樺太/サハリン」「太平洋」といった広範な地域に及んでいる。…その一方で、画像には製作者、販売者、印刷会社、さらには検閲機関が盛り込んだ情報も示されている。戦前・戦中に帝国日本で制作、販売された絵葉書のうち、満洲や蒙疆政権を含む中国、台湾や朝鮮などの植民地、関東州や樺太、満鉄沿線などの租借地を対象とした絵葉書は、すべて検閲を経ている。


6.Gapminder:世界の格差を視覚化させたい

Gapminder FoundationのYouTubeはこちら。




7.Dollar Street: 世界各国の人々の暮らしの様子を見せたい

コンセプトとしてはTOTO出版の『地球家族』に近い。

アナログ教材としては開発教育協会(DEAR)も同様の教材をつくっていて、昔使ったことがある。





8.FIRMS: 世界のリアルタイムな火災の分布を表示させたい

By NASA.

個々の火災が何を表しているのか考えさせることもできそうだ。

仕様についてはこちらを参照。




9.クロスワード作成ツール:シンプルなクロスワードをささっとつくりたい

単語とヒントを入力すると生成される。





10.populationpyramid.net:世界の統計を視覚化したい

By PopulationPyramid.net, made available under a Creative Commons license CC BY 3.0 IGO: http://creativecommons.org/licenses/by/3.0/igo/

国・地域と年を選択して表示させる。





11.Flightradar24: 飛行機の現在地を見せたい


Flightradar24は、世界中の何千もの航空機に関するリアルタイム情報を提供するグローバルなフライト追跡サービスです。

By Flightradar24 AB.

ウクライナ領空を避けていることがわかる。





12.MarineTraffic: 航行中の船舶の現在地を見せたい

By MarineTraffic.com.

船舶の種別にフィルターもかけられる。




13.earth:: 地球上の風や海流の動きを見せたい

By Cameron Beccario.
これも定番。フィルターの使い分けで高度別の風向きを表示させるなど、かなり細かな設定が可能。



14.世界のライブカメラ:世界のライブカメラを見せたい

By cametan.com.
世界のライブカメラのリンク集。



15.canva「歴史年表」テンプレート:歴史年表をデザインしたい

https://www.canva.com/ja_jp/create/rekishi-nenpyou/

By canva.

レポートやポスター作成などにも使える便利なツール。




16.World Earthquake Map: 世界の地震の分布を可視化したい


ほかには「USGS(アメリカ地質調査研究所)による「Latest Earthquake」というウェブGISもある。




17.モバイル空間統計「人口マップ」:昼間・夜間人口をリアルタイムで可視化したい

NTTドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを利用し、日本全国の人口を時間帯別に可視化したもの。
By NTT docomo.






18.ロケスマWEBチェーン店検索:チェーン店の分布を可視化したい



19.海しる: 日本の領海における海洋の情報を地図で示したい

By 海上保安庁.

「海しる(海洋状況表示システム)」は、さまざまな海洋情報を集約し、地図上で重ね合わせて表示できる情報サービスです。
掲載情報は地形・地質、海象、気象、安全、防災、水産、海域利用・保全といった幅広い分野から200種類以上!
船舶の運航管理や漁業、防災、海洋レジャー、海洋開発など多くの分野で利用可能です。


海底ケーブルを表示させた画面


20.世界のデータセンターを可視化したい

データセンターの分布を地図上で表示できる。




21.慰霊碑マップ:近所の慰霊碑の位置を知りたい

日清・日露戦争依頼の慰霊碑(忠魂碑)は、意外とたくさん学校の周りに眠っているものだ。




22.歴史的農業環境閲覧システム:農地利用の変遷を地図で示したい

関東地方だけだが、歴史的な農村の環境変化の情報を引き出せる。

By 農業環境技術研究所.

「このページでは、明治初期から中期にかけて関東地方を対象に作成された「迅速測図」と、現在の道路、河川、土地利用図とを比較することにより、農村を取り巻く環境の歴史的な変化が閲覧できます。」




23.Ngram Viewer:ある言葉の使用例を調べたい

国立国会図書館の提供するデジタル化資料のOCR全文テキストデータを利用したもの。対象とする書籍の発行年などに制約がある点に注意。





24.NHKアーカイブス 戦争:戦時中の証言を聞かせたい

さまざまなタイプの証言が集まっている。ノーカットのものが多く貴重である。




25.東京大学総合研究博物館画像アーカイヴス 日本の新聞広告3000(明治24年-昭和20年):戦前の新聞広告を見せたい

By 東京大学総合研究博物館





26.京都大学デジタル資料アーカイブ「絵葉書からみるアジア」:戦前の絵葉書を見せたい

「絵葉書からみるアジア」は、京都大学東南アジア地域研究研究所政治経済共生研究部門(貴志俊彦教授)が中心となって、2004年以降収集してきたアジア関係の絵葉書コレクションである。収集された絵葉書は、「日本」「中国」「中国(蒙古)」「中国(満洲)」「香港」「台湾」「朝鮮半島」「東南アジア」「ソ連/ロシア」「樺太/サハリン」「太平洋」といった広範な地域に及んでいる。

By 京都大学

古地図はこちら



27.collections.louvre.fr:ルーブル美術館の収蔵品を見せたい

コロナ禍で注目されたオンラインツアー。言語は英語・フランス語に対応。




28.故宮Open Data 專區:故宮博物院の収蔵品を見せたい


29.Soviet posters - National Library of Scotland - Digital gallery:ソ連のポスターを見せたい

By National library of Scotoland.

歴史総合・世界史探究の教材としてソ連のプロパガンダポスターを使いたい方におすすめ。




30.Fabricius — Google Arts & Culture: エジプトのヒエログリフに触れさせたい


By Google Arts & Culture.

学習ツールもある。




31.Map Quiz: 国の衛生画像から国名を答えさせたい

By Mapbox.

東西南北の方向はランダム。難易度は次第に高くなっていく。




31.地図パズル製作所:地図をパズルゲームで学ばせたい

By 地図パズル製作所.




32.旅を面白くする観光地図:全国の観光マップを見せたい


By 旅をおもしろくする観光地図|今八.



33.World Imagery Wayback:衛星画像の変遷を表示したい

Google Earthにも同様の機能はある(Timelapse – Google Earth Engine)が、こちらを紹介しておく。

熱帯雨林の伐採状況




34.ひなたGIS: 気軽にGISを動かしたい

宮崎県職員が開発し、宮崎県が運用している地図・統計サイト。宮崎以外も引き出せる。2017年3月に内 閣府主催の「RESASアプリコンテスト」で最優秀賞を受賞。「国土地理院の地図、地質図、航空写 真、古地図、社会・人口統計に加え、九州北部豪雨(2017 年)や北海道地震(2018年)といった災害データなど、約 5,000件の統計データやオープンデータを簡単な操作で地理情報と統計データをさくさく表示できる」(https://www.jamp.jiji.com/ad/ictiot2018/miyazaki_jirei.pdf)。地理院地図よりも使いやすい。

断面図作成
海面上昇シミュレーションも。

参照:https://gf17v.com/wp-content/uploads/2022/12/%E3%81%B2%E3%81%AA%E3%81%9FGIS%E3%81%AE%E6%B4%BB%E7%94%A8.pdf



35.ブン地図: 土地と文学作品とのつながりを知りたい

一風変わった検索サイト。作品名からの検索だけでなく、場所からの逆引きもできる。

By Borderless NINJA, Inc.



36.RESAS for Teachers: RESASを授業で活用したい

地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局が提供しているもの。
この活用事例集や教材が紹介されています。

By 内閣府地方創生推進室ビッグデータチーム、経済産業省地域経済産業調査室


 教材例としては帝国書院の「ジオグラフ」も導入的で手軽である。




37.Japan EQ locator: 日本の地震に関する詳細な情報を見せたい


By 草薙 昭彦.
震源の深さを視覚的に表示することができる。美しいビジュアルであるがゆえに怖いのだ。
基本的な情報については気象庁の「震度データベース」を参照すればよい。



このように立体的に震源域を表示させることができる。

38.Shademap-Global Sun Simulation: 「影」の季節や1日の変化を可視化したい

これはすごい!
緯度や季節による較差を調べるツールにもなりそう。

7時台の東京都心
16時台の東京都心

たとえば「インドネシアの○月の影の変化ってどんな感じ?」とか。

日中ほとんど影が出現しないジャカルタの様子。




39. 日本国土の「水循環シミュレーションデータ」を表示したい

By 株式会社地圏環境テクノロジー.

無償の範囲は水利用のない自然状態において、日本の平均降雨を用いてシミュレーションした地表水(河川)と地下水の流動状況や湧水・涵養地域などを地図上で表した情報及び水収支データとなります。

流動経路を表示させた画面。

 あらじおさんの情報で知りました。

 なお、上水道にの分布ついては「上水道マップ」がある。



40.全国Q地図: さまざまなテーマの地形図を紹介したい


全国Q地図は、防災、教育、各種調査・研究などなど、様々な目的で活用できる各種地形図・地理空間情報を、もっと気軽に閲覧できるようにしたいとの思いで、個人が趣味で運営しているウェブサイトです。

オリジナルの地図は左上のように選択すれば閲覧できる。





41.:European word translator: ヨーロッパ各言語の分布を地図化し、語派の分布を示したい

By Guardian News and Media. 




42.London Demographics Map Portal:ロンドンのいくつかのテーマに関する分布を地図上で示したい


人口、世帯、エスニシティ別にロンドンにおける分布を地図上で表示できる。
By The Greater London Authority (http://data.london.gov.uk).



43.Race and ethnicity across the nation: アメリカのエスニシティの分布の地図を見せたい

The United States is more diverse and has more people than ever before, with much of the growth occurring in and around metropolitan areas, according to the 2020 census. By plotting the population onto a map of the country according to density and group, it’s possible to get a bird’s-eye view of where we live and how we identify.

By John Keefe, Daniel Wolfe and Sergio Hernandez, CNN (Published Aug. 12, 2021)



44.World Map: Simple: 主要な国際組織を地図上に表示させたい

By MapChart. 

ほかにも機能があるが、この機能が便利だ。

組織名を選択すると描画される。


45.世界史上の勢力の変遷を地図上で見せたい(英語)

1年刻みで諸勢力の変遷を表示できる。
By geacron.com

This interactive map shows Pangea. As you click the purple buttons, you can see how the continents shift forming Laurasia and Gondwana. Then the continents as we know them today. Each button shows Millions of Years Ago (Ma). Hover to get the name of each continent today. For more information, scroll down.



46.ハザードマップポータルサイト:身近なハザードマップを表示したい

By 国土交通省 水管理・国土保全局 防災課ほか.

たとえば東海地震想定域と富士山を擁する静岡県のGISは、ハザードマップなど防災関係が充実している。

https://www.gis.pref.shizuoka.jp/?z=9&ll=34.9791%2C138.3831&t=roadmap&mp=11001&op=70&vlf=0004bfffffc0000000000040


 「みんなのハザードマップ」(静岡県GISで提供している地理空間情報の中から、様々な災害に関する情報を抽出した地図)




 





47.World Heritage Online Map Platform: 世界遺産の場所を地図上で表示させたい

By UNESCO.

登録基準ごとの表示も可能。



48.歴史地名マップ: 地名の分布を地図上に表示させたい

By Center for Open Data in the Humanities (CODH).
キーワードにあてはまる地名を一括表示できます。

『日本歴史地名大系』地名項目データセットは、『日本歴史地名大系』に記載された地名項目をまとめたものです。

「新田」で検索





49.地質図Navi: 地質図を表示させたい

地質図Naviは、産総研地質調査総合センターから配信される数多くの地質図データを表示するとともに、活断層や第四紀火山などの地質情報を地質図と合わせて表示することが可能な地質情報閲覧システムです。



50.地理院地図:ちゃんとした日本の白地図をつくりたい


フリーの画像はいろいろ転がっているわけだが、やはりちゃんとしたものをつくるならば地理院地図で!


※随時追記します。

このたびはお読みくださり、どうもありがとうございます😊