中部地方の石造物⑩:乙津寺五輪塔(石河光清の墓)

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名称:乙津寺五輪塔

伝承など:伝・石河光清の墓

所在地:岐阜県岐阜市鏡島 乙津寺


「鏡島弘法」の通称で知られる乙津寺は、岐阜でも屈指の古刹で平安時代の仏像などの文化財を多く有する寺院である。

その乙津寺の山門の外の墓地には、古刹に相応しく中世の石造物があり、中でも石河光清の墓と伝承されている大型の五輪塔は一際目を引く。

凝灰岩製で破損が激しいが、鎌倉時代後期の造立と推定され、岐阜県内でも最古の部類に属する五輪塔で貴重である。

伝承のある石河光清は、戦国時代の鏡島城主であり、石塔の年代とは時期が合わないが、石河氏は鎌倉時代に新補地頭として美濃に土着した一族であるので、あるいは初期の石河氏の当主によって造立された五輪塔かも知れない。


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